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信州小川村に全集中の拠点が誕生!関係人口と活用方法を考える会・・・を観ました

今日2021年1月16日(土)ひょんな事がきっかけで「信州小川村に全集中の拠点が誕生!関係人口と活用方法を考える会」というオンラインイベントを見ました。見るきっかけになったのは「ヒューマンネットワーク高専」という高専OBが集まるFacebookグループに投稿された長野高専OBの山崎さんの以下の投稿です。

テーマがIT業界ではちょっと話題の「ワーケーション」という事や同じ高専OBといえば高知県で古民家活用しながら活動している吉富さんの「土佐山アカデミー」の取り組みともちょっと共通点があるかなぁなんて思ったのと、長野県でワーケーションと言えば、赤堀さんの信州信濃町のノマドワークセンターの話をレポートしたこともあったので、聞くことにしました。YoutubeLiveでの配信という事で聞き逃しても聞けるかな・・・なんていうのもありましたけど。

↓土佐山アカデミーの紹介があった「高知リーダーズサミット」の記事

↓ノマドワークセンターが紹介された「ワーケーションフォーラム」の記事


というわけで早速イベントレポートに入ります。Youtubeは下


小川つなぐラボメンバー紹介

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藤原さん:長野市在住、小川つなぐラボ事務局、本日司会進行です

岸本さん:東京在住、不動産関係の仕事をしながら蔵の改修に関わっています。

中村さん:東京在住、2018年から信州つなぐラボに関わっています。

山崎さん:長野市在住、蔵の改修をメインにやっています。信州つなぐラボに3年前参加して長野県にUターンしました。

宮永さん:小川村在住、5年前に長野時に移住、小川村には3年目、養鶏農家をしています。蔵からの参加です。


小川つなぐラボの活動について

小川つなぐラボは「信州つなぐラボ」という長野県の関係人口を創出するワークショップの小川村担当だったメンバーで結成されました。現在は東京在住のメンバーを中心に約10人で活動しています。

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活動としては小川村の情報を発信するイベントを開催したり、村内での教育イベントを開催したり、伊州フェアに参加したり、信州名物の「おやき」の新商品を開発したり・・・とメンバーの得意な事を生かして活動しています。その中のひとつとして土蔵をDIY改修して活用する活動をしています。

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土蔵改修プロジェクト

土蔵改修プロジェクトは小川村には各家にある土蔵を都会の人々と共同でリノベーションして活用していく事で小川村のファンを増やしていこうという取り組みです。土蔵は一般的な空き家(古民家)に比べると丈夫で傷みにくく、建物の形もシンプルな四角形で使いやすく・・・・民家は使われているが、土蔵は使っていない持て余しているケースが多そう・・・という事で着目しました。

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今は一件目の土蔵(宮永さんがいるところ)の改修が地元の大工さんの指導を受けて、それがほぼ完了したところです。一階と二階の床を張り替えたところです。壁は状態が良かったので由佳だけ改修しました。

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実際に一軒目をお行なった手順を振り返ると、①老朽化した床板を外して②下地の板を貼って③フローリングを敷き詰めることです。まだ階段など細かいところはあるのですが、だいたい終わったところです。これらの活動費用は「地域再生マネージャー事業」と皆さんからいただいたクラウドファンディングで集めました。

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今日の話したいテーマは、一階はコミュニケーションスペースで使うとして、まだ決まっていない蔵の二階の使い方です。この事業を持続可能にしていくために収益を得られる使い方を考えていて、そのためにお金がきちんと発生しる仕組みにするために「合同会社ナカヲエンジニアリング」を設立しました。

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今考えているのは事業性のある使い方という事で都市部の人に時間貸しをすることです。これによって得られた収益でさらなる土蔵のリノベーションを行う事を考えています。今はコロナ禍で難しいところもありますが、コロナが収まった後にワーケーションという事で使えると良いと考えています。

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しかしながら長野県は富士見森のオフィスや信州信濃町のノマドワークセンターなどたくさんの魅力的な施設が存在しているので、何か特徴がある尖ったものを持っている場所にしないと難しいと考えています。土蔵の特徴や小川村でしかできない事を生かしたワーケーションプラン(オガワーケーション)を考えたいと思います。

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小川町のプロジェクトに関わったきっかけ

きっかけ

山崎さん:東京に住んでいるときに、地元の長野県の空き家を探していたら「信州つなぐラボ」の活動があったので参加。

岸本さん:不動産事業に関わっていていろいろ考えて模索したたなかで、東京からのアクセスや環境に着目。

・・・なぜかかかわり続けているのか?

山崎さん:信州つなぐラボで実際に小川村を訪れ村の環境や魅力的な人たちに魅力を感じて。

岸本さん:小川村に関わることで逆に東京の良さ、そして小川村の良さの両方を感じられる事。

蔵を貸す側として感じている事は?

宮永さん:元々東京出身だったので「東京の人」と話をする良い機会。東京からきていろいろやろうとしていた中で持て余していた蔵がくつろげる空間になったのがマンパワーってすごいと感じる。最初は一回やったらおしまいかと感じていたが、一緒に取り組んで継続し、良い経験になった。これからは村の人とも関りを増やしたい。

会社化した背景

蔵の改修を始めてすぐにコロナになり、不安などがある中小川村の人にしっかりと覚悟を示す意味で会社化した。岸本さんから考えて準備した。

蔵の活用について

ここでメンバー追加

岸本(麻)さん:岩手県在住、おやきプロに取り組んでいます

宮本さん:東京在住、おやきプロなどで東京でも小川村を思い出せるような活動に取り組みたい。

土蔵の特徴

遮音性、断熱性/吸湿性、耐火性に強み。強固な構造で部屋の形が単純。今回の蔵に関しては窓が1つで適度な暗さ、置かれているものが無い、外は北アルプスの眺望が良い。

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小川村の特徴

日本一美しい街連合のひとつ、おやきをPRしはじめた村、標高差、くりえぃてぶな村の風土(兼業が普通、自分で家を建てる、イベントが好き)

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活用案その①:全集中の間

何もない(電波も)のを生かして集中し、蔵の外の景色で思考を発散させる。

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・東京にはなかなかない空間。

・尖ったアイデアを起こすには一人で集中して考えるほうが向いている。

・ここでしっかり考えて東京で他の人とコラボレーションする。

・アトリエ的な利用、こもって創作する。小川村には創作者も多いと聞く

・静かさを利用して集中して寝る部屋

・東京でも真っ暗な部屋でヨガを行うようなスペースがある。

・都内から1時間半くらいなので気分転換で「何をしないを得る」のも良い。

・チームビルディング合宿に使う。

・トイレなど水回りが無いのが欠点。バイオトイレなど設備が必要か・・

・蔵を使うときにどれくらいならお金を出せるか

・書き仕事に集中する

・一週間とかまとまった期間で使う事を考えて、2万円/2週間

・創作のバックアップや、地元クリエイターとの交流とセットにする

・ヨガで利用なら3000円

・都会の価格にあわせる、変に安くないほうが良い

・積ん読解消など、本を読むためのホテル泊みたいなのをする。


活用案その②:小川村民により集中させない部屋

壁打ちやアンケート的な事をする。

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活用案その③:おやき食べ放題ワークスペース

名物のおやきを好きな時に食べられる

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活用案その④:星空ワークスペース

蔵の暗さを利用してプラネタリウムを投影した中で・・・

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活用案その⑤:音楽スタジオ

音漏れがない蔵の利用、近くの公園にステージもある。

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・蔵の所有者のやりたい事を考えると音楽とかアトリエは良い。

・地域の子供を集めて、遊んでいるような場所・・・村外の人との交流もできるような。

・Barもやりたい・・・水回りなどの課題

・映画上映

・仕事で活用するというよりも趣味をターゲットにしたほうが間口が広そう。

・小川村の漬物の食べ比べとか・・・

・一緒にこたつで小川村の人と利害関係のない話をする。

・アーチストインレジデンス的な・・・蔵の中に絵を描くとか・・ものが残る創作活動化がきたらよい

・使用用途がある蔵もあれば、決まっていなくて週替わり的な用途の蔵があっても楽しい。

・キャンプの達人に指南を受けながらのプラン

・暗闇バー

・マンパワーと資金とのバランスをどうするか?アイデアと蔵はあるので「何からやる」かが課題


まとめ、メンバーの思い

・アイデアはあるのでどんどん直して蔵を増やしていく。改修はプロの手ではなくいろんな人の手でやりたい。

・今後は相互で相談しながらやりたいので、Facebookのグループを作りました。

・改修はフィジカルなものではなくソフト面でも参加してほしい。

・用途に関わらず蔵を中心にかかわりたい

・おやきの開発をアップデートしたい。食のつながりの事では一緒に出来るのではと思う。味噌作りとか野菜を食べるとか・・・

・小川村に居る子供たちにも蔵の使い方を聞いてみたい

・地域外の人も連れて行きたい

・蔵を起点に面白いことをひろめる基盤を固めたい

・やりたいことはたくさんある。ぜひ今回参加したなかでご一緒できる方を!

・今日はポジティブな話で、いろんな人の期待を感じてモチベーションが上がった。グループに参加して意見を出していただければ・・・


最後に個人的な感想

1時間半・・・というよりYoutubeを何回も見直したので何時間も見ていて感じた私(フクイ)の個人的な感想を書きます。

ITが進んできて以前から徐々にではあるけれども「仕事をする」という事において「場所」の制約はいろんな面で解放されてきていると思います。これはZoomとかコミュニケーションツールの話だけではなく。「東京に居なければ仕事を取れない」とかも官公庁の改革などでだいぶん変化してきているし、いざというときの移動手段もどんどん良くなってきています。しかも仕事に求められることも「勤勉性」から「創造性」に変わってきています。さらにこのコロナ禍によってITに関する心理的や制度的な壁も急速に崩れ、人の働き方も急速に変わりつつある中でのワーケーション、ノマドワークの浸透です。今では北海道に住んでいて東京の会社で働く人とか、東京在住なはずなのに静岡で働いている人など、そんなに違和感なく見かけるようになっています。チャンスはあるというよりも確実にそんな方向に向かっていると思います。

今回は小川村を舞台にした取り組みですが、こういった取り組みも日本全国でも行われてきています。これも昨年くらいにはたくさんお話を聞く機会がありました。・・・でもまだそれぞれが「点」な感じなので、うまくつながっていってお互いのアイデアを交わしていけばきっと持続的な事業化のアイデアも出てくると思いました。


最後に小川村のページ


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