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NFTは金融とクリエティブを繋ぐキーに

あけましておめでとうございます!
microverseの渋谷です!

年頭所感がてら、この真冬の市場の振り返りと、NFTの使い方の道筋、その先にmicroverseが目指すところを書き記したいと思います。

NFT市場 夏から冬へ

ここでは、僕らが主戦場としているコレクタブルNFTの領域に絞って書きます

コレクタブルNFTの市場は、Bored Ape Yacht Club(BAYC)の立ち上がりなどを皮切りに2021年前半から大いに盛り上がりを見せました

この盛り上がりをきっかけに、CloneXやAzuki、Doodles等、いわゆるブルーチップといわれるコレクションが誕生し、一部のプロジェクトは大物アーティストや大手ブランドなどとコラボを実施し、いよいよ既存のビッグプレイヤーの参入も活発になりながら、世界的な変化が起こる予感が漂い始めました

しかし、世界的な金融引き締めやFTX事件などにより、株式や暗号資産市場が暴落し、それにつられてコレクタブルNFTの市場も冬へと突入しました

冬になってくると、既存のブルーチップクラスのプレイヤーは引き続き運営を続けつつも、新規プレイヤーや既存の大手ブランド等の参入が低迷してきました

そして、メタバースやゲーム、ブランドやアニメを作るというようなビジョンやロードマップを掲げて立ち上がったプロジェクト等もスキャム(詐欺プロジェクト)が多く存在したり、運営がなかなか前に進まなかったりとで、市場の期待はさらに低くなってきたという所感があります

コレクタブルNFTの本質とは何か?

投機感もあり、この絵になんの価値や意味があるのか?と言われることの多いコレクタブルNFTの本質的な使徒や価値とは何なのでしょうか?

僕は、コレクタブルNFTの本質的な価値の一つは、「金融市場とクリエイティブ市場を繋ぐこと」なのではないかと考えています

このことについての話をする前に、株式会社の歴史について簡単に触れてみたいと思います

1600年代に株式会社というスキームが誕生した当初は、一航海ごとに資金を集めて、その航海で得られた利益を元本に応じて分配するというものだったそうです

"株式"により、航海に必要な費用を分散負担できるようになり、超ビッグ資本を持たない多様な資本家がこの市場に参入できるようになり、航海時代の盛り上がりの一助となったのではないでしょうか

そして時代が進むにつれて、株式だけを金融商品として活発に取引する株式証券市場が誕生し、新興企業に投資して株式市場に上場させることによって投資資金を何倍にもして回収するというスキームが誕生し、僕らのような多様なスタートアップが挑戦できるようになりました

話を戻すと、航海時代のスキームはIPやコンテンツの世界における製作委員会方式に近い形であると考えています

一部の出資者がそこそこ大きめの金額を負担しあい、その利益や権利を独占的に分配するスキームです

そのような製作委員会方式が主流であった中、株式市場のように流動性のあるコレクタブルNFTの二次流通市場が誕生し、NFTという手段によって分散投資が容易になったことによって、多様なクリエイターさんのアイディアや創作が起点となり、多様なIP/コンテンツを制作するための資金調達スキームが誕生したと考えています

このように、コレクタブルNFTが生んだ大きな変化の一つは、金融市場に流れている投資マネーをクリエイティブ市場に流すことにより、多様なIP/コンテンツの創作基盤を生み出すことなのではないでしょうか

microverseが尽力すること

このような中、僕らmicroverseは、
・僕らが先陣を切って、NFTプロジェクト発のIP/コンテンツ作りの形を作ること
・金融市場とクリエイティブ市場の接続をより滑らかにし、多様なIP/コンテンツがより花開きやすくなること
に尽力していきたいと考えています

まず現状において、まだまだ映画館で上映されたり、Netflixで熱狂的にみんながみるようなコンテンツや、誰もが知っているキャラクターというものはNFTの世界から誕生していません

僕らは、NFTを金融市場との接続キーとしてだけでなく、NFTならではの体験も創出しながら、NFTプロジェクト発のIP/コンテンツ作りの形を作っていきます

これについては、2023年にすでに仕込みを何本もしているので、楽しみにしていてください!

そして、僕ら社内だけでなく、僕らが関わらせていただく全てのステークホルダーが、コレクタブルNFTを発行して市場からお金を集めながらIP/コンテンツを創出していくには
・誕生しようとしているIP/コンテンツをもとにしたNFTプロジェクトの企画
・NFTの発行や管理周りの技術
・市場に届けるためのPR/マーケティング
・コレクターさんたちの声を聞きながらプロジェクトをよりよくはやく成長させるためのコミュニティマネジメント
等が必要になってきます

僕らは、これらを一気通貫してサポートさせていただき、誰もが簡単に、市場と繋がりながら多様なIP/コンテンツを花開かせることができる世界を作っていきたいと思います

最後に

2022年の2月に初めての資金調達をしてから、microverseの事業が始まった約1年となりました

2022年は、組織作りやファイナンス、実績や各所とのリレーション構築等、土台作りの1年になったのではないかと考えています

しかし、「NFTの使い方ってこれだよね!」ってゆう正解に辿り着けた感はなく、悔しさを感じる1年でした

2023年、僕らはどんどん先陣切って、新たな創作の形を見つけ出していきます

まだまだこれからの僕らですが、引き続き全力で急成長を遂げていくので、今年もよろしくお願いいたします!

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