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確かにその日ぼくは「ぼく」に出会った。

2022年の12月24日クリスマスイブの日。
ぼくはその2日前、産業カウンセラーで日本エンパシー協会の認定講師オダギリさんとTwitterの音声SNSスペースで話した余韻がまだ抜けきれていなかった。

名古屋はこの日、非常に珍しく8年ぶりの積雪量10㎝の雪が積もり窓から見る世界は別世界へと一変していった。

ぼくはその日の午後からの仕事も考えられず、ぼんやりしていたけど、とりあえず買い物をする為に普段は車で行くところを徒歩で行くことにした。

見渡すとそこは静寂な閉ざされた白い世界。

車が一台通るとタイヤと雪が削る音がこだました。

いつもの日常の道で間違いないのだけれど何処か切り離された世界に居るような気がした。

4㎞ほど、ぼくは道を歩き、用事を済まして家路に着く。時刻は午前を過ぎ午後12時を回っていた。

少しずつ晴れ間も見え時空がゆっくりと動き出す、そんな感覚がした。

そんな時、ぽっかりとした小さな穴から、ぼくは誰かに覗かれている。そんな感じがした。

そっと空間を切り取って、ほどいてみると、そこには29歳の何もないと思っていた当時の「ぼく」がいた。

その頃の何もないぼくは自分の両手を見て、もっとぼくには何かができるんじゃないかって、いつも胸元をくすぶらせていた。

当時、人を癒やせて笑顔で尽くす人。なんだかわからないけど、そんな人を想像して脈略もなく憧れていた。
閉じた小さな世界の休憩室のベンチから、ぼくはそんな夢を見ていた。

そうか!あの頃、夢見ていた誰かは42歳の今のぼくだったんだ。

そして結局はそのままでもぼくで、昔も今もぼくは、ぼく、どこへ行ってもぼくだったんだ。

変わる変わらないは事象でしかなく、それは良い悪いではない。

幼い頃、みんなからトイレに閉じ込められたことがあったけど、それも「ぼく」で、

そのままな「ぼく」でしかない。あの時も確かに「ぼく」だったと腑に落ちて泣けてきた。

そして、今ぼくは変化するというより、違う目的地に向かうというより、笑ってしまうが、なんだかあの日に帰りたい。今は帰ろうって思っている。

自己否定から始まり、もっと違う自分があるんだ。もっと成長しなければ、もっと変化があるんだ。もっとできないことを、できるようにするんだ!!と、どこかいつでも課していたぼく。

そんなぼくがあの日に帰りたがっているって、なんだか面白い。そして、なんだか切ない。

けれど、ぼくはあの日に帰るといっても、それは退化ではないと自負している。

あの時、あの狭い休憩室のベンチで何も変化を求めなければSNSにも触れてない。iphoneに触るのも、もっと遅かったはず…。ネットが繋がり県をも越えた全国のたくさんの人たちにも会ってない。

そして、なによりセラピストや占い師、スピリチュアルにも精通してない。

経験したから、あの日もよかったって思える。
そのままの、けいたで良かったんだって思える!!

だからさ。今のぼくの想いはあの日に帰ろうなんだ!!そして、たくさんの経験を経て、より豊かになろうぜ!!何処へ行っても調和を大切にして生きようぜ!!ってこんなんだと思う。

2022年12月も終わりが近づいてきた。
2023年もまた、よろしくね🖐✨
けいた。


2022年12月マリオンクレープ平和堂名古屋南店にて。

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