子どもは学校に行くべきか? 〜中学時代に不登校を経験した高校生の生の声を聞いて〜 (後編)

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この文章は後編になります。前編をまだ読んでいない方はこちらを先にお読みください。https://readyfor.jp/projects/keitagoaround/announcements/115727


 <後編>子どもは学校に行くべきか?今を生きる子どもたちに私の考えを伝えたい。
 
そもそも学校にはどんな役割があるのか?
 
勉強については塾や通信教育などが充実している今、正直学校に行かなくても学力をつける事は十分にできるだろう。だが、学校だからこそ得ることができるものがある。
 
それは「人との出会い」である。人との出会いは人生を豊かにする。
 
学校に行けばクラスメイト、友人、先生などたくさんの人に出会う。周りの人は自分のいいところや足りないところを気づかせてくれる。そして自分をより良い方向へ導いてくれる。
 
もちろん、「苦手だな」とか「嫌だな」と感じる人にもきっと出会う。けれど、社会に出ると苦手な人とも上手に付き合っていかなければいけない。そのため人付き合いも将来のための勉強の1つだと捉え、いろんな人とコミュニケーションを取ってみて欲しい。
 
人間関係で思い悩んだり、理不尽に感じることもあるだろう。けれど、そんな経験をしたあなたなら人の気持ちをより深く理解し、人に優しくすることができるはずだ。どのような言葉や行動が人を傷つけたり、不快にしてしまうかを気にかけながら人に寄り添って欲しい。
 
また、自分が勝手にマイナスなイメージを持っているだけで実際に話してみると気が合うことに気づくこともよくあるだろう。もしかしたら人を苦手に感じるのはその人のいいところをまだ見つけることができてないだけかもしれない。
 
〜最後に〜学校に行くことで得られるものは大きいと述べてきたが、学校に行くことで「生きることが苦しい」と感じたらそれは意味がない。人と出会える場所の1つとして学校はあるが、現在はフリースクールのように学校の代わりになる場所もたくさんある。
 
子どもたちにはもし学校に行くことが辛くなったらできる限りいろんな場所に行き、生きていて楽しいと思える「自分の居場所」を探してみて欲しい。
 
そんな居場所を見つけたらそこでたくさんの人とコミュニケーションをとり、たくさんのことを学び、成長しよう。
 
そして将来、自分の居場所を探している人に出会ったら
 
あなたがその人の居場所になって欲しい。

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