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TOKYO2020 フリートドライバー日記(18)パラリンピック最終日

今日はパラリンピックの最終日になりました。シフトは午後からなのでおそらくは乗車する活動が無いかと思われますが最終日なので行ってみます。

終わりの雰囲気

昼前に家を出て選手村の事務所に到着。到着するなりたくさんのボランティアがオフィスの前に群がっていました。知っているボランティアさんに話を聞くとコスタリカのステークホルダーさんがプレゼント交換をしているようです。なんかたくさんのプレゼントをもらっていました。ほんとうに最終日という感じの雰囲気です。

出発するステークホルダーはあまりませんが、午前中の競技を終えて晴海選手村に戻ってくるステークホルダーが現れます。もう最後と言うことがありそのたびに集まって挨拶をしています。

バスケットボール準優勝

僕の待合室ではプロジェクターでテレビ中継を流していました。ちょうどバスケットボールの決勝戦アメリカ対日本の試合です。なんか待合室の声がほとんど聞こえなくなっていたと思ったら、ものすごい接戦で目を離せない状態でした。結果は残念ながら日本が負けてしまいましたが、ものすごいいい試合だったそうです。

その後もステークホルダーが来ては、挨拶や記念撮影をするのが続き少し賑やかな状況です。

その後せっかくなので反対側のA駐車場にシャトルに乗って行ってみました。こちら側も閉会式直前の最後と言うことがありものすごいステークホルダーの出入りです。
エリアの外にいつもいる小学生たちの数が今日は半端ないです。メダリストが対応しているらしく道路の両側に溢れていました。行き来する車も非常に多く渋滞の状態になり、乗り降りも多くて大混雑でした。

何人かのメダリストの方が駐車場に訪れ挨拶に来てくれました。記念写真を撮ったりしながら時間を少し過ごしました。フランスのマラソンの視覚障害の方の銀メダリストがこられてメダルを見せてもらいました。

ちなみに車椅子テニスの上地選手も通って行きました。

その後記念撮影の時間と言うこともありフリート事務所のほうに戻ってきました。

4時過ぎたら記念撮影の時間になりました。一応公式の写真撮影と言うことです。この時間まで残っていたボランティア全員がうらの駐車場に1周記念撮影に挑みましたがちょっと人数が多くて大変でした。オリンピックとパラリンピックを通した最終日なので写真撮影も真剣です。



イベントが終わったあとは一気に人が減り寂しいかんじになりました。
気がつけば残るボランティアドライバーの人数は10人くらい。無茶苦茶寂しいです。周囲を見渡してもボランティアやスタッフが帰宅し始めています。ステークホルダーの姿もほとんどなくもう終わりと言う感じになっています。

すでにほとんどの予約は完了していて、残りはイラクのステークホルダーだけです。どうやら大使館に行くらしく3大連れで乗ると言う運行の予定です。

少し待ってからたくさんのステークホルダーが現れました。イラクの人たちです。車椅子とかたくさんのステークホルダーが乗り込みます。持ってきたプレゼントもそのステークホルダーの方々に配り切り、ステークホルダーとの行き先の調整も終わり駐車場の方へみんなが向かっていきました。

そこで事件です。



少し経ってから、なんと2名のステークホルダーがさらに現れたのです。あってはいけない積み残しの事態です。その場にいたボランティア全員が焦りました。しかしまだ出ていないかもしれないと何人かで一緒に駐車場のほうにダッシュで走って行き確認するとまだ二台だけ出発していない車がありました。とは言え車の座席にはあまりがほとんどなく何人かの方に乗り換えてもらって全員無事送り出すことができました。残っていた数名のボランティアが連携し何とかなったのですごいチームワークだなと感じました。

そこで少し待ってから、今日は終了にすることにしました。今日はボランティアユニフォームを全てステークホルダーにプレゼントすることができたのでとても良かったです。銀メダルを取ったマラソンのフランス選手に大使館に向かう途中のイラクの女性たちに渡してきました。後で聞いた話によると車椅子に乗っていたイランの女性は実は日本国籍の方らしいです。

閉会式に向けて厳戒態勢の晴海周辺をいつものルートが違迂回ルートで帰りました。なんだかやたらと静かになった交差点には何人かの選手たちがいて住民らしき人たちと若干交流をしてました。



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