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Tokyo2020ボランティア・フリートドライバー・トレーニングに参加して


今日はオリンピック・パラリンピックのボランティア、フリートドライバーのトレーニングに行ってきました。実際に開催できるかは別として、やれる事はやっておこうという気持ちと滅多に体験できないんだから楽しもうという気持ちで参加してきました。写真撮影禁止だったので

#tokyo2020

築地に集合

指定された集合場所は築地市場跡地。申し込んだ時間帯の30分前に工事車両のゲート前の歩道に行きました。すでに数人の人が集まっていて、案内係の人が声をあげて、もう少しお待ちくださいとアナウンスしていました。

時間が来てゲートが開き一斉に会場に向かいました。築地市場の跡地はすっかり建物は取り壊され、ただただ広いアスファルトの広場が広がっていました。ずっと遠くのほうに大会用の車両がたくさん並んでいるのが見えています。

会場は手前の仮設の建物で、順番に検温をしてから建物の中に入り、簡単な受付を行いました。そこから広めのホールに移動して、そこで待機です。

管制システム操作実習

時間になるとすぐにオリエンテーションがはじまり、その後、フリートドライバーの活動の動画を見たりしてから、管制システムの操作です。オリンピックの車両はコネクテッドカーになっていて、専用のスマートフォンを使ってドライバー、車、客(ステークホルダー)をすべて管制システムで統合管理しています。その為にドライバーは活動前に専用スマートフォンにログインしておく必要があります。実際の端末はAndroid端末で個人のカードのRFIDタグを読ませてログインします。アプリはドライバー用、ステークホルダー用のもの、そして通訳アプリが入っているシンプルなものだけでした。

ひととおり終わったら、さっそく実車を使った講習です。

ディスパッチ実習

そこからは活動を開始して車に乗るまでの実習で実際の車を使用します。南北に長い仮設の建物の廊下をひたすら進みました。途中ディスパッチルームに立ち寄り、まだ準備は出来ていないけど、当日はここで専用スマホなどの必要なものが渡されると説明がありました。ディスパッチ実習が実際に行われるのは一番奥の市場時代から使っていた立体駐車場。一階に置かれた実車を使って車に乗り込む時と乗り終わった時にやるべき事を学びます。フリートドライバーが使用する車両はボクシー、プリウス、ミライの3車種で、この時はミライを使いました。スマホと車、そしてナビが管制システムと連動していてドライバーはスマホ上に示されたガイダンスに従うだけで、ちゃんと仕事ができるようになっています。さすが今風の仕組みになっています。

運転練習

そこから外に移動して運転練習です。このために全国から自動車学校の先生が集まってくれているどの事です。ここで運転したのはガソリンエンジンのボクシー。練習コースをぐるぐる廻りながら、クランク、スラローム、車庫入れなどの運転練習をしました。
築地市場の跡地がどうなっているのか興味がありましたが、きれいに舗装しなおされている部分と建物とかの基礎がそのまま残ったり、起伏がそのままだったりと、あくまで暫定といった感じでした。
ちょっと説明があった後は1人ずつ先生がついての運転練習。大きな車を運転するのは久しぶりだったので車庫入れにはちょっと苦戦したのと、お客様を載せるのには周囲の確認が足りなかったのが反省でした。結構たっぷりと時間を使っての運転練習でした。

チーム研修

そこからは少し移動してのチーム研修。主に管制システムからカーナビの画面に映される指示に従った動作とナビの操作です。操作と言っても行き先の入力みたいな面倒なことは管制システムで自動的にやって貰えるので、やることは到着してステークホルダーをおろしたら任務完了のOKボタンを押すことくらいです。

この研修の待ち時間には大会車両の見物も用意されていて、VIP用のレクサスや荷物用のハイラックスなんかに乗り込むことができました。レクサスの後部座席は快適ですね。

帰りには管制センターにある大型のディスプレイに映し出される管制システムの紹介。大きな地図上に車両の状況が映し出されていました。このシステムは豊田さんのシステムらしく、アンドンとかあって少しTPSっぽかったでした。

終わりと感想

そこからは最初の受付のところに戻って、クロージング。けっこうあっさりと解散です。今回参加して思ったのは、まだちょっとリアリティはないけど、とにかく実際の車に乗って実習できたのはとてもいい経験だったと思います。

今回お世話になったトレーニングチームは6月で解散して、そのあとは本番の役割になるそうです。元々数か月の命の建物(冬を越す予定はない)でこの一年間働いてきた関係者の方々には感謝の一言です。

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