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Keitaroast Registry

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自分の仕事に対する考え方や姿勢、 コーヒーに対する向き合い方を備忘録として記録していってます。
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#roaster

コーヒーを一過性のものにしたくない

※2018年12月11日の投稿。 朝起きて布団を上げ 掃除機をかけて ゴミをまとめて コーヒーを淹れて コーヒーを飲む。 身支度を整えて 自転車で店まで行き 焙煎機に火を灯して コーヒーを淹れて コーヒーを飲む。 焙煎を数バッチ行い 販売豆梱包の為に ハンドピック。 その時の為の コーヒーを淹れて コーヒーを飲み、 業者様からの電話や 様々な方のメールに応対しつつ コーヒーを淹れて コーヒーを飲む。 そこからお店に立って いろんなお客様とお話ししながら コーヒーを淹れ

ガイドラインとルール

※2018年12月に記載 コーヒーにはルールがない。 世界には 色んな焙煎方法があり 色んな抽出法があり 色んな飲み方があって 色んな好みがある。 最新鋭の何千万円もする焙煎機で焙煎された Cup Of Excellence受賞の豆もコーヒーだし、 コーヒー豆生産国であるエチオピアで 1000年以上前から伝統的に今も行われている カリオモンというコーヒーセレモニーでは、 鉄鍋で生豆をかなりの深煎りまで煎り 湯で煮立たせて飲む。 どちらも紛れも無いコーヒー。

アメリカーノ

今でこそなかなか まとまった時間が取れず 回れていないが、 昔はよくコーヒーショップを巡って コーヒーを飲みまくっていた。 1日5店舗なんてざらだし、 多い時は10店舗、 LiLo Coffee Roasters グランドオープン前に 東京コーヒー視察に行った時は、 1日20店舗まわったこともある。 これはさすがに僕の目が まわってしまったが、 1日にまとめてしまった方が 違いもわかりやすいしよかった。 こういう複数店舗を 一気にまわる時に、 僕は必ず アイスアメリカー

アップデート

iPhoneのOSやアプリのアップデート。 色んな人にどうしているか聞いてみると 三者三様面白くて、 とにかく何でもかんでもアップデートする人、 慎重に吟味してから自分で納得出来たら アップデートする人、 とにかくなかなかしない人。 どれもそれぞれ理由があって ちょっとそこにその人の 性格なんかも見え隠れして興味深い。 つい最近、 コーヒーの抽出法を 見直す機会があった。 これまでタブーとされていたことを 改めて試してみたり、 他の人たちが淹れている方法を そのまま真

コーヒー好きの因数分解

コーヒーの色が好きで フレッシュな生豆の色も好きだし 焙煎途中水分が減ってきて 豆が縮んだ時の色も好きだし 焙煎度合で細かく変化する豆色も好きで 液体の透き通る琥珀色も好きだし 自分の顔がしっかり写り込むほどの 漆黒のコーヒーも好きだ。 コーヒーの音が好きで 焙煎している時のドラムの中を 一定のスピードで攪拌される 生豆音や爆ぜる時の音もだし、 抽出中にサーバーに落ちて 溜まっていく液体が奏でる 音の変化も好きだ。 コーヒーの豆を触る事も好きで 生豆や焙煎豆のハンドピック

熱量不足

僕はロースターなので ほぼ毎日焙煎しているわけだが、 豆にしっかりと熱量をかける (カロリーを与える) という点は特に意識している。 熱量が足りないと、 化学反応が十分に行われず 本来その豆が放つべき 香味成分が作られなくて 何ともボヤけた味になったり、 時には不快な味わいになり得る。 適切に行われていない焙煎というのは、 それこそ色んな原因があって そりゃ、適切に行われる焙煎が 最も良いのだけれど、 「熱量不足」 というのは本当に残念で 最も避けたい焙煎。 その豆