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ゴールキーパーから始まるビルドアップのケーススタディ

はじめに

こんにちは。
今回は重大なテーマです。
GKから始まるビルドアップのケーススタディ
そうです。ここです。
ここについて語りたいと思います。

今までで最も創作意欲が湧く作品です。
何故なら僕は怒っているからです。

まずは、その経緯からお話しましょう。

そもそも僕は、
GKコーチでもなく、
GKの専門知識もなく、
GKコーチを尊重して、
いつも任せて来ました。
「変に活躍の場を奪われたら、
GKコーチも楽しくないだろう」と、
考慮してのこと。

僕自身も、何度ともなく、
横槍が入る経験をして来たから、
横槍を入れられる苦しみは分かる。

ただ、そのせいで、
GKのビルドアップで、
大きな被害に遭って来ました。
これが本当に苦しい所。

GKがCBにパスを通せない。
誰も触れない所にパスを出して、
そのまま相手のスローインになる。
そんな苦しみが続きました。

普段の練習と練習試合からしてミス連発。
公式戦でも相手FWにパスは当たり前。
試合にならないんですから困っちゃいます。

出来ない選手を一生懸命に教えましたが、
さっぱり出来る様にならない。

そんな選手に話を聞くと、
今までやった事がない」と。
どうやら『思い切り蹴っとばせ』と、
少年時代にそう指導されて来たそうです。

僕はその事に怒っているのです。

そんな中で、とある公式戦当日。
GKの配球でチームも苦しんだ結果、
繋げない事を許容しました。
GKは「しめた」と感じたんでしょう、
常に蹴りまくりで、
チームのサッカーを無視。
重要な試合で勝利こそしましたが、
試合内容は試合を作れずサッパリでした。

更に、それで味を占めて、
その後、GKはもっと蹴っ飛ばすだけに。
チームのサッカーも完全に無視。
これには流石に困り果てました。

そうなった原因は、
明らかにGKコーチの指導ですよね。
彼を育てて来た指導者と、
指導している指導者の責任。
これには言い逃れは出来ないはず。

そして、そんな経験から学んだ事は、
GKがビルドアップを理解していなければ、
チームの戦術は根底から壊される。

GKコーチ全体の質の低さもあるでしょう。
「GKのビルドアップはちゃんと教えられない」と、
諦めて泣き寝入り状態が続きました。

その問題がGK選手にまで伝染します。
こちらはビルドアップを要求し、
GKコーチは改善もしない。
そうなるとGK選手は、
GKコーチに甘えてしまい、
こちらの話を聞かなくなり、
保護者まで僕に不満を持つことに。

改善は一向に見られず、
大慌てて配球をしくじり、
最後にはボカボカと蹴ってしまう。

僕は“・・・もうこんなのはコリゴリ”と。

そんな経験を通して、
以下の様な思いも強まりました。

でも、そこで、
もしかしたら、
GKコーチも、GK選手も、
本当の所は、
どうしたら良いのか分からないだけかも?と、
そう気付く事が出来ました。

彼等に考える力は無く、
そういう教育もJFAからしてなさそう

それならば“僕が示してやろう“と。

その思いで、
今回のnoteを書く事に決めました。

ここから本題に入って行きましょう。

GKのビルドアップの現状

「GKのビルドアップが確立されていない」
これは本当にそう思います。
高名で有名なGKコーチの教え子も、
ビルドアップはさっぱり出来ない現実。
元日本代表選手、
あるいは高級GKライセンス保持者が、
GK選手を教えていても、
ビルドアップはまるで整備されていない。

JFAの指導方針に、
GKのビルドアップが、
組み込まれていないのか?
そうとしか思えないほど、
出来ない選手ばかりが僕の手元に来ます。

そして、GKコーチも、GK選手も、
やり方や考え方を知らないし学ばない。
どうすれば良いのかも分からない状態。
分からないから『もう知らない』と。
そこでストップしている様です。
だから、当然、練習もしない。

でも、試合では求められるし、
この先のサッカーではもっとそうなりそう。
このままではいけない。
そう思い至るには、
至極、当然の流れ。

GKのビルドアップは、
チームの根幹になります。

これを教えないGKコーチは、
GKコーチとして、僕は認めない。

多くのGKコーチに言われましたよ。
ビルドアップが出来るGKより、
シュートを止めるGKの方が、
良いですよね?
」と、
何人に言われた事でしょうか。

もうその考えは古いです。
その考えは今すぐに止めるべき。

何故ならば、
GKがビルドアップが出来れば、
まずシュートが飛んで来ません
少なくともその本数を少なく出来ます。
逆に出来なければ、
即、大ピンチは必至です。
どれだけ決定的な場面を相手に提供するか。

一つの局面だけではなく、
試合展開を考えるべき
”なのです。

GKのビルドアップは、
それほど効果と影響が大きいのです。
その事をまず理解して欲しいです。

ゴールキックから、
ビルドアップ開始。
あるいは、ボールを奪い、
GKにバックパスを下げて、
ビルドアップ開始。
そういう場面が沢山あります。
これが現代のフットボールです。

その中でどうプレーすべきなのか?
ビルドアップの初手は何が相応しいのか?

GKのビルドアップの思考、
実際の配球のケーススタディ、
それぞれを発信して行きたいのです。

GK選手やGKコーチのみならず、
フィールドの選手・指導者・観戦者にも、
参考になる内容になります。

GKからビルドアップ出来るチームは、
強くて、更に美しい。
試合の主導権を握って、
最高のフットボールを展開出来ます。
僕はそう信じています。

是非、ご一読下さい。

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