【イベントレポ】IoT縛りの勉強会! IoTLT vol.93
今回はオンラインで行われたIoTLTの93回めのLT大会を見たので、レポートします。今回の発表もたくさんのLTがありました。
オープニング
いつもの北崎さんの「切り替えましたー」の一声で今回もスタートです。そこからはのびすけさんのイベント・コミュニティ説明です。今回で93回目、たしかに良くわからなくなってきています。
もう8年なんですね。
今日のLTはスポンサーLTを入れても
ヒーローズリーグの番宣:ひげだるまさん
スポンサーLTは先日募集が締め切られたヒーローズリーグの宣伝です。
これから審査にはいるのですが応募された作品数はなんと211作品。これからは応援基幹になります。Protpediaのシェア機能でシェアをすると抽選で応募者さんにアマギフが当たります。(募金みたいなもんですね)
そして審査会は11月19日の13時からです。年々作品数が増えて長時間化していますが果たして今年の審査は何時間かかるのか???どんどん高齢化する審査員は絶えられるのでしょうか?
そして11月21日からプレゼンバトルが開始されます。
最終決戦は12月10日です。皆さんBINGO大会もあるので参加しましょう。
ビンゴの景品も素晴らしいものがあるようです。
Sipeedは「さいぴーど」って読みます:airpocketさん
一番手のairpocketさん(ヒーローズリーグ9作品出品!)のLTのテーマは「Sipeed」です。
SipeedのMS-A010は2500円くらいで帰る格安のデプスセンサでレーザーで2.5m先くらいのものまで測定できます。12月出荷予定の高級版MS-A075Vでも1万円くらいです。
Windows版のアプリやATコマンドで操作できるそうで、実際に3Dのデータを取る様を紹介していました。
ちょっとしたロボットなどに取り付けるとおもしろそうなデバイスだそうです。
M5GHI:ikeuchiさん
2番手のikeuchiさんのLTは毎回おなじみのM5Stackとレゴを組み合わせてなにか作るチャレンジで、今回は「G」「H」「I」にチャレンジした結果を発表しました。
夜中にProtpediaに掲載された作品を眺めて「いいなぁー」という感じている日々だそうです。
単語はECCジュニアからの引用だそうです。(今回はじめて明かされました)
「G」変身グローブ
加速度センサーで音を出す仕組みで変身しそうな感じは出せました
「H」ハウス
センサをるかってスマートハウス的なものを再現しました。ECCジュニアの歌が流れるところがポイントです。
「I」イグアナ
リモコンで右左にくねくね動くイグアナを作りました
次回は「J」から始まると予告までありました。ECCジュニアの無茶振りに次回も正面から向き合うそうです。
LEDディスプレイドライバの話:IoT放送部北崎さん
今回の北崎さんのLTはNode-RED MCU Editionを試した中から出てきたLEDディスプレイドライバについての話です。
Moddable SDKが古く古いM5StackCしか対応できていないところに、たまたま新しいM5StickCをUSBに挿したためディスプレイの表示が壊れたようになったので対応をしたそうです。
そこでLEDディスプレイドライバを調査して対応を進めたそうです。初期化コマンドなどに注意しながら完成させてプルリクまでしたそうですが既知の未解決バグがあったりしてえらい大変だったという話でした。
この顛末は月刊I/O 12月号に掲載されているとのことです。
Google Nest APIを触ってみた:ufoo68さん
次は滋賀でWebエンジニアをしているUfoo68さんのLTです。
最近愛猫を見守るためにGoogle NEST CAMを買ったということでAPIを触ってみたという話です。
Googleのデバイスアクセスを使えば使えるのですが、その準備にから使ってみるまでについてお話をしました。なんと有償らしいです。
そこからは実際に設定して実行するまでをやってみるデモでした。所見だといろいろ引っかかったり、設定が面倒だったりと・・・気軽に使える感じではないそうです。
I'm Tomu!!:MUTOHさん
MUTOHさんのLTは「積み基くずし」という懐かしいタイトルからのスタートです。
今日の主人公は「Tomu」・・・とても小さなマイコンです。
これを今回は使って「積み基」を解消します。
Tomuへのプログラム書き込み方法やサンプルのプレビルドのプログラムが紹介されました。
次の主人公は「Gainer」・・・すでに公式サイトのほとんど情報がない状況らしい入出力用のマイコンですがアート系の作品などで使用されていたそうです。
これを組み合わせてSquiakを使って動かすのが今回の「積み基くずし」です。Squiakを使ってTomuの内蔵LEDをオン・オフしたり、Tomuから乱数を上げてSquiakで使ったり・・・を実装してみたそうです。
これでTomu USBの供養ができました。
LEDパネルキットをつくる:河野@秘密結社
後半一番手は河野総統からです。AVTOKYOに向けての取り組みのひとつです。
11月3日に開催された今年のAVTOKYOではLEDパネルをはんだ付けからやって作るワークショップをやったそうです。
はんだごて制作は間に合わなかったのですがクラブなのでLEDパネルはたいそう映えたそうです。簡単にいろいろ基盤をつけて拡張が可能でカレンダーや温湿度計、ジャイロにもできるそうです。
いろんなパネルに対応できる基盤を設計して新たに作ったそうです。描画も色々できるように・・・・とかやっていたらすごいものができてしまったというお話を軽快に話されていました。
これをどこで売ろうか検討中とのことでした。
Amazon Timestreamにセンサーデータを貯めてみる:なかむらさん
後半2人めのLTは最近obnizにハマっているなかむらさん。テーマはクラウド側の話です。
センサーデータ(時系列データ)の保存は大変なのですが、AWSの新しい時系列データベース「Amazon Timestream」を使ってみた話です。
今回はM5Stackから送ったセンサーデータをAmazon Timestreamに送りつけるところまでをやってみました。
テーブルの作成から、IoTルールを作るところまでをやってみた内容が紹介されました。簡単に構築できるそうです。
SASによる認証と、パーナム暗号の利用:MIZOGUCHIさん
高知の学生さんであるMIZOGUCHIさんのLTはワンタイムパスワード認証方式の話。なんと過去にIoTLT熊本でLTをした事があるそうです。
ワンタイムパスワード認証方式の弱点であるサーバからパスワードを盗まれるリスクや処理速度などの問題を解決すべくSASパスワード認証方式(Simple And Secure Password autentication protocol)というものがありますが、その紹介をしていました。
そこで出てくるのが軽くて最強なバーナム暗号です。これが実装できればIoTデバイスなどの性能の低い機器でも強力な暗号を使用できます。しかしまだ課題があるそうで解決するための研究を続けているというお話でした
Wiki-IoT<->Xbee DigiMesh Network<->Arduino,その1:yamanoueさん
次は福山大学の山之上先生からのLTです。前回からの続編的な内容ですね。
今回はWiki-BotをXbee DigiMesh NetworkをつないでWikiへの書き込みを行います。
ArduinoのセンサーデータをXbeeのネットワークを通して集めるのですが、いろいろ苦労したそうです。
実際にやってみた結果、届くことが確認できたそうです。
BeaconでメンヘラLINE Bot:のびすけさん
最後は主催のびすけさんのLTです。
最近LINEのAPI触ってないと思いLINE Messaging APIの無料送信数をなんとかならないかとLINE Beaconの裏技を使ってなんとかしてみようとした話です。
近くの端末まで限定ですがこれで無制限に使えます。これをうこさんが作ったライブラリを使って作ってSeeeduino Xiaoから発信させることで、疑似無制限プッシュを実現しました。
スマホが近づくとビーコンが電波を発信してLINEにさおりちゃん(メンヘラっぽい名前No1)としてメッセージを送信する仕組みができました。
なんとアイコンはお絵描きAIでメンヘラっぽい女の子のイラストを作ったそうです
クロージング
最後は番宣です。
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