武井壮の運動理論に学ぶ

何の気なしに車をバックさせたら、庭のヘリにタイヤが落ちそうになった。普段ならあまりないことだが気持ちがどこかへ行ってしまっていたようだ。

少し話は違うが、こんなことがあった時にふと思い出すのが武井壮のこの話だ。

武井がタモリにやらせたのが、目をつぶって、両手を左右にまっすぐ広げてみること。タモリはかなり正確に両手をあげ、少し下がっている角度を直しただけだった。正確にまっすぐ真横に両手をあげられる状態を覚えれば、次にはそれを再現できる。こういう状態を作ることなのだ、と武井はいう。

夏目房之介の「で?」:「武井壮の運動理論」より

この話は例えば調子を崩したときに戻る位置を把握できているかどうかということだと私は思う。それは意識している、していないに関わらずである。

つまり、何かの結果に対しての現在地、基準となる物とのギャップを知ることが対処法になる。

気づかずしてなんらかの不調に陥ってしまった場合、よく思い出す秘訣である。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?