見出し画像

TOKYO2020 フリートドライバー日記(9)水素が足りない!

TOKYO2020のボランティアもこれで9日目になります。今日活動すればあとは土曜日まで活動は無い予定です。今日も朝から張り切っていこうと思います。

始発シュッキン



今日は一日空けてのシュッキンです。シフトは朝イチの6時からなので始発での通勤です。始発電車には明らかに朝帰りの人たちがたくさん乗っていました。ここ数日は深夜の電車に乗る事が多かったのですが、いかにも夜の仕事の人が増えている感じです。緊急事態宣言の効き目はもう全く無くなった感じです。


築地デポに入ると、そのままディスパッチルームへ直行しました。今日は少し様子が違っていてアクエリアス等の配布が先でその次にアルコールチェック、スマホの貸し出し、チェックインという順番でした。今日はACRカードがシステムトラブルでうまく読み込めなかったみたいで少し時間がかかりましましたがそれでも全体的にはスムーズに進みました。今日の駐車場の待機室で渡す整理券はいつもの付箋ではなくちゃんと印刷したものになっていました。手続きが終わると駐車場に向かいましたが、今日は待機所に行くのではなくそのままシステムでスマホに指示された駐車場に向かうとの事でした。せっかく印刷になった整理券は使わずじまいです。予想よりシステムの改善のほうが早かったようです。

今日の車はミライを選びました。燃料は6〜7割です。もう9回目なので事前の作業はルーティーンになっていててきぱきと進められます。運行前点検を済ませ完了を押すとカーナビに待機の画面が現れます。今日はどれぐらい待つのでしょうか。

今日はなかなか出発指示が出ませんでしたが30分ぐらい待って周りの車が次々と出動し始めました。

しかしながら2時間待ってやっと出動指示。今日の最初の目的地は晴海の選手村でした。イメージ的には幸先の良いスタートです。やはりミライの運転は気持ちがいいです。

朝の晴海選手村

道は空いていてすぐに晴海選手村に到着。待機所に停車となったので早いけど小休止をとりました。選手村のゲートはまだ開いておらず人の出入りは少なかったのですが、ゲート前では選手らしき人たちに対する海外メディアのテレビ取材が行われていました。トイレの近くでは中国選手らしき女性たちが何人か地面に座っていました。ゲートが閉まっているのにそこそこ賑やかになっています。
戻る途中でゲートを見るとゲートの開放は9時から夜の9時との事でした。結構門限はきつい選手村です。

少し待機してから新しい出発の指示が出ました。行き先は東京プリンスです。首都高環状線に乗ってすぐ芝公園で降りてホテルに到着。待機所に一旦入りましたがすぐにお客様が入るとのことで駐車場に回りました。本日最初のお客様はヨーロッパ系の女性で行き先は晴海の選手村とのことです。今日2回目の選手村になります。オープン時間を過ぎた晴海選手村は先ほどよりも賑やかになっていました。ゲートも完全に空いており自衛官の方々がチェックをしております。

せっかくなので選手村をもう一度見ようと再び休憩をとりました。ゲートが開いて活気溢れる選手村の様子を見るのはなかなか楽しいです。バスが何台も到着していて乗り降りする選手たちがたくさんいました。
今日も塀の材木を見て回りました。日本を西から東へ並んでおいているみたいです。今日は静岡県や岐阜県の材木を見て回りました。

車に戻り休憩時間を解除するとすぐに駐車場への指示があり乗車待ちの列に並びました。2人目を乗せられそうです。はるみのマンションにはたくさんのいろんな国の国旗がつけられたマンションがあります。歓迎の意味でしょうか?なぜか下の階は韓国の方ばかりですが上にはいろんな国の方が飾られています。

・・ここも選手村の一部ですね

幻惑のオリンピックスタジアムへ


次のお客様の行き先はオリンピックスタジアムでした。ヨーロッパ系の女性で英語で急いでいると話しかけてきました。できる範囲でがんばります。その他Wi-Fiがあるのかとかいくつか質問を英語でされました。身振り手振りで何とか対応し、なるべく早く高速に乗るルートで向かいました。

オリンピックスタジアムの停車場(絵画館前)には無事早く到着、そこで一旦トイレ休憩をとりました。

車を止めていると誘導係りのスタッフの女性に話しかけられました。水素自動車のこのミライのことが珍しく少し見てみたいとの事でした。どうせ待機なのでしばらく話をしながら車を見てもらいました。
話が終わって出発しようとすると、今度はまた別な男性に声をかけられました。写真を撮りたいと言うことでしたのでシャッターを押してあげたりしながらお話をしました。珍しいミライは人気ですね。

そこからようやく西新宿の待機所に向かいました。ところがナビと実際の通行ルートが矛盾していたりして困ったので自衛官の方や警察官の方に正しい道を聞きましたが要領を得ず仕方がないので一般道を使って西新宿に向かいました。オリンピックスタジアム周辺は相変わらずルートがよくわからないです。

数日乗ってみてわかったのですがカーナビはたまに間違えた道を指定します。わかっているのははるみの端を向かうところや、美女木のインターの所では必ず側道の方を通そうとします。

世田谷凱旋

ここで一旦築地デポへの指示が出ました。洗車しますかの質問を放っておくと世田谷の桜新町のステーションへの指示が出たので行ってみることにしました。ルートを見るとなんと渋谷駅前のスクランブル交差点の横を通り抜けて向かうみたいです。ちょっと楽しみ。

思ったより人が少なかったスクランブル交差点を抜け246号線で右折し首都高池尻インターに向かいました。と言う事は三軒茶屋で降りることになりそうです。ひと区間だけの贅沢な首都高の使い方ですね。自分のお金では絶対に使わない使い方です。

駒沢にあるガソリンスタンドに到着し、洗車を行いました。初日以来の久々の洗車です。いつもの生活圏で見かけているスタンドでの洗車なのでちょっと不思議な気分です。

洗車を終えたらその後は再び首都高に乗って築地に向かいます。

今日の首都高はかなり空いていて快調に戻ってくることができました。世田谷から築地まで30分位で到着です。

築地に到着して少し休んだら再出発です。



休み明けの行き先はアクアティクスセンターです。今日はいつも混雑している潮見グランド前の右折レーンも空いていてすぐに待機所に到着しました。加速の良いミライなのでこういった移動も快適です。

待機所に到着してまもなく待機所の係りの人が来てアクアティクスセンターへ向かうように口頭で指示がありました。すぐに到着しましたが中にはたくさんの車。それでも動きがかなりあるようで次々進んでいます。ところがなぜか乗車直前というところで待機所に戻れという指示がカーナビに映し出されました。管理センターに連絡しましたが変更処理が間に合わずお客様が乗ってきてしまったので、行き先をカーナビから入力して、さいたまスーパーアリーナに向かいました。今度のお客様は日本人の方です。


途中間違えて箱崎で降りてしまうなどトラブルはありましたが比較的早くさいたまスーパーアリーナに到着。管理センターに連絡をしてリセットしたところ霞ヶ関カンツリー倶楽部に向かうことになりました。今日は待機がほとんどなく効率の良い輸送になっています。

初めての場所なので楽しみですが途中で行き先変更にならないことをお祈りします。

燃料切れの恐怖

この時点で残りの水素の量がおよそ110キロ位、行き先の霞ヶ関カンツリー倶楽部は40キロ先なのでギリギリかなぁと思いながら外環から関越を走っていたところ、行き先変更が発生し今度は武蔵野森スポーツプラザに変更になりました。ぐるりと高速を回る関係で、予定距離は約95キロでしたので、燃料切れは確実です。この時点でさすがに指示通り進むのを諦め高速道路を降りて水素ステーションの場所を検索し給油に向かいました。

ガソリンならまだしもさすがに水素の燃料切れはシャレになりません。ナビで検索したところ杉並区にあるとのことで目的地をセットし給水素に向かいました。

だいぶん戻ることになるので、おそらく今日はこれで終わりっぽいです。

環状8号線は事故により大渋滞になっていて進まず、やっとの思いで到着してみると杉並の水素ステーションは休業中でした。残り水素も少なくなってきたのでかなりやばいと思い今度は確実性を狙って首都高に乗り都心のオリンピックエリアに戻ることにしました。永福パーキングエリアに到着したところでいったん車を停めて、まずは管理センターに電話をしました。

何とか電話がつながって、相談をしましたが今日は空いている水素ステーションがかなり少ないらしくいろいろさがして潮見にある水素ステーションを指定されました。しかしながらカーナビで検索しても全く出てきません。仕方がないのでもう一度電話をして確認をしました。今度は住所で検索をしてくれと言うことなのでカーナビに住所で検索し行き先を登録しました。それでもかなり心配です。


首都高は環状線経由でレインボーブリッジを渡り、何とか余裕を持ってスタンドに到着。それでも湾岸線から燃料ランプが点灯してひやひやでした。着いたのはアクアティクスセンター近くのガソリンスタンドです。ここは通常のガソリンだけでなく水素も販売しているところだったのでカーナビには水素ステーションと表示されなかったみたいです。スタンドに入ると既に3台の車が並んでいました。スタンドの方がやってきて今3台待っているので40分ほど待つので外に行って欲しいとの事でした。しかしながらもう残りが50キロ切っているのでここで待つことにしました。水素燃料切れだけは避けたいものです。

水素の補充は密閉式のバルブで入れる時間だけでなく、その間の準備(おそらく加圧してるだとかそういった工程) に10分くらいかかり、1台あたり15分から20分かかります。水素ステーションがなかなか見つからないだけではなく、こういった問題も水素自動車が普及するための課題なような気がします。

1時間位待ってやっとの思いで何とか水素を補充し、終了予定時刻から2時間近く過ぎての築地デポ帰着となりました。

給油が完了したときに後ろを振り返ってみましたが、語録台の車が待ち行列を作っていました。



今日は前半快調に進みましたが、後半は水素燃料切れの恐怖との戦いとなりあまり成果はあげられませんでした。今日の結果は3回の乗車で3人の輸送に留まりました。

お疲れ様でした!









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?