年齢が上がるにつれ、挑戦のハードルが高まるのは、自信やプライドを保ちたくなるから。

一般的に、年齢が上がるごとに新しい挑戦へのハードルが上がると言われている。単純に若い世代より吸収が遅いというのもあるが、私が最近思うのは、「自信やプライドを保つことが大事になるから」だ。



私は数ヶ月前にオンライン英会話を始めた。海外一人旅にハマり、英語ができるようになればもっと楽しめるでのはないかと思ったからだ。最初の1〜2ヶ月間はモチベーションが高かったため、難なく続けられた。だが、3ヶ月くらい経った頃にモチベーションが下がり、1ヶ月くらい中断していた。英会話の習慣化はかなり難しいことを痛感した。



最近また再開したのだが、再開するにあたり、「自分がなぜ英会話に挫折したのか」を考えた。目標や目的が曖昧だったという理由もあるのだが、「年齢」にあるという結論に行き着いた。



私の元々の性格的に、少し神経質で変化を嫌うタイプではあるのだが、アラサーに差し掛かってそれに拍車が掛かっているように感じる。昔以上に、変化を恐れ、安定を強く求めるようになっている気がする。それが英会話に表れたのではないかと。



英語というのは日本語とかけ離れている言語だ。文字から発音の仕方、文法、主語などの捉え方など日本語と真逆の要素が多い。そのため、英語と比較的構造が近い、ヨーロッパ言語話者が英語を習得するよりも遥かに多くの時間が日本人には必要となる。一般的に、日本人には3,000時間の学習が必要とされている。


 

そんな現状もあり、当たり前だが英会話を習い始めた頃はとにかく英語が出てこない。ちょっとした挨拶のフレーズや相槌も出てこず、だんまりしてしまう。そんな状態だと、「相手(先生)にどう思われているんだろう・・・」という思考のループにハマってしまい、余計にフレーズが出てこなくなる。恥ずかしさと、何もできない自分に直面するのが嫌になり、私は英会話を中断してしまったんだと思う。



だがある時、ふと思った。「自分は年齢と供に変化を恐れているだけではないか」ということを。「恥ずかしい」と言い訳をして、挑戦することを恐れている。昔よりフットワークは重くなっているし、新しいことへの挑戦のハードルが年々上がっているということに。そして一番恐ろしいことだが、年齢が上がるに伴って自分の頭が硬くなっているということに気がついた。



年齢を重ねるにつれて経験が増える。その経験に基づいて自信もついてくるし、プライドも生じてくる。挑戦して何かを身につけるということは、「できない自分」を人に見せて直してもらう、そして自分の出来なさを直視しないと向上はない。だから、自信もプライドも傷つく。だから嫌なんだろうなと。


多分、自信やプライドを保つことに注力したくなるのが人間というものなのかもしれない。



私の場合は、元来の性格と年齢の要素が重なって今の状態にあるので、この傾向がみんなに当てはまるわけではないと思う。


いくつになっても新しいことに挑戦している方もたくさんいるし、私もそうなりたいと思っている。そのためには、「自分の思考は年々硬くなる」ということに対して自覚的であること、そしてそれをどう自分で解消していくのかを模索する必要があるなと感じる今日この頃。