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偽SBに命を吹き込め

序章

こんにちは。
今回のテーマはズバリ「偽SB」です。

流行と言えば流行の戦術。
しかし、それは一体、何の為に?
実際にどういう効果があるのでしょう?
そして実際の現場では、
どんな事に注意しているのでしょう?

現場の指導者の視点で、
記事を書いて行きたいと思います。

あくまで私の中での感覚や論理なので、
「それ、違うで」という場合もあるでしょうし、
「もっとこういう意味もあるよ」と、
不足もあるやも知れません。
その場合はこちらにも教えていただければ幸いです。

まだ見ぬ未開の概念もあるやも知れぬ。
その新しい境地へ、いざ、進め。
それでは「偽SBの深掘り」の始まり始まり。

そもそも偽SBとは?

まずは確認事項です。
ご存知の方も多いとは思いますが。

まずサッカーの基本的として、
SBは外に立っています。
だから「サイドのバック」です。
つまり「外の後ろにいる選手」なんです。

普通のサイドバック

ところが「偽SB」と呼ばれる選手は、
立ち位置を変えます。
基本的には「中に入って来る」ということです。
実際にはこんな感じです。

サイドバックが中に立ち位置を変える

こんな図の様に立ち位置を変えることになります。

これがチェスに似た様な行為と言われる所以で、
「立ち位置を鑑みること」という意味で、
「ポジショナルプレー」などと呼ばれます。

要は「立ち位置を変える。配置を考慮する
という事です。

またチェスでも駒を中央に置くのは定石です。
駒の持つパワーを最大限に発揮する。
そして「置いてあるだけで相互に影響する
という点が、
今回の偽SBと同様の思考なのです。

そうそう。
立ち位置を変えてSBの役割も変化せさ、
本来とは違う存在になるので、
偽SB(にせ・さいどばっく)」と呼ばれます。

偽SBが移動することで、
仲間と相手とスペース』に影響します。
多くの波及効果があり、
それぞれに効果を発揮します。
その影響を持ってして、
ピッチ上に表現する一つの戦術です。

そして、そこにはどんな目的があるのか、
どの様な効果があり、
どの様な要素を求められ、
どの様な利益と不利益があるのか?
そこを今回は説明・解説して行くということです。

こちらの前提も基本ではありますが、
まずはそこを抑えて貰った上で、
更に解き進めて行きましょう。

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