TOKYO2020 フリートドライバー日記(19)最終日はアルジェリア
昨日は無事にパラリンピック閉会式が終了し、今日からは完全に手手モードの日になります。各施設もあと3日で閉鎖することになるのでボランティアの活動も長い人でもあと3日です。今回自分としては今日が本当の最終日となります。仕事があるかどうかわかりませんががんばってみます。
雨の選手村前
早く到着したので身だしなみだけを整えて少し散歩してみました。フリートオフィス前は雨のせいか人が数人ずつ位しかおらずやはり少し寂しい感じになっています。ゲート前に向かう途中にある倉庫のゾーンの前を抜けましたが昨日まで道路の脇にいたたくさんの運送会社のスタッフたちやバスに乗り込む選手たちの姿は全く見当たりません。
さすがにゲート前には関係車両や複数のステークホルダー、スタッフの姿が見られましたが昨日までの慌ただしさがほとんどありません。空港へ向かう輸送は基本的に選手村の中から直接バスで行われるので、選手村の外側ではその様子は見られないのと、午前中で大部分の関係者が選手村を後にしたようで、木材の塀越しに中の様子も少し見ても人の動きはほとんど見られませんでした。
今日のアサイン
散歩も終わったので、チェックインの手続きをすることにしました。2階のディスパッチオフィスも予約はあまりないようで、とても静か。最後のアルコール検査をしてチェックインをしました。チェックインも最後です。
今日はパラリンピック七回目なので抽選になり、ピンバッチをいただきました。
しばらくすると晴れてきました。今日のシフト時間である15時が近づいてきました。今日はシフト時間は午前中と午後の2つだけで、輸送と言うよりもいろいろな後片付けを皆で行うようです。
作業は車に乗っている備品等をまとめて保険屋さんのドラレコを外す仕事です。車を整理して築地にもっていく車は築地に移動するらしいです。とりあえずA駐車場のほうに行く班になりましたが、知っているボランティアの方からXLのユニフォームありますかと聞かれ、あると答えたらチュニジアの選手たちにプレゼントになりました。別の人が、もう一つパンツもあったのを見つけて、それも欲しいと言われたのでそれも渡しました。
お返しを持ってくるから待ってろとそこで言われ、駐車場から身動きが取れず一旦作業から離脱しA駐車場の方でずっと待つことにしました。とはいえこれから大使館に行くとの事なので1時間以上あります。
1時間で戻ると言う話でしたが、2時間経っても彼らはなかなか現れず今日も待ちぼうけです。
その間に何回かドライブレコーダーを回収する仕事が入ったりしてそれをお手伝いしながら真っ暗になるまで待っていました。こちらの駐車場はステークホルダーの出入りが結構あって今日もまだ賑やかな感じです。
近所の子供たちも今日もたくさんいて選手たちにプレゼントを渡していました。ボランティアさんと呼びだされ入浴剤?を選手に手渡しました。
しばらく待っていたら、晴海に来て最初に話しをした人がいたのでいろいろ話しをしました。彼はバッジをあつめている人です。
しばらくついにアルジェリアのひとが現れました。いっだん選手村に入ってからお返しを持ってきました。黒いかっこいいパンツです。
さらにこちらのボランティアジャケットをみて、それをよこせと言ってきたので交換しました。先程の彼がパッジが欲しいと言ったのでアルジェリアのステークホルダーにバッジはないかと聞いたところ、ジャケットのポケットの中にあるとのこと。確認したらオリンピックロゴのピンバッジが出てきました。バッジは集めてなかったので彼に渡しました。
聞いてみたらバッハ会長のサインのピンバッジも無いらしいので、たまたま持っていた余ったバッジをあげました。
あとはシャツを渡した人です。スタッフの人に聞いたらさっき来て置いていったとの事で、白いシャツを渡されました。これで完璧なアルジェリア🇩🇿コーデになりました。
用事は済んだので、ちょうど活動から帰ってきたドライバーさんたちと一緒に帰ってきました。
今日の、と言うよりオリンピック・パラリンピックの活動はこれで終了です。
スタッフの方々に挨拶をしてフリートオフィスを後にしました。ちょうど他の知り合いのボランティアと一緒になったので勝どき橋駅まで一緒に帰りました。
最終日はほとんど働きませんでしたが、初のユニフォーム交換を体験出来たし、いろいろお世話になったボランティアの人とも話ができたので、最終回としてはとってもいい活動でした。
7月初めから2ヶ月にわたるボランティア活動でした。あまり役に立つボランティアだったかわかりませんが自分としては充分楽しんだし、とても良い経験になったぞ本当に本当に思います。
2カ月間ありがとうございました
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