【動画をレポ】BIツールカジュアル座談会 ~Lookerの集い~
先日、BIツール研究所のイベント「BIツールカジュアル座談会 ~MotionBoard-帳票とIoT-~」に参加してとても勉強になったのでBIツール研究所さんの過去のイベントを見てみる事にしました。TableauからTableauCRM、PowerBI、MotionBoardなどなど周囲を見回すだけでも数多くのBIツールが存在します。その中でも最近気になっているLookerのイベント動画があったので早速視聴しました。
レポートを見て興味があったら動画の視聴をお願いします。
<動画はこちら>
1.製品の特徴を客観的に整理
Lookerを知らない方のために4つの観点で説明されています。
「BIツール」の枠に入る製品~Google傘下、一般的なグラフ作成やダッシュボードの機能を持つ。
コーディングの部分に特化~LookML(SQLの拡張版)という言語でデータをガバナンス。Gitでバージョン管理
データ活用管理環境~拡張言語をパースしたデータ管理でAdminGUIで実行/管理可能。様々なAPIが操作可能でスケジューラ管理が充実。
データ出力~外部API/ストレージへの出力機能が充実。Slack側からLookerを呼び出すことも出来る。
エンジニアの方が使うツールとして非常に優れている印象。
気になった方はクラスメソッドさんのDevelopersIOでも最近はLookerの記事が多く紹介されています。Tableauとの比較記事もあります。
2.環境要因に対するメリットデメリットを紹介
前提としてほかのBIツールと違うところ
・DWHが整っていることが前提
・LookMLやjavaScriptなどエンジニアリング知識が前提
・メタデータを管理する覚悟が前提
・表現幅はセルフサービスBIツールよりも弱い。
Lookerを選択するメリット
・メタデータやSQLを一元管理/統制することが出来る。
・バージョン管理をGitできちんとできる。
・API連携により様々なビジネスで使用するツールと連携できる。
Lookerのデメリット
・データエンジニアによる丁寧な管理運用が必要
3.専門家が熱く推すポイントの紹介、
FITする組織
・データガバナンスが必要な場合
・信頼できる一つの情報源を作る必要がある。
・データ活用が爆発期を超えて収束期に入っているユーザ
・LookMLもそんなに難しくはないSQLよりは簡単。
・公式ドキュメントが英語だが日本語のチャットサポートが充実。
・データを出す、チェックする工数で投資対効果は充分見合う
・オンプレやSQLを使う他のツールからの移行でも効果は大きい
・データエンジニアとしてLooker上でレビューできるのは良い
・データエンジニアがそろわない中でガバナンスを実現できる
Lookerを好きなポイント
・Looker上ですべて完結でき、ローカルアプリによる面倒な「お世話」が不要。
・堅牢なガバナンスが効かせられる。レビューしたり、Gitでバーションを戻すことも出来る。
・Looker Block(サンプルとかライブラリの様なもの?)を使って第三者が作ったものを利用できる。
・アップデートが早く、欲しい機能がどんどん追加される。
・iFrameでSalesforceなどの画面に埋め込むことが出来る。
・カスタマーラブ(サポート)が良い。営業の方も詳しい。
・考え方が並走ではなく伴走という考え方のサポート
4.それLookerでできます!
Tableauのデータ管理基盤としてLookerは使えるか?
・集計定義を一元管理する事を一番とする思想なので、いろんな人が見る基盤はLooker、小さなグループの中でデータを共有するのはTableauを使ったりする。
・Tableauは自由度が高いので、データの一元管理の両立は厳しい。
・使えデータソースをLookerからおモノに絞り、Tableauで表現するならありですが・・・
機能的な面でRe:dashやMetabaseなどから変えるべきタイミングは?
・見せたくないデータソース、ダッシュボードを詳細に権限設定できる。
・ここまで聞くとLookerは堅いイメージになるが、逆に限られたデータをライトに使っている事例もある。
・コネクションを複数持つこと、データベースが別々でも使う事ができる。内部用と外部用のデータベースを持っている事例もある。
・すべてブラウザ上で使用できる。逆にネット環境が無いと開発できない。
・常に最新の情報を持ってくることが出来る。
Googleの傘下に入って
・アイコンとデザインがGoogleっぽく変わった。
・BigQueryとの間でETL昨日はLookerに寄せる(?)
・想像だが可用性の安心感がある。
・マルチには使えている。AWSでも使える
・GoogleDocsなどとの連携は実装が進んでいる気がする。
・GCPとの親和性は高くなってくる感じはする
・BigQueryとの連携の自由度が高くなることを期待したい
どういう勉強したらよい?
・LookMLを正しく使うにはテーブルの構成図を洗い出した。
・LookML言語に関しては調べなくてもわかるレベル。
・とりあえずBlockを使って使い方を理解する。それでわからなかったらチャットサポートに頼る。
・LookMLは直感的に使う事ができる。書いてけば書いていくほど馴染む。
Lookerで挑戦している事
・高度化して会社間でつないでいくツールなので、ユーザが増えれば増えると出来ることが増えることに期待。
・メンバーに対して課題から入って自然にLookerを入れていく事
・各社のモデル構築を共有出来て、その一員になれると良い
・どうやったら使えるのか・・・にチャレンジ
・ガバナンスと民主化の両立両立、Teams of Truthを目指す。それを実現するためのベストプラクティスを他のユーザーと協力して考えていきたい。
おしらせ
今回の配信は天神放送局さんのご協力です
<BIツール研究所イベント> connpassより
BIツールの情報をオープン&適切に比較できるようにするためのコミュニティ「BIツール研究所」のグループです。BIツールに関するイベントを主催します。
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