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【イベントレポート】Maker Faire Tokyo 2023に行ってきました

今年もこの季節がやって来ました。東京ビックサイトで今年もMaker Fair Tokyo 2023が2023年10月14日から15日の二日間に渡って行われました。今回は諸般の事情により2日目からの参加になりましたが、そのぶんしっかりと見ようと思います。

いざ入場

今日はあいにくの雨でした。昨年は娘の送り迎えのたった2時間の滞在だった反面、自家用車だったので楽だったのですが、今回はゆりかもめでのアクセスでした。外は激しい雨のなか歩いて向かいました。ビックサイトでは別イベントがあったおかげで若い女性がたくさんいましたが、残念ながら、Maker Faireが行われている西4ホールにはほぼ向かわずでした。

ビックサイトに向かう

流石に開場時間から少し経過した10時30分頃だったので、4階のフロアにはだれもいなくて少し寂しい感じですが、1500円の当日チケットを買って入場しました。

入場!

最初に全体の印象

最初に全体的な感想をいいます。

今回はとにかく入場者が圧倒的に多い印象です。なかなかブースの出展者と話が出来ないくらいでした。聞いてみたら昨日の土曜日は身動きが取れないくらいたくさんの人で溢れていたそうです。

それと親子連れの多さ!子供が参加できるワークショップもたくさん開催されていて、たくさんの子供たちで溢れていました。企業のスポンサーブースも子供向けの展示が多かった気がします。

たのしいmicro:bitコンテストの受賞作たち

入場してすぐに見たのはスポンサーゾーンの奥で開催された「たのしいmicro:bitコンテスト2023」。この様子は別レポートで書いていますが、受賞した作品たちが「キッズ・エデュケーションゾーン」展示されていました。

たのしいmicro:bitコンテストの受賞作

動画で作品は見られますが、こうして実物を見ると実際の動きがよく見られます。大きさや小ささも実物で実感することが多いです。

人気だったのは学生3人組が力を合わせてつくったリアルゲームの「ILIR」でした。ひっきりなしに子どもたちが遊んでいました。

「ILIR」


大学からの出品が大幅増加

目立ったのは学校関係の出品がものすごく増えた(感じ)なこと。YoungMakerゾーンもかなり広く設定されていましたが、それぞれのゾーンにも、スポンサーゾーンにも大学や高専の影がちらほら、各学校もオープンな活動に力を入れていますね。

IoTLT常連の福山大学の山之上先生も来場していました。自動運転研究の車も大きく、本格的になっていました。

福山大学の展示

目立ったのは工学系の学部がある大学ばかりではなく、女子美術大学や多摩美術大学、京都美術大学など芸術系の大学もたくさん作品を出していました。

かわいらしい女子美の作品

授業の中にもいろいろな取り組みがされているようで、紙の上で回路をつくるワークショップ的な授業なんかも行われているようです。

紙の上の電子回路


いつになく強力なモビリティゾーン

Maker Faire はなにも電子工作が中心のイベントではありません。ものづくりといえばモビリティです。たくさんの魅力的な作品が並んでいました。

ついんハム

気になったのはボルトオン式の電動車椅子「ついんハム」。今回はかっこいいパッケージまで作っての展示です。小さな部品を取り付けるだけで普通の車椅子が電動になるなんて夢があるし、とても現実的です。後ろのバッテリーがスッキリして、ぜひ商品化まで達成してほしいものです。

ハブステアのバイク前輪

そのほかハブステアがかっこいい電動バイク(ナンバー有り)やかっこいい電動のポケバイなど、様々なバイクも展示されていました。1人乗りホーバークラフトもジオン軍のアレみたいで夢がありました。

日本一周したセルフメイドカー

自分が作ったセルフメイドカー(エンジン車)で日本一周というのも夢がありますね。元機械工学科だけに実物を見るだけでワクワクします。

CuboRexさんのバッテリーケース

今年はスポンサーゾーンに行ったCuboRexも今年は話題の電動一輪車も展示していました。今回も沢山の人で溢れていました。バッテリーケースがなかなか秀逸なデザインでした。

CuboRexのブース

見ていて飽きないデザイン&クラフト

そして見ていて楽しいのがデザイン&クラフトゾーン。ピタゴラスイッチ的というか、あれより完成度の高い作品はいつまでも見続けられるくらい秀逸でした。精巧すぎる出来栄えです。

見ていて飽きない

そのほか最近素材として見直されつつある木の作品も注目されていました。けっこう精巧な動きが木の歯車で再現できていたのが驚きです。

木の歯車工房さん

Maker Faireはこういった職人さん的な世界が覗けるのも魅力ですね。古物商の親父さんみたいな人が一人で出品しているブースもいくつかありました。

こういった職人的な出展ブースも

新しく大きくなったAkaDako

あと昨年ちょっと話題になったオールインワンボード「AkaDako」の実物も見てきました。実物はけっこう小さかったんですね。小さすぎて使いづらいとのことで今は大きなタイプに移行しているみたいです。

新しいAkaDako

盛り上がっていたスポンサーゾーン

そしてスポンサーゾーンはいつになく盛り上がっていました。ソニーさんのブースで行われていたプレゼンテーションはものすごい人だかりでなかなか近づけないくらいでした。

ソニーさんの人だかり

そして個人的に気になったのはkintoneさん。基本的に事務効率化のアプリケーションですが、そのなかからIoTの部分にフォーカスを当てて展示していました。kintoneは無料で開発者向け環境が使えるそうなので、冊子をもらって帰って勉強しようと思います。

kintoneさんのブース

スポンサーゾーンで気になったのはEntaniyaさん。カメラやマイコン基盤を水から守るカッコいいケースでした。こういうメインでないところの進化ってけっこう大事ですよね。

Entaniyaさんのブース

その他にも魅力的な作品が

Maker Faireはちゃんと作られた完成度の高い作品ばかりではありません。色々なレベルの人のいろんなレベルな作品が並んでいるので、そのなかには未完成ながらもユニークなアイデアが詰まっています。

様々な作品

そういった小さめの作品を見て回るのもMaker Faireの魅力ですね。

様々な作品

パレード

今回ど真ん中にあったのがダンボールで作るパレードの飾りをつくるワークショップにたくさんの親子連れが集まって一生懸命作っていました。

ダンボール作品のワークショップ

パレードも大盛りあがりとまでは行かないまでも楽しそうな雰囲気でした。

パレード

アットホームな周囲のサポート

会場の端にあるのがはんだ付けゾーン。やはり工作なのであまり頑丈でないことから壊れてしまう作品もでてきます。そんなときにとはんだ付けコーナーまで用意されています。

はんだ修理ピット

そのほか子どもたちによる作品の紹介も見ていて楽しいです。ひときわアットホームな雰囲気もMaker Faire独特のものですね。

作品紹介

最後の感想

今年もMaker Faire Tokyoも終わってしまいました。今回は感染症の問題が収まってきたこともあり、昨年よりも子供連れが多くさらにアットホームなものになっていました。

昨年ともちょっと違ったMaker Faireが来年さらにどういう進化を遂げるのか楽しみに待っています。


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