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苫小牧高専の卒業生でオンラインチャリティーイベントができた話

この記事は高専 Advent Calendar 2020の記事として書いています。

苫小牧高専同窓会「樽前会」関東支部

苫小牧高専には「樽前会」という同窓会組織があります。「樽前」という聞きなれない名前は苫小牧高専があるその場所が樽前山という苫小牧を象徴する山の裾野という事もあって、こんな名前になっています。呼び名は「たるまえ」です。苫小牧高専は東京オリンピックの時に・・・・めんどうくさいので省略しますが、その同窓会組織である樽前会の関東支部の話をします。設立されたのはだいたい10年位前で、そこから「総会+懇親会」や「ビジネス交流会」「ジンギスカンパーティー」「ボーリング大会」「ロボコン応援」・・・そして在校生の見学旅行に合わせた「OB交流会」などなどいろんなイベントをやっています。聞いた限りではここまで活動している同窓会はないようなので、いちおう日本一エモい高専同窓会を自負しています。

リレー・フォー・ライフさいたま

https://relayforlife.jp/saitama/

その樽前会関東支部が毎年参加しているイベントが「リレー・フォー・ライフさいたま」です。リレー・フォー・ライフは日本対がん協会が主催するチャリティーイベントで、運動場や公園を会場として参加するチームが24時間それぞれのフラッグを繫ぎながら歩くというイベントです。毎年、全国各地で行われていて年々参加者が増えて行っているイベントです。」24時間ひたすら歩くという一見つまらないイベントですが、がん患者さん(サバイバーと呼びます)と交流したり、地元の医療関係者や学校の人達と交流したりと参加してみるとなかなか楽しいイベントです。樽前会関東支部としてはここ数年ずっと参加していて、24時間の中で北海道名物のジンギスカンBBQなんかをやって過ごしています。

コロナの影響からアイデアへ

しかしながらこのイベントは今年はコロナウィルス感染拡大の影響を受けてほぼすべて中止となりました。リレー・フォー・ライフさいたまも例外ではありません。普通の人に比べて免疫力が低下しているがん患者さんが参加しているイベントですから仕方がありません。残念ながら中止となってしまいました。こういったイベントって継続性が大事なので、開催されないのは非常に厳しい・・・というか本当に残念でしかありません。


しかしながら一つの転機がありました。ちょっとしたきっかけからアイデアが生まれました。「セルフウォークリレー」というアイデアです。元々は自分の何気ないSNS投稿だったのですが、それを見た苫小牧高専のOGがそこからアイデアを考え出しました。オンラインを使って歩いた距離を測り、それを募金につなげてゆくというアイデアです。

そこからいろいろ

そこに乗ってきたのが関東支部の支部長と、いまは苫小牧に在住している元支部長です。いきなり話が巨大化しました。二人はそれぞれリレー・フォー・ライフのさいたまの実行委員長と苫小牧の実行委員長をしています。やっぱり今年の状況はみんな悔しかったのでしょう、そこからチャット上で議論したり、Zoom会議を開いたりと、アイデアを練りました。最大の難関は歩いた歩数をどうカウントして募金につなげるか・・・結構難しい課題です。けっこういろいろ考えましたが、結論が出ないままリレー・フォー・ライフの実行委員会の集まりで提案することになりました。でも全国の実行委員もやはり悔しい状態だったようで、他の地区の実行委員会メンバーからも賛同してくれる人たちも現れ、対がん協会でも実現考えることになりました。そこからは事務方の方々の苦労があったと思いましたが、そうして実現したのがセルフウォークリレーです。

セルフウォークリレー開催結果

https://relayforlife.jp/selfwalk2020

セルフウォークリレーは参加登録をした穂とがスマホで歩いた距離をアップロードし、その歩いた距離がスポンサーが出す募金と連携するしくみです。今年の10月24日から11月の23日まで開催されました。1800人以上の参加者、1500万円近くの募金につながりました。高専の卒業生たちが考えたイベントが開催され、こういう結果に結びついたことはうれしい限りです。

同窓会とかそういったつながりの中で、こういった社会貢献の全国的な活動を動かしたというのは、ちょっと感激でした。始まってからはいち参加者として歩いて歩いて・・・1800人中38位でフィニッシュしました。

ちなみに自分がSNSにアップしたのは東京高専の卒業生の社会復帰の話でした。・・・・ここも高専繋がったりします。




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