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Alternative Architecture DOJO #5 イベントレポート後編

今日は2020年11月18日の18時からオンラインで開催されたオルターブースさん主催のイベントAlternative Architecture DOJO #5のレポートをします 。Alternative Architecture DOJOといえばマイクロソフトのAzureを中心としたクラウドネイティブをテーマにした勉強会です。今回も9月に行われたマイクロソフトのテックイベントIgniteを受けての開催でサブタイトルはは「Microsoft Ignite Recapを中心にディープなアーキテクチャーをディープな人が語る」その後半部分をレポートします。

前編はこちら

このイベントは動画がYoutubeで公開されていますので、このnoteみて興味が出た方は、見てください。特に私の解釈でまとめているのでこちらを見たほうが正確で詳細です


2020年下半期 Cosmos DB の更新まとめ
(アップデートが多すぎるので"使える"機能を中心に):三宅さん

2020年後半のCosmosDBのアップデートはこれだけ!たくさんあるので使えそうな機能をピックアップします

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スケーリング関係

すごく待たれていた機能オートスケールがGAされました。CosmosDBの料金は一時間単位、急すぎる場合ではなく社内向けで夜間は使われていないとかに使える。全体でMaxの2/3以下であったら費用効果があるそうです。簡単にせってできるので手軽に導入できます。

そしてもうひとつサーバレスのオプションのPreview。こちらはオートスケールがあるので、そんなに効果は出にくい、これは主に開発用、低トラフィック用といったところです。

・・・アップデート以外のコスト抑制策。データモデリングなどをきちんと設計しておかないと意味がない。これはCosmosDBチームもブログで啓蒙しています。インデックスも重要でデフォルトではリッチすぎるので見直す。これについてはMicrosoftLearnで学べます。

そしてすごくお勧めのブログ(上のページ)から。RDB基準のままCosmosDBに持ち込むとnon-Relationalの特定には合わない。英語のドキュメントですが是非読んでください。

Azure Synapse Link for Cosmos DBのプレビュー

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ServerlessでCosmosDBを使ってBigdata分析ができるようになりあす。Analytical Storeを設定すると更新されたデータベースから分析用のデータベースに送り込むことができます。GCPのBigQueryのような感じの事ができるようになりました。遠慮ないクエリーを発行してもCosmosDBのRUを消費しないこともうれしいです。

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Change Feed & CosmosDB Trigger

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現状はアナウンスだけですが、Change Feedの弱点だったリトライの仕組みが提供されるようになります。例えばΛアーキテクチャのようなものを作ってDBなんだけどキュー制御のような使い方ができます。データ起点で機能を拡張できるかなと思います。

その他

SDKに関してはJavaが進化、.NETに追い付いてきた。Transactional Batch もJavaの対応されるようになった。

大事な事

「パーティション」はすべての設計の大前提となるのでパーテションを意識して設計しましょう。


スタートアップだからこそ知っておきたいCloud Adoption Framework

次はオルターブースの小島さんのセッション。

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福岡はとてもスタートアップ企業が多い。・・・実際はどうなのか・・・小島調べではありますがスタートアップでもクラウドを意識していない企業が多いので、今日はスタートアップのためのクラウド導入について話します。

Croud Adoption Framework (CAF)

自分達でもちゃんとクラウドを導入できるフレームワーク、意思決定者が自らプランニングし実践するためのベストプラクティスです。ふんわりしているクラウド導入をグワッとまとまっているものです。WAFに比べるとよりビジネスフォーカスされたものです。

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 Croud Adoption Frameworkは広大なエリアをカバーしており何からやるかは困ってしまいます。戦略、計画、準備、導入、ガバナンス、管理の各セクションについて計画を作っていきます。戦略・計画はクラウドを使って何を実現したいかを明確して、意思決定し関係する人に伝える事が大事。そして準備と導入ではクラウドの導入の技術的ガイダンスを作成します。ガバナンスと管理では導入後ではなく準備から始まってゆきます。そしてベンチマークを取って継続的改善ができる仕組みを作成する事です。これを明確な文書として、行動して実績がある・・・というのは今まであまりありませんでした。

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そして6つのセクション以外にもイノベーションと整理という二つのセクションがあって、大前提となっている考え方とか動きがまとまっています。イノベーションではクラウドの技術がビジネスの何のニースを解決するのかを理解するためにまとめをします。そのためには組織が必要、全員が情報を共有出来ていて、ゴールがわかっている、そしてスキルセットがされている・・・その前提が整理です。

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・・・・とにかくものすごい量のテンプレートがあります。今日はこの中からスタートアップがちょっとだけ知っていたほうがいいと思う事をピックアップします。・・・そのうち全部まとめます

まずは前提として知っておかないといけない事

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クラウド技術者と意思決定者で共通の情報を取り扱う事です。・・その情報を理解できる必要があります。経営者、技術者双方がAzureを知らなければ知ることから始まります。前提知識が大事です。

まず何からやるかと言うと「最初の意思決定テンプレート」を使って、ビジネスポートフォリオを作り、Azureを理解し、名前とタグ付け規則をつくり、統一された言語で会話ができるようにする事です。Cloud Journey Trackerという組織の状態を評価するツールもある。おもしろいです。(英語ですが)

進め方はこの順番です。これは非常にボリュームがあるので、まずはテンプレートだけを作るのでもぜんぜん構わないと思います。

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戦略を作るときは戦略と計画テンプレートを使いますが、スタートアップの場合は技術と経営が密着するので、経営者向けっぽい「財務成果」・・・CEOやCFOだけでなくをCFO、エンジニアも理解すして作ることが大事です。

Azureランディングゾーン

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Azureを導入するときに最低限必要なまとまりがランディングゾーン。これを意識すると良いのではないかと思います。でもこれは難しいのでMVPのブループリントを使うのが良いと思います。これに自分たちのアプリを載せてゆく。

移行かイノベーションか

移行の場合はAzure移行ガイドラインを使う。そして合理化の5Rの計画から選ぶ。おすすめはリファクターから始めることです。

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スタートアップにもCIO的な役割が必要ですが、CAFの導入がその役割を果たすと思います。

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Public Previewになった Azure Communication Services の現状:長井さん

最期のセッションはクアンドの長井さんです。機械学習とサーバレスが好きなエンジニアの方です。

WebRTC(Web-Real-Time-Communication)

音声、映像を体遅延でやり取りするサービスです。このあたりです。今回はAzure Communication Servicesについて話します

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まだPublicPreviewですが2020年9月に発表されました。音声とビデオ通話、チャット、SNS、電話回線を使った通話ができます。

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今日は音声とビデオ通話を紹介します。

利用するには「通信サービスで」探してリソースを作成して、Keyを取得して・・・ここまでできればアプリから使う準備ができます。

デモを紹介します。単純なものでは面白くないので相手の感情分析をして反映させるようなアプリのデモです。割と簡単に使えるサービスでした

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Azure Communication Servicesのこれから

WebRTCするだけならあまり差が無く、差が出るのはデータの収集・分析の部分で今の3rdパーティ製品の場合は連携できるクラウドやストレージが少ないなどの弱点があります。Azure Communication Servicesだといろいろなサービスにシームレスにつなげていく事ができるのでAzureから出たサービスとしてはすごく大きいと思っています。ただ現状映像と音声を保存する仕組みはまだ無くて、今後のサービスアップデートに期待して待っています。

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ここでAlternative Architecture DOJO #5は終了です

最期はやっぱり「社歌」でしたwwwwwwwww







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