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ありがとう皆さん・・・おかげで脱糞しました

先日出かけて、その帰りに少し田舎の温泉に行った時のこと。

体を洗って低温サウナに入り、多少のぼせつつ露天風呂にある椅子に腰掛け涼んでいたら、お腹が冷えたせいか急激に便意がやってきた。



まあ普通に風呂場の方に戻り、この日は眼鏡だったので曇った眼鏡を拭き拭きしながら歩いていると、暑い→涼しい→暑いとなったせいか、急にめまいがしてフラフラに。メガネが曇って役に立たなかったせいもあったかも?
今は裸眼だと色しか見えないくらいの弱視なので、それで歩くと気持ち悪くなることがある。

だけど便意が迫っているのでそれどころではない。
とにかく今はトイレ。
のぼせながら色しかない世界の中、両手を前に伸ばしながらなんとかトイレのドアの前へ。

そこに段差があるってことに気が付かなかったんだよね。
事故で障害のある左足から行って、踏み外すと言うか落とし穴に落ちたかのようにヒュン!と体が傾いた。

健常者や、せめて右足でだったなら「おっとびっくりした。段差あったか」で済むんだけど、俺の左膝は耐えきることが出来なかった。

靭帯三本断裂している左脚は日頃から、常に竹馬に乗ってバランスを取りながら歩いているような感覚なんだけど、そんな状態で不意打ちされれば、体重を支えきれずにどうしても転んでしまう。
気がついた時には床に左顔面を強打。血飛沫が舞うことになった。

だが今はそんなことはどうでもいい。一刻も早くトイレへ。今の衝撃で危うくウンコが漏れそうになっているのだから。

突然のことに集まる人々。
騒ぎを聞きつけ、駆けつけた清掃員のおじいさん。

「大丈夫です大丈夫です。とにかくちょっとトイレに行きた・・・」
「動かないで!」「動いちゃダメだ!」「救急車呼んで!」

「あのちょっと・・・大丈夫なんでトイレに」
「混乱してるみたいだ」「救急車呼んだ?今すぐ来るからね!」「落ち着いて」

「落ち着いてとかじゃなく!もう漏れそうだから!!」
「ダメダメ!動かないように誰か押さえて」「頭を動かしちゃダメ!」

「このぐらいの怪我は平気だから!俺にはわかるから!!トイレ!!!」
「大丈夫大丈夫!」「きたきた救急隊!こっちです!」

「あああぁぁぁぁぁ(ブリュリュリュブリュリュゥゥゥ)」

大勢に見守られながら無事脱糞。
直後に救急隊がやってきて、下半身ウンコまみれの俺をチェック。
心電図やったり目の瞳孔を調べたり。便器に座ってうんこしながらね。

最初に助けようとしてくれた若者ふたり。
「大丈夫でしたか?」と最後に声をかけてくれたけど、めちゃくちゃニヤニヤ。
そりゃそうでしょうね。きっと俺もそんな場面に出くわしたらニヤニヤするもの(笑)

風呂上がりのビールも楽しみにしてたのに「気をつけて帰宅してください」と言われ、渋々帰宅。
現在、左脚が一日中こむら返りし続けているような痛みと、顔の左半分が腫れている状態。

集団暴行の際にスケボーのフルスイングを食らった古傷部分を強打してしまって、まばたきする度にデコピンを左のこめかみに食らってるような感覚。

救急車に乗らずに済んだのは良かったけれど、結局今年も救急隊のお世話にはなるんだな。

頂いたサポートはお酒になります。 安心して下さい。買うのは第三のビールだから・・・