見出し画像

モダナイゼーションは誰がために行う?

ITシステムのモダナイゼーション・・・・システム老朽化対策とか・・・そんな話だが、これっていろいろ話題だし、いろんな問題を含んでいる。たとえば日経BPさんあたりが出していた「動かないコンピューター」って大半がシステム刷新に関する事例だったりするし、経済産業省が2018年に出した「DXレポート」もDX=老朽化対策=モダナイゼーションといった感じの仕上がりでした。(最近訂正されましたけど)

まぁ定義って難しいですけど「何のためにやる?」を整理してみたいと思いました。


1.インフラ

これが一番切実です。ハードウェアが古すぎて調子が悪くなってしまった。しかもメーカーの保守期限日はとっくに過ぎていて保守も出来ない。最近は第三者保守をやってくれる会社(こことか)はあるとはいえ、やはりこの問題はある。そのほかOSやデータベースのの保守サポートやセキュリティサポートが切れてしまうとか、まさに「デッドエンド」が来てしまう系の、まさに「老朽化対策」的なやつ。有名なのはSAPの醸し出す「2025年の崖」なんかの話もありますよね。・・・・でもモダナイゼ―ションという観点ではちょっと違う。やらないといけないとは思いますが、「それで安心」ではなしし、たとえて言うなら「ばんそうこう」

開発環境・実行環境

モダナイゼーションと言えば言われるのが開発環境や実行環境。COBOLとかVisualBasicだとか、古いASPやすたれたJavaのフレームワークなどなど、古い言語とか・・・そういうやつですよね。こういうのを使っていると起きるのが「実装方法」とか「古い接続の仕方」に縛られてしまう事。API対応ができないとか、ETLツールがつながらないとか・・・まさにDXに対応できないといったのがこのあたり。今どきのAI機能を呼び出すとか、メッセージアプリと連携したりするのが難しかったりでRPAみたいな不安定な仕組みを使わざるを得ない・・・みたいなのはここ。でもこれだけなら別インフラを立ち上げてそこを経由で連携するとか・・・逃げ道はあるから、腰が挙がらなかったりする。

開発者・エンジニア

これが実は申告、エンジニアなんだから成長したいというのは必ずある。優秀であればあるほどその欲望は強いはず。そういう優秀な人に撮って古い開発環境・実行環境というのは確実にモチベーションを下げてしまう。外の情報を見たら簡単にキラキラした機能を使えるのに自分の目の前の仕事は・・・・なんて思うと誰だって転職したくなってしまうでしょう・・・少なくとも優秀なやる気が無い人(社員もパートナーも)来ないだろうし、よっぽどやる気がないとか、会社の寄生虫であることを決め込んだ場合を除いて残らない・・・残った人はAIとかIoTとは「遠い世界の話」と思っているhとだけ・・・DXには絶対にならないし、その会社の生末もそんな感じになってしまう。老朽化してしまうのは残った情シスの人の頭・・・というわけだ。

ビジネス側の人

システムが古くなってポンコツになるのは実はインフラでも開発環境でもエンジニアでもなくてビジネス側の人。日経の有名な記者さんはビジネス部門に情シスが置いて行かれるというけど、それは一部の優秀なビジネス部門の藩士であって、多くは古いシステムとともに服るなってしまったビジネスプロセスと、それにどっぷりと浸かってしまったビジネス部門の人、進化を諦めたというよりもビジネスの仕組みもわからずにただただオペレーターとして働くといった感じになっている現場はとても多いと思います。ブラックボックスというのは「仕組みが見えない」という意味ではあるが「仕組みが読めない」という側面もある。定期的にビジネスプロセスを刷新しないとIT以上にポンコツになってしまっている。



といった感じで戯言を言ってみました。もうちょっと整理ができそうな気もしますが、忘れてしまってはしょうがないので、とりあえず書き留めてみます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?