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東川とワールドカップ

会社の同僚、ダンが東川の考察(1万字!)を書いてくれました。東川滞在中、居酒屋りしりで、てっぺんを余裕でまわるまで、ひでさんにお付き合いいただいて美味しいお酒を飲みながら過ごした...とは言え、1泊の滞在でここまでの観察おそるべし。


サッカー熱いですね。僕の思い出のワールドカップといえば、2010年の南アフリカ大会。その年に受けた公務員試験に落ち、周りの友達が就職を決める中で、鬱々と過ごしていたタイミングでの大会でした。

友達が「ワールドカップ、家でみんなで見ようぜ!」と言い出し、午前3時ごろからのキックオフに合わせて、たまプラーザの自宅から青葉台の彼女の家まで、自転車で通い、馬鹿騒ぎしながら見ていた。忘れもしないデンマーク戦、本田圭佑のフリーキック!

公務員試験の前から、溜まりに溜まっていた澱みたいなモノが、心の中で、弾けて流れ出したような感覚を今でも覚えていて、そんなきっかけをくれたのが2010年のワールドカップ。それから12年、日本では干支が一周し、寅年から寅年になる今、北海道に住んでいるとは想像もせず。

東川という町は、本当に面白く、内から外から、様々な賞賛と批判を浴びながら、関わる人が自分なりの眼差しで東川を語り、けれど、バラバラというわけではなく、皆で良いコミュニティを作っていこうというビジョンを共有していて、大切な良さみたいなものを肌で感じ合っている。いいもの、美しいものは、関わる人の物語を引き出してくれるよなぁ。

そういえば、30年数年前に語られた東川町「写真の町宣言」にはこんな一節。

「自然」と「人」、「人」と「文化」、「人」と「人」それぞれの出会いの中に感動が生まれます。(中略)そして、「出会い」と「写真」が結実するとき、人間を謳い、自然を讃える感動の物語がはじまり、誰もが、言葉を超越した詩人やコミュニケーションの名手に生まれかわるのです(後略)
https://photo-town.jp/about/manifesto



スペイン戦の後の本田圭佑のコメント「自分なら、今日の先発に三笘さんを使っていた。けど、結果後半からの起用が勝利に繋がった。監督に必要なのは我慢だと学んだ」みたいなことをサラッと言っていて、自分の立場を引き受けて、考えを伝え、合ってても間違ってても現実から学ぶ姿勢、かっこいいなぁと感じた。

東川に集まる様々な声、サッカー日本代表に集まる様々な声、人権について大会に集まる様々な声。立場を引き受けることも、健全な批判も、心からの共感も難しいけど、その難しさの中に立ち続け歩みを進める、日本サッカーの30年に思いを馳せるスペイン戦の朝に公開された、ダンの東川考。是非々ご覧ください。

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