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【イベントレポ】IoT縛りの勉強会! IoTLT vol.103 @ソフトバンク #IoTLT

本日2023年9月20日にソフトバンクさんの社屋で行われたIoTLTの103回目のイベントが開催されました。最近はデスマ気味なので現地参加できませんでしたが、ありがたいことにYoutubeライブで配信していましたので、早速レポートしたいと思います。

<動画です>

オープニング

いつもとちがってオフライン会場の様子の映像からはじまったオープニングです。ファシはいつもののびすけさん。

オープニングの様子

まずはconnpassページをベースにしたコミュニティの紹介から始まり、スピンオフ企画や地方開催の紹介や今回のイベントの説明が行われました。

IoTLT放送部:最近の野良ニュース(9月号)

最初はいつものスポンサーLTでIoTLT放送部の北崎さんから。最近の野良ニュースといいつつ、最近の野良ハック活動の紹介のコーナーで「電験三種の試験問題から考えるIoTの電源問題」と銘打っての話でした。

電験三種の問題から

電験なので発電の話なんですね。そこから身近なIoTのお話に持ってきて解説してもらいました。たしかに身近なものにたとえて話をしてもらうとなんだかわかった気になりますね

身近な(人力IoT)で考えてみる

最後はあのひとのパロディーで締めでした。
<資料>


USASHIROUさん:20円マイコンCH32V003 USB PD対応50円マイコンCH32X035

次は金属加工の営業マンをしているUSASHIROUさんのLT。テーマはWCH社の激安中華マイコンの紹介です。20円とか50円とか駄菓子みたいな値段のマイコンです。

20円マイコン

20円で32ビットマイコンが50個1000円で買えるそうで、実際に使うためのプリント基板や参考になる書籍なんかも紹介されていました。

CH21X35

さらにUSB端子が使える90円のマイコンも紹介されました。こちらもしっかりと注意事項まで説明されていました。中華マイコン恐るべきです。

<資料>


中村真理さん:土壌と植物で奏でるアート農業における新たなパラダイム

次は株式会社B&BLabの中村さん。テーマは「農業IoT」でした。

農業人口が減っているのにひとりあたり耕作面積が増えている農業の課題解決のために農業IoTに取り組んでいますが、まだまだ実証段階のものが多く、センサーの仕様がバラバラなど様々な課題があるそうです。

土壌水分測定

今回はそのうち土壌の保水性(pF)という指標の測定を取り上げての紹介です。代表的な構成やpF測定方法の原理からArduinoでの変換、クラウドへの送信などの具体的な解説がありました。

pF測定方法の原理

ゆくゆくは野菜と会話ができる「ベジリンガル構想」を目指しているそうです。

ikeuchiさん:M5VWXY

次はM5レゴチャレンジのikeuchiさんです。ABCから始まったチャレンジもついにVWXYまできました。

いつもどおりセンサーやモーターを駆使した楽しい工作ですが次回の「Z」で終了ということです。少し寂しいですね。

ひげだるまさん:ヒーローズリーグの紹介

次は毎年この季節になりましたといった感じですがひげだるまさんのヒーローズリーグの紹介です。

ヒーローマント

ヒーローズリーグは入賞するとヒーローマントが贈与されるだけでなく70もの賞や応募期間が長いなどの特徴がある歴史ある電子工作のコンテストですが、何点でも応募でき、他のコンテストに出展した作品でも良いそうです。応募はプロトペディアへの登録です。

様々なスポンサーがデバイスやサービス、ソフトウェアを提供しているそうなのでぜひ使用してくださいとのことです。ハッカソンもやっているそうなのでぜひ参加してくださいとのことです。

河野さん:RECODE〜マイナ保険証にチャレンジ

次は秘密結社オープンフォースの総統である河野さんの発表です。機能はコキアの栽培でしたが、今日のテーマはマイナンバーカード。秘密結社がこのテーマを扱うととっても怪しげですが、これから義務化に向かうマイナ保険証について、かなり詳細に解説されました。

マイナ保険証の顔認証

マイナ保険証のカードリーダー、顔認証の機器がPC接続だったり、マイナンバーカードには保健証の内容が記録されていない、回線はIP-VPNであることなど、かなり丁寧な解説でした。

マイナ保険証のNWセキュリティ

それを回線にお金を支払ってまで実装してしまおうとするところがさすが河野総統です。なんと接続までやってしまいました。でも意外に古臭い仕組みで出来ているんですね。

ナガクラさん:でじたるはんこつくってます その2

次のナガクラさんは前回の続きの夫婦で使うでじたるはんこの話です。クラウドファンドもうまくいったようです。

今回は前回作ったデジタルはんこをみなさんのフィードバックを進化させて、導電性フィラメントを使ってみた話です。ちゃんと反応してすごく良かったそうです。

導電性フィラメントを使ってみたはんこ

ただデバイス(画面の柔らかさ)によって反応が異なるようなので、そのあたりが課題だそうです。次は導電性スポンジにチャレンジするそうです。

鈴木康之さん:故障発見にも使える格安サーマルカメラ

次は元がじぇっとるねさすの中の人鈴木さん。テーマは「サーマルカメラ」です。

サーマルカメラ廉価版を買ってみた

普通はとても高価なサーマルカメラですが最も安い廉価版を買って試してみた結果の紹介です。

サーマルカメラの映像

これを使って機器の温度を計測し、ライブで高温の部分を測定し、機器の故障を見つけることが出来ました。

機器の温度を測定


伊藤さん:Air遠隔お酌ブラウザ編

次は「遠隔お酌」。これは養老乃瀧ハッカソンで作ったセンサー付きの徳利を使い遠隔地のお酌マシンで酒をつぐ装置です。

システム構成

今回は前回やって不便だった点を改善し、徳利のセンサーではなく手の角度をブラウザを通してお酌を判定するようにしたそうです。しっかりデモも行いました。

デモの様子


稲玉 繁樹さん:ポンプがネットにつながる

次はミイシステムの稲玉さん。支援先の企業のサービスの紹介です。

ポンプをネットにつなげてセンサー情報を取得するものでセンサーを含めて電池で駆動しログイン等もなしに簡単に使えるようになっているそうです。

システム構成

支援の結果、地方の中小メーカーがビックサイトに出展するまでになったそうです。

のびすけさん:ChatGPTのobnizプラグイン

トリはいつものIoTLT主催でプロトアウトスタジオ主催ののびすけさん。今回のテーマはChatGPTのobnizプラグインを試した話です。

ChatGPTは「食べログ」のプラグインのように様々なプラグインが作られていますが、今回はobnizのプラグインを開発した話です。文章の与え方をミスするとちゃんと動かないなど苦労したそうです。

ChatGPTのプラグイン

ChatGPTを使うことで事前に設定しなくても、GPTが判断してプログラムを書かなくてもLEDの色を指定できたりすることができます。ChatGPTのUIを使って作ってみるのも面白そうです。

LEDをつける

クロージング

IoTLTは毎月やっていますので、登壇募集しています。来月も場所を借りてオフライン開催するそうです


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