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たまには計らずにコーヒーを淹れてみる

美味しいコーヒーを淹れるためのひとつの手段としてよく言われるのが、温度や重さを計った方がいいということです。

お菓子作りがちゃんと計量しないとうまくいかないように、コーヒーもしっかり計って淹れると美味しくなる確率がぐんとあがります。

では何を計るのかというと粉の重さやお湯の量、お湯の温度、抽出時間などです。

ドリップコーヒーは粉とお湯の比率でおおよその濃度が決まり、湯温や抽出時間などのそれ以外の要素で未抽出(味が出きっていない感じ)なのか過抽出(味が出過ぎている感じ)なのかが決まります。

挽いた粉の粒の大きさやお湯のかけかたなど、計れない要素も多いので、計量可能なものを計ることで抽出の安定感が増してきます。実際僕もお店や家でコーヒーを淹れるときスケール・タイマー・温度計は必ず使用します。

おそらく多くの方がそうだと思いますが、初めは計るのが面倒に感じます。
僕もそう思ってました。いやわざわざコーヒー淹れるのに計りなんか要らないでしょと。でもやってみて回数を重ねていくと、、、今度は計らないで淹れるのが怖くなります。

計って淹れることに慣れてくるとすっかり数字への依存心が生まれるのか、それ無しで淹れるのって結構不安です。逆にそれくらい便利ともいえるかもしれません。

実は先ほどスケールなし・タイマーなし・温度計なしでコーヒーを淹れてみたのですが、若干戸惑ってしまいました。ちょっと大袈裟だけどスマートフォンをやめて固定電話の生活に戻るような心許なさです。
結果それなりに美味しく淹れられたので味的には大丈夫だったのですが、かえって何も指針がないぶん粉の膨らみかたや、落ちる液体の色味などにいつも以上に神経を集中して淹れました。
すっかり計るのが当たり前になってしまっている人にとっては、たまにはこういうのも勘を鍛える意味でいいかもしれない。

デジタルな感覚とアナログな感覚は両方持っていたいなぁと思う今日この頃でした。また来週。

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