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変身する(龍神化ボディを持つ)男

ポーズ決めて格好良く変身できれば良いんだけどな。
残念ながら俺の場合、勝手に変身してしまうのだ。


あまりに突拍子もない言葉から始まって、一体何のことだと思うだろう。
着替えでもするのか、それとも髪でも切ったのかと普通の人は思うかもしれない。

いや違うんだ。
俺の場合、身体が本当に変身してしまうのだ。


もうそれは見た目通り、言葉通りの変身。
何かのきっかけで体の内部で何かが沸騰するような感覚になり、その後皮膚全体が痒みを持つ。
その後麻疹のように全身をブツブツで覆い尽くされる。

ザラザラとした何かで皮膚が完全にコーティングされて、皮膚自体が発熱する。
数分か数十分、もしくは数時間で何もなかったかのように元に戻る。

自分で書いていても一体何を言っているんだ??としか思えないが本当のことだ(笑)

家族はもう見慣れてるから「お父さんがまた変身してるー」くらいの反応。
嫁は発熱する腕につかまって「ほ~温かい」と暖房器具代わりに(笑)

満月を見て変身してしまう狼男ってこんな感じなのだろう。
わかるよ、わかる。
ただし俺の場合は何の条件で変身するのかはまだわかっていない。
はじめはアレルギー反応か何かだと思っていたが違ったようだ。


大体何やっても死なないって時点でそもそもがおかしいのだ。
もう何かが違う生き物なんだと納得してもらうしかない。
そしてもう・・・見てもらうしかない。


覚悟は良いだろうか?(笑)ではどうぞ。




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これは変身中の腕。是非拡大してみてほしい。
いまいちうまく撮影できず、少し分かりづらいかもしれない。
実際に見るともっとボコボコで、触ると硬い。そして熱い。
これが全身に拡がって身体を覆い尽くす。

で、まあ家族は見慣れているから良いけれど、他人が見ればやはり異常だし病気にしか見えない。
これが非常に困る。

いつものように酒を飲みながら散歩をして、どこかに座って一休みしてる時にそれは突然やってくる。

まず背中に悪寒が走る。
悪寒とも違うか?ゾゾゾジュワ~・・・という感覚。
その後両腕と腿辺りが痺れだす。
こうなるともう時間がない!変身してしまう!
大慌てで誰もいない場所に駆け込み、変身を待つ。もしくは出来るだけ皮膚を隠す。

指の先までゾゾゾという痺れに似た感覚が到達した後、今度は体の中心、心臓の方へ跳ね返ってくる。
それと共に変身が完了する・・・。


いや「変身が完了する・・・」じゃねーよ!(笑)


なんて邪魔な機能!
別に強くなったりするわけでもなし、なんにも役にも立たない。
もしかしたら不死身の秘密なのかもしれないけれども。

調べても調べても全くわからない。
寒暖差で湿疹が出る場合もあるらしいが(確かに体のかゆみは寒いとこから急に暖かい場所に行った時の血が騒ぐ感じと似ている)、湿疹というレベルじゃないのよこれが。見ての通り。

家族や知り合いならば「変身!見よ!これが龍神化ボディ!」なんて言って遊べるけどさ(笑)

ただでさえたてがみが生えてて、季節の変わり目に生え変わったりするのも変だと言われてるのに・・・(現野球日本代表監督の稲葉監督もたてがみがあって生え変わるそうだ。仲間がいた(笑))


言い訳に聞こえるかもしれないけれどどうしても言わせてくれ。
こんなもんまともに働けるか!(笑)


なかなかこれらのことを他人に話せなかったけれど、今ここでようやくカミングアウト。
そしてこんな文章を書いていたためか、今日4度目の変身を迎えようとしている。
意識すると変身しちゃうらしくて・・・。


↑なんてことを先日書いていたわけだが、この後その日最大の変身をしてしまい、話は中断。
今書き直してるところなんだけど、すでに変身前のゾワワがやってきている。

もしかして呪いとか天罰とかそういった類なのかもしれない。
心当たりがありすぎて困る。
ってことでもう本当に止めとく。
もう少し変身した時の話を詳しく書きたかったんだけれども、もう指先まで来ている。

「死ぬんじゃないの?あんた死ぬんじゃないの?(笑)」と言いながら嫁は出かけていった。



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