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エスプレッソの飲み方 リストレットとルンゴと

今週からお店のメニューが少し変わりました。

久しぶりにミルクブリューコーヒーが始まり、
コーヒーフロートがメニューに載り、
コーヒーゼリーラテが始まり、
コーヒーゼリーも始まり、
コスタリカナチュラルも今日から、
父の日のブレンドも始まったばかり。
エスプレッソトニックは継続。
アランチャータもオンメニュー。
物販ではコールドブリューの5パック入りもはじまりました。

はじまりすぎていて軽い迷走状態ではありますが、この時期はいろいろやりたいドリンクが重なって毎年こうなりがちです。(でも今年は特別おおいかな笑)

そして実はさらにさらにマイナーチェンジとしてエスプレッソの頼み方のバリエーションも増えました。
・リストレット(濃いめ)
・ルンゴ(薄め)
・コンギアッチョ(氷入り)

せっかくなので今日はこの3つについてご紹介しようと思います。

リストレット _ ristretto

リストレットはエスプレッソを更に少量かつ濃いめに抽出する淹れ方です。
いつもと同じ粉の量で抽出量を2/3くらいにすると出来上がり。
エスプレッソ以上に濃厚な味わいですが、実は抽出の後半に出てくる苦味成分や雑味の成分を少なくすることができるため味のバランスは意外にマイルド。
ただこれが実際にイタリアでよく飲まれるかというと、、おそらくそれほど一般的でないような気がします。

そのまま飲むのももちろんOKですが、どちらかというとカフェラテやアレンジドリンクなどで使われる機会のほうが多いかもしれませんね。

どういうことかというと、ダブルショットでラテを作るときとかって、カップのサイズは変えないのでエスプレッソの量を増やしたぶんミルクの量が減ります。
そうするとコーヒー感はアップするんですがミルク感は薄めになっちゃうんですよね。

この問題を解決するための手段として使われるのがリストレットです。
ダブルショットの粉量で少なめに抽出することでコーヒーの濃さを維持しつつミルク感もしっかり楽しめるラテになります。
10数年前のシアトル系とかオーストラリア系のカフェにはこういう作り方多かったように思います。

ルンゴ _ lungo

ルンゴはロングとほぼ同義なので伸ばしたエスプレッソです。
リストレットとは逆にいつもと同じ分量の粉で多めに抽出します。

カフェニルによく2人組で来てくれるイタリア人のお客さんはいつもこれを頼みます。"普通のエスプレッソだとちょっと濃いから"という理由なんですが、なんか日本人からするとちょっと意外な理由ですね。

でもルンゴを実際に飲んでみると確かに普通のエスプレッソほど濃くなく、濃いめのアメリカーノほど薄くなく、、すごいちょうどいいんです。家庭用のマキネッタで作るエスプレッソに近いかな。

日本人は毎日抹茶飲んでるのかと思いきやお茶を飲むときはほぼ煎茶みたいな感覚に近いような気がしたりしなかったり。

逆にルンゴはアメリカやオーストラリアなどのコーヒー文化圏では一般的でないように思います。

コンギアッチョ _ con ghiaccio

コンギアッチョは通常のエスプレッソに氷を入れて楽しむ飲み方です。

リストレットとかルンゴってイタリアンバールのカフェを解説している本とかだったら大抵書いてあるバリスタにとっては基礎知識的な面があるんですが、このコンギアッチョっていうのはみたことない。

僕が初めて知ったのは2 - 3年前くらいでバール好きのお客さんから「バリスタの〇〇さんから教えてもらったんだけど結構美味しいんだよね。」と聞いたのが初めてで、飲んだらすっごい良くてそれ以来カフェニルのスタッフの間では定番になりました。

まぁもしかしたらイタリアよりも日本で好まれている飲み方なのかもしれません。日本のカフェではジワジワですが着実に知名度が増してきています。

夏の一番暑いときとかってエスプレッソ好きでももうアイスコーヒーにしようかなって瞬間がやっぱりあるんですけど、このコンギアッチョにすれば、冷たいもの飲みたい気持ちとエスプレッソが飲みたい気持ちが両方満たせるので本当に都合のいいドリンクなんです。


どれを選んでも基本がエスプレッソなので多くの方にとってそれほど身近なドリンクではないとは思うのですが、ちょっと試してみようかなというかたはぜひカフェニルやお近くの頼めそうなお店で試してみてください。

また来週ー☺️

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