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【爆速レポート】一人から自部署、そして組織へ、芯からアジャイルにする~シン・アジャイルコミュニティ

今日は芯から組織をアジャイルにする「シン・アジャイル」コミュニティのイベント「一人から自部署、そして組織へ、芯からアジャイルにする」の日です。ワタクシの好きな「ここはウォーターフォール市、アジャイル町 ストーリーで学ぶアジャイルな組織のつくり方」の著者である新井さんと「『ワイガヤDX部』をすべての組織に」を合言葉に会社内外へ展開する塩原さんという二人のスピーカーを招いてのオンラインイベントとなっております。しっかりと聞いて学ぼうと思います。

オープニング

まずは今回のイベントのファシリテーターでもある塩原さんからコミュニティとイベントの紹介です。今回の企画は「組織アジャイル」チームのイベント第一弾です。

シン・アジャイルコミュニティがやること

まずはコミュニティの紹介です。シン・アジャイルコミュニティは字いるな個人、チーム、組織を増やしていくことで組織を芯からアジャイルにするためのコミュニティです。

シン・アジャイルコミュニティがやること


ボトムアップで見える化・カイゼン・カンバンを全社に浸透

最初は株式会社レッドジャーニー新井さんから「駅すぱあと」のヴァル研究所さんでのお話です。

新井さんの紹介

状況説明・問題定義

1988年に生まれた「駅すぱあと」は35年にもなる老舗アプリです。経路案内サービスを作るにはデジタル化されていないことがたくさんあります。古い会社で組織の壁がありサイロ化されて社員も疲弊していました。

まずやったのは問題のカイゼンのためにカンバンで見える化をしていました。

カンバンのようす

ニコニコカレンダーで多忙表明をしたり、国盗り合戦やXFD、あんどんなど様々な見えるかの取り組みをしました。

ニコニコカレンダー

どんどん紹介されますが、レゴを使ったりもして徹底的に工夫した様子が紹介されました。見ていて楽しそうです。

一つ一つのプラクティクスを習慣化しカイゼンしていったそうです。

カイゼンのポイント

自転と公転、スクラムから入らないで現場の課題解決にフォーカスして活動したことがよかったポイントで、スクラムは徐々にはじめていったそうです。

アジャイル推進委員会で推進をしましたが、やっていることに共感し、女性が拡散力を発揮し、広がっていきました。

「隠さない文化」であったのも重要で、問題は悪いことではなく改善できる良いサイン・・・ポジティブです。

それぞれがちょっと踏み出すための「ゆるぎ」を起こし自然発生的に広がっていったそうです。

最初は朝会を3人で始めたところからスタートし、当時は「何やっているんだ?」とみられていたそうです。そこから勝手に経営会議に血判状(笑)を出し(あとで怒られた)その後徐々に社内にアジャイルが広がっていったそうです。

最初のアーリーアダプターを味方につけてアジャイル推進委員会を作り、仲間を広げていったそうです

マンネリ化しないの?

2か月に1回くらい著名人を呼んだ勉強会を開催したり、ワークショップや代理ファシリテーターをしたり、ベンチャースピリットを持った創業メンバー(役員)にセミナーをお願いしたり様々な活動をしました。

その他トヨタの見学や、アジャイルコミュニティに参加したり、スクラムのイベントを社内設備を使って開催したり、モブワークしてみたり・・・・

ものすごく様々な手を使っています。

VSMのワークショップを全員でやったりもしました。

その成果を様々なイベントでアウトプットしまくりました。
社内外の仲間との交流しながら徐々に成長していったということです。

会社見学ツアー

そしてヴァル研の会社にいろんな人を招待した「会社ツアー」を開催してきました

会社見学をやってみて自分たちの活動がいいことであるという後押しになり自信につながりました。
そしてそれが外部に広がっていくのでいろんな効果がありました

コロナ下の状況

コロナになりヴァル研ではもともとアジャイルな風土が根付いていたのでデジタルツールへの移行もそつなくできたとのことです。

付箋紙のオンライン化や、GoogleWorkSpaceで同時編集などもスムーズにははじめられました。

うまくいったポイント

・やらされ感がなかった
・KPIやノルマがなかった
・スクラムから入らなかった
・自分たちの現場の課題に対処することに集中
・小さく速い成功体験を自分たちで得られた
・3年~5年くらいの変化

<本日の資料です>


エンジニアリング部門でのアジャイル化活動は、営業部門が日々やっている活動だった

次の発表は塩原さんと同僚の原田さん
アジャイル化活動と営業の活動の共通点というのがテーマです。

まずは塩原さんの自己紹介

次は原田さん

二人が在籍するアイビーアイという会社はWebメディアを扱う「ニッチで世界をかえる、イノベーションカンパニー」です。

営業の活動は顧客に新たな集客チャネルから収益を上げてもらうこと~新しくチャレンジしてもらうことで、顧客に代わってもらうことが必要になります。

ということで営業の活動とアジャイル化活動に共通点があることに気が付きました。・・・・そうなれば必要なプロセス、要素は同じなはずです。

従来スタイルの営業と違い、営業のスタイルもアジャイル化活動に似てきています。逆にエンジニアも営業と同じような活動ができるのではないかと考えました。

OEMプロの事例

OEM事業は従来大手化粧品会社からのリピートだけでしたが、今は変化の過渡期の状況で、新しい営業に切り替えるタイミングでもありました。

ネットからの新規リードの対応方法がわかっていなくて提案につながらなかったのを提案して新しいプロセスを提案しました。

開発におけるアジャイル化の取り組み

それをアジャイル化への取り組みに応用した話です。

「キーマンを探せ」では影響力のある社長とPOにターゲットにし、マインドチェンジしなければいけないことを考え、開発をアジャイルで行う必要性を理解してもらうため売り上げUPするために早いリリース、CVが大事である~フロー効率が大事であることを説きました。

そこからまず体験してもらうために外注の契約を見直し、1ケ月のタイムボックスに変更し、その結果を受けて内製化に取り組みました。当時社長が「カイゼンジャーニー」を手に取ったことも好印象

次はSalesforceの「TheMODEL」に従ったアプローチをしました。

その結果新しいプロセスは2週間のフォーカスの中の1週間のスプリントを設定しました。

さらに開発のストック化を行いました。

コミュニケーション問題、サイロ化問題にも対応しコミュニケーション設計や目標設定をしました。



最後は宣伝です

〈本日の資料〉


座談会

気が付けばMIROの記録はこんなに取られていました!!
今日はきれいに整列しているタイプですね

MIROの記録

新井さんに質問が続きました

「5年は長かったですか?」の質問
(新井さん)気が付けば3年たっていた感じでした。

開発以外の部門にも見えるかが広まったきっかけは?
(新井さん)最初は開発部門から始まりました。いろんなツールやDevOpsを導入したりしてからメンバーの一人の女性が総務部門に異動になりそこから広がりました。彼女が課題解決を率先してリードしてから徐々に変わりました。
ミツバチが花粉を運ぶ感じで、意図した取り組みではありませんでした。
クラウド化やプロダクトオーナー制の導入も後押ししました

ミドル層の協力を得るには?
(新井さん)自分たちの仕事が楽になるよう、無駄が減るよう・・・工数よりもメンタル的に楽になることを目指したほうが良い。緊張が必要な仕事を自動化してメンタルを楽にしたのが中間層にウケました。

原田さん
・ミドルの人も悩みがあって、社外の立場なのでフラットにアプローチできて、リサーチしながらやっています。社内の若手よりもフラットにコミュニケーションできる。

カイゼンを後回しにする壁はなかったですか?
(新井さん)やっぱりあとまわしになりがちです。壁はありました。できるところから始めたこと、ふりかえりが定着していたのもよいポイントでした。部内報告会にふりかえりを絡めていました。大改革をしないでちょっとずつ改善しました。繁忙期は外していました。

(塩原さん)
カイゼンする時間やきっかけを作るようにしています。

アジャイル化はどれくらい
(塩原さん)最初はスクラムのフレームワークを入れていました。3年くらいはかかりました

受けが良かったプラクティスは?
(新井さん)見学者にウケたのはダースベーダー、電子掲示板。個人的に良かったと思うのはバリューストリームマッピング。プロセスを変えるには有効でファシを頼まれたりした。やってよかったという感じ。

ふりかえりにもたいして意見が出ない・・・みたいなことは?
(新井さん)中身が伴わないプラクティスはありましたが、否定せず応援しました。そのうち対話が生まれて学ぶものがあると思います。
小さなもやもやをふりかえることで成功体験を、だべって終わりでもふりかえっれただけでもいいと思います。雑談が生まれ、信頼が生まれていけばいいと思います。チーム作るところから始めてもいいかもです。

(塩原さん)プロセスと数値でアプローチしていました。何か数値みたいなのがあれば考えるきっかけになると思います。

(新井さん)比較でもいいのかな?前のプロセスとの比較をしてみるのも

アジャイルで解決したいことと、取り組んでいること
(新井さん)リモートの中で採用された新しい社員との雑談、心理的距離の詰め方などが課題かな

(塩原さん)リモートになって他の部門などの様子がわからなくなってきたのでNoCode勉強会などの取り組みをしています。

クロージング

次回の案内です
製造行アジャイルのイベントで貴重な実践例を紹介します。


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感想

ヴァル研さんの取り組みは凄いと聞いていましたが想像を超えてました。これでもかこれでもかといった感じのエンドレスのカイゼンジャーニーは圧巻でした。それでも3年以上かかったそうで、自分もあきらめてはいけないと感じました。

塩原さんと原田さんの取り組みも、ちがった視点の取り組みで新しいアイデアを得られました。元々Salesforceコミュニティからコミュニティ歴をはじめた自分にとっては嬉しい発見でした。 TheMODELコミュニティにも今度顔出そう!

今日はありがとうございました

次回のイベントも期待です





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