Netflixの視点はamazon的。お客さんがシームレスに行動できることを徹底している。

今回は、Netflixについて。WIREDにこんな記事がありました。

Netflixは、いかに独自作品を「世界的ヒット」に育てるか──その緻密な戦略の裏側に迫った
https://wired.jp/2017/12/03/netflix-stranger-things-global/

もちろん、コンテンツに対するこだわりも素晴らしいんです。
だからこそ、一気に世界的にブレイクして、動画世代の大半にリーチすることができた。この功績は素晴らしい以外の何物でもありません。

ただ、他の記事を読んでいても思うのは、Netflixはプラットフォーマーであり、Netflixが重視しているのはコンテンツだけでなく、「人の行動全体」の流れだと言うこと。

どんなに良いコンテンツであっても、ダウンロードに時間がかかったらストレスになるし、見てもらえない。
翻訳に違和感があったらスムーズにストーリーに入り込めない。
見た人が世界的にそれを広められる仕組みがないと広がらない。

そうした行動は、amazonに通じるものがあると思っています。
amazonの良さは安さと品揃えではありますが、それだけではありません。

レコメンド機能、ワンクリック購入、amazonボタンに至ってはスマホを開かずに購入、定期購入サービスの移行のしやすさ、配送の早さ…etc

人が「買おうかな」と思った瞬間に、すぐ行動に移せる仕組み。
これをamazonは重視していると思っていて、それはNetflixにも見て取れると思います。

これはどの商売にも言えることですが、

・中身一本で勝負する
・トータルで勝負する

の差はかなり大きいです。
どちらが良い、悪いという話ではありません。
ただ、Netflixのような大手でもこうした動きを意識しているのに、全体の流れを把握しないのは大きな危険性をはらんでいる、ということ。

ミシュランで星をとったお店でも潰れていく。
そんな時代。
それは、トータルで時代にフィットしていないから。

トータルとは何かと言えば、ある種のカスタマージャーニーであり、お客さんがどんな心理的な変遷を経て「検討→購入→リピート→ファン」の流れを取るかを予測するか、ということ。
これからの時代、それはますます大事になってくるんじゃないかなと思っています。

少し話がズレてしまいましたが、とにもかくにもNetflixは、恐ろしいまでにその世界観を作り込みに言っています。
これは、Appleなどの世界観とはまた違った視点からの世界観。
Netflixは、コンテンツ界のamazonになろうとしている。
そんなことを感じた記事でした。

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