ちょっと考えたら分かること

子供の頃の話になりますが、奈良に社会科見学に行ったときに聞いた話を思い出しました。

奈良公園のシカに何でも与えないで欲しい、亡くなったシカを解剖したら人間が与えたものとしか思えないビニル製の袋が出てきた…という話でした。

犬とか猫などを飼う人はいると思いますが、自分のペットに餌を与える時に、袋を口に入れさせますか?
もしくは、自分が誰かから食べ物を貰う時に「袋ごと食べろ!」と言われますか?仮に言われたとしたら、イジメですし、それにしても度が過ぎていると思いますけど。

見たことも聞いたこともない生き物なら、そもそも何をお召しあがりになるのやら?と思うのは分かります。
でも、地球上の生命体で人間が人為的に作ったものが分解できる身体の機能を持った生命体はいません。

もっと簡単に考えてみましょう…
落ち葉を集めて、地面を掘って埋めると時間をかけて土に還ります。
でも、ビニル袋を同じようにしても、そのままの状態で残ります。

事は実はそういう話だと思うのですが、いくら食べる時の勢いが凄いとはいえ、キリンやシカに限らず「大丈夫だろう」なんて思えるのは如何なものかと思います。

中にはこういう人も居るかも知れません…
「食べられないなら体の外にでてくるだろう?」と。
不正解ではないのですが、それはあくまでも「緊急性がある場合」に限られます。
口から胃ぐらいまでの事なら口から、それより先なら下から…
どうしようもなくて、おさめようがないから体外へ出すわけです。

都度の量は個体の大きさにもよりますが、問題なく取り込んでしまうケースはあるわけですけど、それが積もり積もって最後は具合がおかしくなって命を落とす。
それは人間にだってある話なわけです。

動物は強いから大丈夫…とか言い出す人も出てくるわけですけど、強いか強くないなら人間と比べたら大抵の動物は強いです。
でも、それは人間と会話ができないからお互い分からないだけで、本当は違うかもしれないです。
人間の泣き言は聞こえても、動物が泣き言を言っているのは聞いたことがありません。
でも、何か訴えることはあると思うのですが、それすら感じ取れないようになってしまった人間は動物として失格じゃなかろうかと思います。

捉え方は様々だと思いますし、それで何も問題がないと思いますが、命あるものの存在についてもっと真剣にならないといけないことは、普通に生きていてもたくさんあるだろう…と考えています。

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