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【イベントレポ】IoT縛りの勉強会! IoTLT vol.88 @YouTube + #NT金沢
今日は2022日6月18日(土)にNT金沢のなかで開催されたIoTLT Vol88@Youtube + NT金沢のレポートをしてみたいと思います。毎回楽しい各LTについての紹介とともに、最近オフライン開催を模索しているIoTLTが金沢で開催したリアル開催をレポートしてみたいと思います。
What's NT金沢
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NT金沢はNanka Tukuttemita(なんかつくってみた)金沢の略で調べてみると2010年くらいからニコニコ技術部が中心となって活動開始し、2013年には本格開催され始めたけっこう歴史があるものづくりイベントで今年は6月18日(土)と19日(日)に金沢駅で行われたイベントです。基本的につくったものなら何でも出展して良いみたいです。ニコニコ版Maker Fairみたいな感じですね。
このNT金沢の企画のひとつとしてIoTLTのリアル開催とYoutubeの配信というハイブリッド開催が行われました。ひさびさに大きな会場で開催されるIoTLTとなります。
会場の様子とオープニング
会場はYoutube越しに見てもホールというだけあって広い会場でスクリーンも大きな会場でした。展示会イベントの一角ということなのでざわざわしていて活気を感じられます。主催ののびすけさんが雰囲気を感じる動画をtwitterに挙げていたのでのせてみます。
最初、 #iotlt を #NT金沢 でやるってどうなるのかイメージ湧かなかったけどこれが答えでした。なるほどオモロい https://t.co/KdElIWag8v
— 菅原のびすけ (@n0bisuke) June 21, 2022
オフラインイベントらしく拍手でスタートしたイベントですが、さいしょはのびすけさんからのコミュニティ説明とイベントの説明です。
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NT金沢は金沢駅での開催ということでふだんはIoTLTを知ることのない人が会場に多いせいか、いつもより詳しめに説明していました。ところどころ拍手があるのがいい感じですね。
今回は現地での登壇とオンライン登壇があって、オンラインではなんと中国の深センからの登壇もあるとのことです。
最初はGoogle Meetの調整にてまどり、現地飛び入り参加のからあげさんのLTからになりました。
ブラウザで楽しめるAI楽器をつくるまで:からあげさん
一番手は飛び入り参加になったからあげさんのLTです。からあげさんはNT金沢の出展者の一人でブログもあります。
諸事情によりマスクをしての登壇です。
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テーマは昔(2002年ころ)から造っている人の体の形に応じてメロディーを奏でる楽器「Skeleton Sequencer」の進化のお話です。
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初代はセンサーにKinectを使用してPC上でProcessingという言語とKinect用ライブラリで作ったプログラムでシンセサイザーを動かすというものでした。
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そこからJetson Nanoを使用して小型化した二代目を経て、現在はぜんぶブラウザで動くようになりました。サイズも価格も一気に小さくなり、使える人の裾野も広がりました。
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スライドです
コードとデモページです
深センで2ヶ月過ごしていろいろ試してみた:秋田先生
LT二番手はなんと金沢大学の先生による中国の深センからのオンライン登壇です。今年の4月からサバティカル研修制度を使って深センの南方科技大学に来ているとのことでした。
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2年前に深センに渡る予定でしたがコロナ禍の影響でやっと今年に渡航しましたが、検疫のために隔離されました。暇ですが部品や基板は注文したら届くので、集中していろんな事ができたそうです。
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検疫が終了後に住居や携帯、銀行口座が準備できてからは深センから発送される部品はすぐに届くし、ショップにはマイコンなどが無数にあったり、M5Stackのオフィスを訪問して開発をしたりと深センライフが紹介されました。
まさに深センはMaker天国ですね
深センでの活動を記録した日記もあります
ITゴミ箱つくって運用してみた:千葉さん
3番手はSAPジャパンの千葉さん。参加も登壇もはじめてだそうで、東京からのオンライン登壇でした。SAPのなかでもわりとオープンな感じのSAP BTPが担当(分かる人にしかわからん)だそうです。
ゴミの量を可視化するシステム
・会社のCSR活動の一環で新卒3人で作成
・食堂で廃棄されるゴミ、食べ残しを計測し可視化する
量り売りで提供されるので食べ残しが計測できる
・会津のオフィスにて半年間以上稼働
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アーキテクチャ
![](https://assets.st-note.com/img/1657283052572-3arHbILY3g.png)
・SAP BTPベースでシステム構築
SAPにもAWS同様の機能がたくさんありますね
ゴミ箱のしくみ
・体重計の基板にRaspberyPiを接続して使用
・ニトリのペールカウンターに組み込み
![](https://assets.st-note.com/img/1657283196787-nSmGtFULXf.png)
さらにApp Gyverを使って厨房内のゴミの測定のほか内容の登録ができるようにしています。
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SAPのクラウド製品を使ってゴミの見えるかを実現しましたが、今後は溜まったデータを使って何かをしたいとのことでした。
スライドです
ROS入門〜はじめてのSLAM〜:miuraさん
4番手は常連の三浦さん。名古屋から現地に駆けつけました。オフラインのフィードバックを久しぶりに感じながらのLTです。
ロボットの自動運転において重要な技術である自己位置推定を行うために必要な地図作成をする技術であるSLAMのお話です。
これを実行するパッケージのうち、RaspberryPiで使用できるということなのでHector Slamで実際にやってみた話でした。
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最初は問題が発生してうまく地図が認識できませんでしたが、それぞれ原因を解決して結果、動きがなめらかになり地図もきれいに更新されるようになりました。
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SLAMはあまり情報がなくきれいな地図を作るのは簡単ではないとのことでした
スライドです
ブログです
ゼンマイ仕かけのデジタルムービーカメラ:airpocketさん
5番手は前日勧誘されての現地、しかも初登壇をしたairpocketさん。
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70年前の8mmフィルムカメラを改造してデジタル化をしたお話でした。フィルムの替わりにイメージセンサーを取り付け、中にRaspberryPIを仕込んで古いカメラで撮影をしたかのような映像を作れるようにしました。
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さらに100年前のカメラを入手してデジタル化して現地で展示したそうです。
protopediaの記事です
洗濯物の乾き具合を知りたくて:松田さん
6番手は金沢のじめじめした気候の中で洗濯物の乾き具合を測定する仕組みを作った話です。
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M5Stackにセンサーを付けてAzure IoT Centralでデータを集めました。
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そこから実際に測定した結果のお話でしたが、グラフ化すると色々なことがわかりますね。
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スライドです
Qiitaの記事です
M5Paper製名札のベストを考えてみる:うこさん
前半ラストはIoTLT常連、のびすけさんのところで働いているのうこさん。現地登壇です。なんとNT金沢参加のきっかけになった人だそうです。
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非非接触で名刺にような役割を果たすデジタル名札をM5paperを使って名札をつくってみた考察です。IoT界隈の人はM5Paperが積みボードにしがちなので、いい活用事例ですね。
M5Paperはいろいろな機能があって欲が出てしまうのですが、シンプルに画像表示をするのが一番です。SDカードに映したい画像を入れるのが最も簡単な表示方法ですが、これをBluetoothなどを使ってスマートに運用することを考えました。
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M5Paper自体をサーバーにする方法を、すでにあった記事をもとに作成しました。
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実際にデモも行いました。(半分だけ表示でしたが・・・)
スポンサーLT 今年も開催しますよ!ヒーローズ・リーグ
休憩を挟んで後半1本目はひげだるまさんによるヒーローズリーグの紹介です。
ヒーローズリーグとは「自由なものづくりを通じて誰もがヒーローになれる」をコンセプトに行われる日本最大級のIT技術コンテストです。
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開催する目的は、コンテストを通じていろいえおな「きっかけ」を生みたいということです。
過去のいろいろなユニークな作品を紹介されていました。
プロトペディアというサイトに作品を登録することで参加できます。9月5日から開催です。スポンサーも募集中です
スポンサーLT MINI LED BADGE をXIAO BLE対応してみた:IoTLT放送部
いつものスポンサーIoTLT放送部の北崎さんからのLTは昨年行ったネームバッジ制作の続編です。
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できたものを更に小型化したり、ディスコンになったデバイスを代替品に置き換えたりしていく中でXIAO BLE対応をしたのですが、やはりBLEの闇にひっかかり動きませんでした・・・・というお話でした。
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続きはQiitaで
スライドです
NT金沢に出展したもの:ぶらこんさん
後半一番手の通常LTは会場参加のぶらこんさん。職業訓練校のメカトロニクス科で学ぶ女性の方で初展示、初参加、初登壇だそうです。
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ぶらこんさんのLTは展示会であるNT金沢に出展しているものの紹介です。
「殴ると反応するエンターキー」を改造して作った怒りの感情を起こさないために「痛い!」という枕や、黒いラインをトレースして走る「ライントレースカー」、そして前日のイベントで大盛りあがりだった「電子回路・論理回路かるた」、基板をつくるのに使われる「ガーバーデータ」で作った実印などが紹介されました。
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職号訓練校のようすも紹介されて楽しそうなLTでした。
エンジニアカフェのIoT検討事項2022:田中さん
次は福岡でエンジニアカフェの運営の田中さんによるLTです。なんと福岡からNT金沢に来ているそうです。
エンジニアカフェは福岡市が運営している施設ですが100年以上経っている赤レンガ文化館という古い建物なのでIoTを使ってなにか解決できないかと考えた話です。
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放送機材を操作時に手が足りなくてカメラの位置を変えられない
・リモコンで操作するワイヤレスの電動雲台を作成する
→ワイヤレス化の技術は先駆者が居たので参考にしてやる予定
トイレが古くて音が響く
・古い建物なのでトイレの屋根が空いている。
→音(音楽)を出してかき消すことで解消(音消軍)
スタンドアロンで動くするようにした、これから改善していく
トイレが遠い、別建屋
・マグネットセンサーを使って空き情報を見える化を考え中
エンジニアカフェはハッカースペーズに工作機械とかもあるのでぜひ遊びに来てください・・・とのことでした
乗れる自動運転電気自動車開発中その2:山之上さん
福山大学工学部教員の山上先生。「着る電光掲示板」の先生です。
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化石燃料自動車から電気自動車へという流れの中で「人が乗れるラジコンカー」を作ってみようと研究室で取り組んでいる話です。
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自動運転プラットフォームのDonkey Carをベースに取り組んでいます
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いまは人が運転するところまではできているそうです。
スライドです
UWBをつかってみた:norippyさん
次はオンライン参加のnorippyさん。準備中に地震が発生するというアクシデントが発生して、一旦中断してからのLT再開です。
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なんと中国の広州で海外赴任中というそうです。なんか国際的なイベントになっています。中国に来たので日本ではできない事をやろうとUWB(Urutra Wide Band)に着目してみました。UWBは日本では使えるモジュールがないためになかなか試すことができません。
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中国ではUWBモジュールも入手できるのでM5Stackが販売しているUWB Unitを購入して試してみたとのことでした。実際に動かしてみたらけっこう精度が高く位置を測定できたのですがレスポンスが少し悪かったそうです
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距離が近いと精度が悪くなるという弱点もありますが、Bluetooth Low Enagyのビーコンのように使え、より遠距離、高精度の場合に適していそうだということでした。
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スライドです
スイッチサイエンスマーケットプレイスの話:おおきさん
次は、スイッチサイエンスのおおきさんが現地飛び入りでLTしました。電子工作関係の通販サイトとして有名なとこです。
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自分で基板をつくったけど、たくさんつくったとか打ってみたいという人はマーケットプレイスを使うことができます。継続的に行える方、アイデアはあるという方、ご連絡くださいとのことでした。
なんの変哲もないガイガーカウンターになりました:河野ゆうきさん
次は12歳のプレゼンターの登壇です。総統の息子さんですね。彼がOSにubuntsuを使っていたので司会ののびすけさんが驚いていました。
前回登場に引き続きガイガーカウンターを分解してRaspBerryPiと合体させて魔改造した話の続きです。
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もっとスッキリさせたいということでケースを買って入れたり電池のボックスに収納しようとしたりと試行錯誤をしたお話でした。ガイガーカウンターからRaspBerryPiの電源を取ることで電源をスッキリさせたり、超音波カッターで穴を開けて入れたりした結果・・
外観は何の変哲もないガイガーカウンターになりました
これで第三次世界大戦が核戦争になっても対応できます
光る分子模型ブレスレッド(要素過多):河野七月さん
今度は総統の厨ニ病継続中の娘さん(中3)の登壇です。以前紹介された分子模型のアクセサリーの進化版についてのLTです。
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前回は「市販の分子模型はブレスレッドに適さない」ということで百円均一で買ってきた材料でブレスレッドを作成して、LEDを仕込んで光るようにしていました。
電池交換が可能、原子の部分をセンサーやボタンにする、ゴタゴタしているのでシンプルにする・・・・などの課題は置いておいて、スイッチのオンオフを明確にする、厨ニ病的な動きにしたいという新しい課題に取り組みました。
![](https://assets.st-note.com/img/1657331637777-5EzhCvo8XW.png)
構造を根本的に見直し、磁石を使ったスイッチを作成することで手首を航させるポーズを取ると光るようにしたそうです。たしかに厨ニ病っぽいですね。
営業撃退インターホン:のびすけさん
ラストは主催ののびすけさん。以前出した営業撃退インターフォンの続編です。
たびたび会社に訪れる訪問営業、仕事が中断されて迷惑ですが、詐欺っぽい来訪もあったので、対策をしてみることにしたそうです。
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訪問営業は撃退したいのですがアポありの来客や宅配業者は通さないといけません。宅配業者は制服で判別できますが私服のデリバリープロバイダーも居るので判別は難しい。
そこで訪問者にボタンを押してもらうことにしました。
ボタンの種類で音が変わるので中の人は判断ができます。
意外に素直に「営業ボタン」を推す営業は居るようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1657332722736-u06DZMt0bP.png)
スライドです
クロージング
![](https://assets.st-note.com/img/1657332901939-XPn9XMMhX4.png)
今回は全部で17件の登壇がありました。
次回もオフライン開催の予定です
<IoTLT>
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