見出し画像

セレクションで何を見るのか?

はじめに

こんにちは。
今回は語る回です。
テーマは『セレクションで何を見るか?』です。

そうです。セレクションです。
もう、セレクションの時期ですね。
ジュニアユースのセレクションです。
もう始まってましたっけ?
まだまだでしたっけ?
関東はとっくに始まってますかね。
関西は夏が終わればかな。

知らない方にお伝えしておくと、
ジュニアユースのセレクション開催時期は、
年々、早くなっています。

街クラブのジュニアユース界隈で、
まことしやかに囁かれている噂は、
「ラヴィーダのせいで早くなった」と。笑

勿論、クラブ側にも事情としては、
有望な選手を早めに確保しておきたい。
これが開催時期が早まった最大の理由だと、
そう思うのです。

早めることで、利点もあって、
昔は街一番の選手と言えば、
「勘違いの鼻高々野郎」と、
そう相場は決まっていたんですけど、
今は日本中の天才少年の特集が組まれ、
動画やネットの記事を通して、
自分より上手い選手が沢山いると知ることで、
謙虚な選手が増えている為に、
一番最初に声を掛けてくれたクラブに行く
そういう感覚の選手も増えているのです。
そんな選手を獲得するチャンスが、
セレクション早期開催にあるのです。

また、選手側の目線で言うと、
「自分を必要としてくれる所に」と。
そこに行くのが一番良いと考える様です。
確かにその選び方は間違いなく正解。
指導者側からもそれがベストだと思います。
だから早めにニーズを合致させるんです。

無理やり超強豪に行くよりも、
「君に来て欲しい!」って言ってくれるクラブに。
そこへ入団する事が正解だと思います。
ここは、いきなり重要な情報になりますけど。

それを早めに伝えたいのが、
クラブ運営側の狙いである訳です。

また、先駆けて行う他の利点は、
「合格以内1週間に返事をくれ」などど、
条件を提示することも出来ることです。
そんなクラブ側の要請が見受けられます。

子供や保護者は、そこで、こう考える。
「あとでJ下部を受けたいけど、
確実に受かるという確証は無いし、
もしJ下部に受からなかった場合、
良い所へ行く機会を失うならば、
最初からこの強豪を選んでおけば良いか」と。

選手や保護者のそんな心理を突いた、
選手のことを考えない手法も、
増えてはいるようで。

育成を語るんなら、
邪道であると、僕は思いますけどね。
ここは言っておきます。

「将来のことが1週間で分かるか!」と。
まあ、そんなことは、
クラブ側も分かってますけど。

ただ、実際の所、
良い選手を確保するのは、
クラブとしても死活問題。
結局、90%の人は、結果しか見ないし。
有望な事を集めて、試合に勝てば、
「育成が素晴らしい」なんて言われるし。
そうなる為には、
一人でも多く有望選手を集めたい。
その為に期間を決めて選択を迫る。

理想と現実のバランスは、
難しい所ですよね。

勝つけど育たないチームなんて、
それも沢山ありますけどね、実際。

U13はめっちゃ強い。
U15でも全国に出る。
U18で活躍する選手はさっぱり聞かない。
そんなチームってあるじゃないですか。

バカバカしい話ではあるんです。
本来はそういう中身が大事な訳で。

ま、クラブ側からすると、
その選手が来ないなら、
次を探すことが出来るんで、
期限を設けるのはやり易いんですけど。

この様に、セレクションとなると、
クラブも、指導者も、保護者も、
気持ち悪い動きをする場合があります。

実際に受ける人達は、
そういう怪しい動きをする所は、
あんまりアテにしないことです。
これは僕の助言ですね。
子供のことを考えているクラブは、
あんまりそういう手に出ない。

「しっかりじっくり選んで貰って、
それでもウチを選んでくれた選手に、
大きく成長して欲しい」なんてね。

とにかくセレクションの時期については、
「J下部→強豪街クラブ→
街クラブ→セレクション無しクラブ」と、
かつてはその順番で、
セレクションは開催されていましたが、
その順序と秩序を打破し、
アグレッシブなクラブが幾つか現れ、
どんどんとセレクションの開催時期が、
早まっているということです。

と、全体の流れの話はここまで。

それでは、ここからが本題です。

では、そのセレクションで、
僕が選手の何を見て評価するのか?
皆さん、それって、興味深くないですか?
“現役バリバリの指導者が、
選手の何を見てセレクトしているの?”って。

これから僕が語って行くのは、
ある様でなかったぶっちゃけ話。

え?きーすさんて、セレクションで、
そこを見ているんですか?
合格の基準はそれ?
」って驚かれるかも。
でも、理由を知って、納得なんてことも。

そう。それに応えることが、
今回のnoteの主題になります。

僕の全貌を解き明かしましょう。

ここに僕のセレクションの合格基準を書きます。
勿論、2024年現在の基準です。

色んな指導者にも、
セレクションについて聞いたし、
殆どのクラブでセレクションを経験したし、
質問箱で質問される事も実際にあるし、
指導者の方から聞かれた事もあるし、
当然、選手や保護者の方も、
気になる所じゃないですか?どうです?

そこで「きーすは何を見ているのか?」
それを全部、教えます。

指導者の方には、
「へー。そこを見てるんだ」とか、
選手や保護者の方には、
「へー。そういう所を鍛えておけば合格するのか」とか、
観戦者の方には、
「へー。そういうモンなんだなぁ」なんて。
そんな風に楽しんでいただけたら幸いです。

あ、勿論、
世間のセレクションの基準とは、
やっぱり違いますよ。
あくまで僕の観点ですから。
ただ、そんなに変わらないにしても。
勿論、これが世間の基準ではありません。
あくまで「きーすの基準」です。
そこはどうかご理解を。
完全なる独断と偏見ということです。
ただ、関西でも、関東でも、中国地方でも、
セレクションは経験しましたし、
社会人のセレクションも経験しました。

そういう意味では、
セレクション自体の経験も豊富。
アテが外れた事もありますけど、
後にどうなったかの検証も十分。

それに、良い選手の評価の基準なんて、
それほど大きく変わるものではないでしょう。

予め断っておきますが、
僕は主にジュニアユースが中心ですから、
U12時点のセレクションの話にしましょう。
中学に入る際のセレクションについて。
イメージはU12の秋にしましょう。
そこできーすは何を見ているのか?
それをここから語って行きます。

それでは始まり、始まり。

ここから先は

15,177字

¥ 1,000

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?