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親の背中

三連休の最終日は、仕事もサッカーの用事も入らず、久しぶりに一日を家の中で過ごしました。

断捨離をしよう。と決めていたので、押し入れの中の趣味の物を引っ張り出し、思い切れるところは思い切って処分しました。

夫と娘が引っ越して来る際、姉の滞在時用に買った布団一式をようやく収めることができて、狭苦しかった和室に少しだけスペースができました。

スッキリ。

いつ娘が「私も着物着たい!」と言ってもいいように、ヤフオクでコッソリ手軽な着物を買ってあるのですが、お転婆娘に着物を着せる日など来るのだろうか?と、押し入れの奥にしまいながら、それじゃああまりにも寂しいわ。と、久しぶりに帯結びの練習などしてみました。

楽しい。

着物が好きなのです。
着るのも、着付けるのも。

テキストを見ないと思い出せはしませんでしたが、手順がわかれば手はきちんと覚えていたようです。


娘は、私のことをほとんど知りません。
昨年までは辛うじてレッスンを続けていたので、フラメンコを踊ることと、フルマラソンを走る(歩く)こと、ミシンが得意なことぐらいはなんとなく知っているけれど、どんな人間なのかと言えば、たぶん、怒りん坊で厳しい母ちゃんと言うのではないかと思います。

私が怒りん坊と思われながら厳しく言うことは、私がよいと思っている私の価値観。
それならば、娘の行いを口で言って正そうとする以外にも、私がやって見せればいいわけです。

私が真似をしたいと思われる人間であれば、言わなくても見よう見まねで学んでいくでしょう。


「わぁ、キラキラ!これどうやってやったの?手でやったの?これ、ケイトの着物?」

久しぶりに娘が自分から話しかけて来ました。

「私の着物はこんなに小さくないよ。そうだよ、手で結んだんだよ」

それ以上は話しませんでしたが、きっといつか、ツムギも着てみたい!と言う日が来るのかな。と思いました。


夏休み初日の昨日、日中休みだったお父さんとどんなやりとりをしたのか知りませんが、娘が自分から仲直りをしたいと話し出しました。

美容院で切り立ての前髪を、ヘアバンドで更にスッキリ上げた、いつもより300倍可愛い顔で。

ご飯は3人で楽しく食べたいと言うので、もちろん私もそうしたいと思っていますよ。と同意しました。

やった!仲直りできた!と言っていたので、本当に娘は、謝り方や仲直りの仕方を知らなかっただけなのかも知れません。


娘は夫に、「見て見て!これ、ケイトが手で結んだんだよ。すごいでしょ?」と説明していたそうです。


自分が好きなことをすることで、伝えられることもあるのかも知れませんね。


今年の夏は私自身が楽しもう!
娘とは、付かず離れずの距離で。

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