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燃料電池で動くレンタサイクルがあると聞いてきたのですが…

夏の終わりが見えてこないある日、驚きのニュースを目にしました。

燃料電池を積んだ電動アシスト自転車が誕生したようです。
航続距離が延びることを考えても普通の電動アシスト自転車の方が使い勝手良いのでは?いっそ特定原付枠でよくない?と疑問は尽きませんが…

水素で動く電動自転車は9月4日、道の駅富士川で無料でレンタルを開始します。

上の記事より

一般向けにレンタルを開始、それも無料とくれば乗りに行かない理由はないでしょう。

ところが、道の駅富士川のサイトには燃料電池アシスト自転車のレンタルに関する案内が見当たりません。

結局、開発元の日邦プレシジョンが出したプレスリリースしか見つけられませんでした。「ご利用の条件について」を開くとチラシが出てきます。
注意事項がやたら多いですが、水素ボンベを積んでるわけなので仕方ないでしょう。利用時間3時間以内はちょっと厳しいなぁと思いますが。


道の駅富士川は最寄りの市川大門駅から2.5㎞ほど離れています。
そこで今回は新宿から身延行きの高速バスに乗り、青柳というバス停で下車しました。もっともこちらでも2㎞ほど歩かなければなりませんでしたが。
※甲府駅~鰍沢を結ぶ路線バスの青柳停留所は徒歩10分ほどのところにあります。

中部横断道を潜り、道の駅に到着。文明開化の風情漂う六角形の塔は舂米(つきよね)学校というのがモチーフだそうです。

ひとまず建物内を一巡してみましたが、レンタサイクルの窓口らしきものは見当たりません。
慌てて例のチラシを見返せば、一番下に「ご利用を希望される方は、施設内のスタッフにお声がけください!」との記述があります。

半信半疑でお土産購入がてら「燃料電池のレンタサイクル借りたいんですけど…」と聞いてみると、事務室の前で待っていてくださいと案内されました。これ初見じゃ絶対わからんだろ…

そして、ほどなくスタッフが出てきて開口一番、

「いまメンテナンス中で貸出やってないんですよ。事前に電話入れてくれれば取り置きできますんで。」

まじかよ。

失意のまま外に出ると、建物の陰にプレハブ小屋があり、案内ポスターとレンタル中止の張り紙が掲げられていました。いやこれはわからんて。
小屋の中には水素ボンベを積んだ自転車が見えました。乗りたかったなぁ…。


後日確認したところ、道の駅富士川の公式Twitter(現:X)でレンタル中止が告知されていました。初歩的な見落としに涙が止まりません…。
もっとも、ツイート1つで案内を済ませていいのかという気もしますが。


ちなみに、小屋の横(道の駅建物の南側)にはシェアサイクルのポートもありました。こちらは「BURARI FUJIKAWA」といい、身延をはじめ山梨県南部一帯で利用できます。600円/1時間とお高めの設定なうえ、Resident ecobikeという専用アプリが必要で、ちょっと利用のハードルが高い印象ですが、一考の余地はあるでしょう。事務所の方で申し出ればヘルメットも貸し出してくれるそうです。


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