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SP 35mm F/1.4 Di USD(Model F045)というレンズ

 ちょっと長いですが、モデル名が入るのがタムロンさんらしさです。多分(笑)

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大口径レンズらしさを誇張するために少し煽り気味(笑)ボディーにつけた状態では少し軽く感じた

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見ているだけで美しいレンズはその描写力も優れている


 このレンズの描写を初めてみたのは、Webのオフィシャルサイトの作例だった。素晴らしい作品で作例などと言っている場合ではない。

https://www.tamron.jp/product/lenses/f045.html

 その作品を見た瞬間、このレンズは只者ではないと感じた。そして、きっと難しいレンズなんだろうなぁ〜。と、思えた。

 なぜそんなことを思ったのかといえば、このレンズの特徴はニュートラルな性能にあると感じたから。ニュートラルと言ってもかなりのレベルなので撮影者の力量が思い切り試される。要するに誇張がなくレンズが助けてくれないということ。

 憧れのレンズとなって初めて使ってさらに驚いたのはそのクセのなさと深みだった。これ以上語っても仕方ないので、写真をご覧ください。

 ちなみにそんな深みを感じたレンズはオータス以来。

 撮影したのは、江戸東京たてもの園。9月末の14時ぐらいから撮影したので、日差しも弱くモノクロ向きとはあまりいえない条件でしたが、そんな柔らかい光はこのレンズの良さをさらに際立たせてくれるように感じた。

 写真は全てリサイズして明るさの微調整をしています。

 撮影は絞り優先で開放絞りのF1.4。EOSのカスタム機能セーフティーシフトを使用しているので、撮影条件で明るすぎる場合は自動的に少し絞られています(開放絞り以外は絞り値を表記)。

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最短撮影距離は0.3m。フルサイズの35mmで少し寄れるというのも特徴。一番左はほぼ最短撮影。絞りは開放。その繊細さとボケの自然さから只者でないことがわかる

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撮影条件で絞りはF4.0。これで十分ピークかもと思えるほど切れ味がある

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ピントを合わせた場所から大きくボケる背景まで、そのつながりは実に自然

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せっかくなので、ピント位置を拡大。オリジナルのJPEGをモニター上で等倍拡大して切り出し

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個人的にはこのレンズで最も素晴らしいと感じたのはこの深み。暗部がいいんです。改めて、今回の写真は明るさ調整のみです

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そして、ゼロディストーション。下からあおっている状態でも斜めの線は斜めのまま。上の写真と合わせてご覧ください(笑)

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前ボケも自然で、全てがナチュラル

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質感の再現力も極めて高い

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絞り開放での周辺減光もナチュラル

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ねっ、いいでしょ。って、この写真で言われてもね〜(笑)

 極めてマニアックな感じですが、撮影者の思いに素直に答えてくれる。そんレンズだと思えた。

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全体の質感も高く、ピントリングの幅もあり、トルク感も程よいのでMFでも使いやすそう

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付属の大型花形フードはロック機構付き。AFとMFのスイッチも使いやすそう。ちなみにAFは無音で素早く、最初は動いていないかと感じたほどだった


 次はあなたの手でこの異次元のバランスをお試しください。

 おいおい、モノクロだけかよ。そして、強い逆光とか反逆光とかないわけ(笑)

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参考までに強めの逆光(絞りF3.2 撮影は別の日)


また、次回

Keita's Book 020 江戸東京たてもの園
Keita's talk その331

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