目の前のことに振り回されると、誰かのちょっとした善意を忘れてしまいがちという話
先日、たまに行く飲食店でちょっとしたサービスを善意でして頂いた。月に一度くらいは行くため、お店の方と面識があったからサービスをして頂いたのだと思う。こっそり、「これ、どうぞ」とちょっとしたデザートを頂いた。思いがけないサービスに、心浮かれた。
デザートそのものが美味しかったのはもちろんのこと、店員さんの心遣いが嬉しくて、そのお店をウキウキで出た。物を貰えてラッキーというよりは、この店員さんは、少しでも喜んでもらいたいという気持ちでサービスをしてくれたんだろうなという気持ちが伝わってきて、その心遣いがありがたかった。
最近、その日に起こった嬉しかった出来事を日記に書いているので、もちろんそのことも書いた。絶対に忘れないぞ、と思いながらその日は眠りについた。
だが、忘れないようにしようとしても、意外と数時間経つとケロッと忘れてしまうのが人間。目の前の出来事に頭がいっぱいになり、嬉しかったことなど簡単に忘れてしまう。
案の定、わたしもそうだった。わたしも翌日にはすっかり忘れていた。
だが、日記を読み返した時に、そのことを思い出した。あんなに嬉しくてたまらなかったことでも、自分は目の前のことに心を奪われて、他の人がしてくれた善意を忘れていたことにハッとさせられた。
そのサービスしてくれた店員さんは、わたしを少しでも喜んでもらいたいという思いから行動をしてくれたのだ。それを忘れてしまうことって、その人のその行動に感謝できているのか?と思った。
せっかくなら、その善意を大切に心にしまって、事あるごとに思い出して自分が幸せになる事に使うった方がいいのではないだろうか。
そして、またその方と会った時に、わたしが幸せな表情でいた方がその方も嬉しいと思う。お礼をいうことも大切だが、そういう姿を見せることが人の善意に対して、善意を受けた側が出来ることではないかと思う。
わたしも飲食店でバイトをしたことがあるが、その時、自分の行動でお客さんが笑顔になる瞬間、嬉しそうにしてくれるのがとても嬉しかった。その姿を見ると、やってよかったなぁとこちら側も嬉しくなる。