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粒度と淹れ方のシーソーを制する

カフェニルのコーヒーの淹れ方は結構簡単です。
ざっくり2行で説明してしまうと、コーヒー豆14gを中挽きにし、90℃のお湯210ccを5回に分けて30秒間隔で注ぎ、落ちきったら完成です。

世の中にはお店ごとやバリスタごとにいろんなレシピがあります。みなさんも雑誌に書いてあった淹れ方や好きなお店の淹れ方などいくつか挑戦したことがあるのではないでしょうか?

美味しく淹れられた!ということもあると思うし、おそらくは忠実にやったのに美味しく淹れられなかったという方もいると思います。

淹れ方をどんなに極めても美味しいコーヒーを淹れられるとは限らないというところがコーヒーの難しいところです。これは何故かというと淹れ方がバッチリだったとしても、ちょっとした挽き目の差(挽いた粉の粒度)で味が変わってしまうからです。

僕がコーヒーを淹れるときの考え方として、

  • 絶対的に正しい挽き目は存在しない

  • 絶対的に正しい淹れ方は存在しない

  • 挽き目と淹れ方のバランスに、ある程度幅のある適正範囲が存在する

という3つがあります。

淹れ方と挽き目のバランスが大事の図

挽き目というのは細挽きとか中挽き・粗挽きのことですが、中挽きのなかでも細かめなのか、荒めなのかといった微妙な違いを含みます。

淹れ方には湯量や粉量・湯温・お湯のかけるタイミングやお湯のかけ方などのさまざまな要因が含まれるわけですが、僕の場合はこれをひとまとめに"淹れ方"という一式のセットとして考えています。淹れ方で一番大事なことは抽出ムラがないことです。

もしこれが釣り合っている状態、ちょうどいい味が出せている状態から、挽き目だけを荒くしてしまったらバランスが崩れます。粒度を荒くした場合は未抽出寄りの味わいになるので、淹れ方をその分過抽出寄りにすることでまた釣り合いをとることができます。

このnoteももちろんそうだし雑誌やお店のホームページなど淹れ方のレシピというのはコーヒーの淹れ方を文字情報や画像などで伝えることが多いので、できるだけ数値化してこう淹れたら美味しくなります!という伝え方になるのですが、こうした微妙な粒度の調整となると"コーヒー粉(中挽き)"くらいの表現が限界で伝えきれないんですよねぇ。

ベストな粉の粗さは目視では見分けがつかないので実際に淹れてみて味見してみないとわかりません。

この辺はやっぱりセミナーだったりとか実際に体験してみるのが1番近道かもしれませんね。

ちなみにこの挽いたコーヒーの粉ですが全部が均一な大きさの粒になるわけではなく、ばらつきがあります。
このばらつきをふるいなどにかけて、完全に均一に揃えてドリップすると、、味が単調になったりするのだとか。

美味しくなると思いきや奥が深い。笑

ではまた来週☺️

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