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さぁ歩こう~リレー・フォー・ライフさいたまとわたし

ITコミュニティ用務員のおじさん・・・ときどき違うこと言っているフクイです。今日は明日から開催される日本対がん協会主催のRFLセルフウォークリレーに関する自分の想いを書いてみようと思います。今日はIT情報なしです。

1.RFLさいたまとの出会い

自分とリレー・フォー・ライフの出会いはわが母校である苫小牧高専の同窓会のイベント参加です。最初、24時間ひたすら歩くチャリティーイベントに参加すると聞いて思った想いは正直「めんどくせー」です。一週間に2日しかない休日をどこの誰だかわからない人たちのために、わざわざ東浦和まで出かけて行って、しかも徹夜で歩きまくる・・・なんて正直正気の沙汰ではない・・・といった印象でした。まぁ初回は参加しませんでした。

しかしながら同窓会の大先輩たちによるパワハ・・・いやいや勧めにより翌年参加してみてその気持ちは180度変わりました。

土曜日の昼に東浦和の「さいたま市農業者トレーニングセンター」に集合し、運動会テントのなかでダラダラ・・・ゆったりとした時間を過ごしたり、歩いたり・・・そして夕やみに包まれてからは酒盛り・・・いやわが郷土が誇るソウルフードであるジンギスカンに舌鼓を打ち、そして闇夜の中歩いて・・・・そんな時間を過ごしました。

2.ともに歩くという事

会場ではサバイバー(RFLではがん患者の事をそう呼びます)や埼玉県立がんセンターなど医療関係者のみなさん、そして地元浦和大学エイサークルの皆さん、一歩会のみなさん、そしていろいろな企業の方々と一緒に歩いたり、話をしたりしている間に不思議な一体感が生まれてきました。たくさんのルミナリエが灯された一周250メートルのトラックを一周一周歩くにつれて、その感覚はだんだん強くなってきました。

やっている事は、芝生の上に防護シートを敷いたトラックの上をただひたすら歩くだけ・・・それだけのつまらない行為です。そんなことをしたところでがん患者さんのがんが治るわけでもなく、日本の医療の現実が大きく変わることはありません。客観的に見たらつまらない・・・くだらない行為でしかないと思います。それでお実際に参加してみると大きく変わります。

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同じ刻、同じ地で歩く

今がんとまさに戦っているサバイバーの方、それを支えている家族の方、がんで大切な人を亡くした方、がんから患者さんを救うために日々働いている方々、その人たちを支えている方々・・・そして成り行きでこの場所に来て歩いている自分・・・それぞれが、それぞれの想いをもって同じ時間を同じ場所で、しかもひたすら歩いてはだらだらするという同じ行為をする。あまり意味のない事にしか見えませんが、ものすごい大切な事です。

たしかに自分はサバイバーさんたちを救う事も、支えることもできません。できることはただ一つです

ともに歩く

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たしかに何も出来ませんが、同じ時間を過ごすことはできます。一年にたった一回のほんの少しの時間ですが、その時だけは一緒に歩くことはできます。・・・ただそれだけですが、その事こそが大事なのかな?なんて思います。・・・ホントそれだけしかできませんが。

3.最後の時間

このリレー・フォー・ライフさいたまのイベントで一番大好きなのは最後の1時間くらいです。最後の一周をサバイバーさんとともに歩き、ハイタッチをし、そして会場のみんなで力を合わせて会場を撤収する。その最後の一時間が大好きです。24時間歩き続けて(ちょっと寝てはいますが)語り合って(酔っぱらってますが)過ごした24時間とちょっとの時間、そのクライマックスが最後の一周なのです。なんだかよくわかりませんが涙腺が緩みます。なぜだかわかりませんがとにかくやばいです。

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そしてそのあとの撤収作業。ルミナリエを片付け、会場のテントをたたみ、芝生の防護シートをはがし・・・この作業を参加者が行います。すでに24時間もここで過ごしてすでに眠くてヘロヘロなのですが、この作業はものすごく一体感があります。ものすごく大好き。・・・むしろこの時のために24時間歩いているようなもんです。ツラかった・・・ではなく楽しかった24時間がこれで終わってしまう・・・そんな想いとともに・・・しかも荷物を運ぶ相手は見ず知らずの知らない人達・・・・でも、それは「24時間をともに過ごした戦友」・・・ホントなんとも言えない気持ちです。

4.ちょっといい話

最後にちょっといい話

このリレー・フォー・ライフというイベントは各会場でちょっとだけレギュレーションは異なります。周回数にしてもスタンプを押してしっかりチェックする会場(東京上野)から、全くノーカウントの会場(苫小牧)まで様々です。さいたまは「自主的にカウントする」スタイル。別に表彰されるわけではないのですが、やっぱり何となく他チームとの周回数の差は木になります。我が苫小牧高専同窓会チーム「チーム樽前」は想定平均年齢が60オーバーなわりにはひたすら歩きます。毎回400週(100㎞相当)は歩きます。夜は歩かないチームも多いのですが、夜通し歩く埼玉県がんセンターのみなさんとはいつも朝方に(心の奥ですが)バチバチ意識して歩いています。どちらがより多く歩くか・・・まったく意味はないのですが、やっぱりライバル心が芽生えます。

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・・・ある年の事ですが、ホント偶然なのですが、夜通したくさん歩いているチームが「400」でカウントすることをやめました。何周回っても400(100キロ)で、そのあとはカウントしませんでした。全く申し合わせもなく・・・・カウントは「400」で止まったのです。

カウントするとついつい競争してしまうのは人間としてのサガでしょう。しかしながらリレー・フォー・ライフは競争ではありません・・・何ももらえませんし(笑)。ともに歩く・・・そのことを何の申し合わせもなく複数のチームが、そのことに勝手に気が付いて、勝手に行動する・・・・

こういった参加者の一体感がリレー・フォー・ライフなんだと思います。

ともに歩く

それは同じ刻、同じ地というだけではないと思います。同じ気持ち、同じ志というのが「ともに歩く」という事だと思います。


5.RFLセルフウォークリレー

この動画を是非見てください

今年はコロナウィルスの影響でリレー・フォー・ライフさいたまも苫小牧も開くことが出来ませんでした。しかしながら一つの想いが周囲の人を動かし、そして組織を動かし、たくさんの人の尽力や協力を経て、このセルフウォークリレーという形となって実現しました。ホント、最初は彼女と自分の些細な話が最初でした。それがこのイベントにつながっています。

ともに歩く

まさにそれがこういう形で実現したのです。

同じ刻、同じ地ではないかもしれませんが、今年このイベントに参加していただけると幸いです。

そして来年は東浦和の知でみなさんにお会いできることを楽しみにしています。


リレー・フォー・ライフさいたまWebページ


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