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# 604_True Colors FASHION メガ会議「多様性時代のファッションデザインとは?」公開企画書

2021年3月5日(金)の19:00〜「多様性時代のファッションデザインとは?」というオンラインイベントが開催され、そこで恐れ多くも私が司会を務めさせていただきます。

以前からお世話になっていた金森香さん(THEATRE for ALL 統括ディレクター/True Colors FASHION プロデューサー)に、もともとは日本財団主催「True Colors Festival」のプロジェクトでお声がけていただいておりましたが、社会状況の変化もあり、そこから紆余曲折ありながらも、当時想定していなかった新たな形での開催となりました。本企画の母体となっているTHEATRE for ALLのラーニング・プログラムの運営を手がけられている山本さくらさんと三人で企画を進めさせていただきました。また裏側のテクニカルの部分をYCAMチームもといIAMASの諸先輩方にご構築いただき、私自身体験したことのない実験的なオンラインイベントになっております。それゆえ興奮と同時にめちゃくちゃに緊張しておりますが、最高におもしろい催しにすべく最善を尽くしたい所存でございます。

企画に関しましては、私たちが実践しているFabBiotopeというプロジェクト、そこから多様性時代におけるデザインについて考えたときに、ある共通の条件が導けるのではないか、というところから発しております。ひとつめの条件は、障害当事者がつくり手としてデザインプロセスに参加していること。また同時につくり手(ここではデザイナーやエンジニア)も自らの当事者性を自覚していること。それによって支援する/されるという単純な関係性ではなく、複雑な協働の関係性になる。ふたつめの条件は、大量生産のシステムに代わる、新たな価値循環系を描いていること。オルタナティブな価値の循環系、それ自体を自作することで、今まで存在しえなかった個別性や多様性を存在可能にする人工物(ここではファッションやウェアラブルテクノロジー)を生み出すことができるのではないか。そういった私自身の仮説を元に、既にその条件を満たした実践をされている先駆的な実践者の方々をお招きし、それぞれの活動をご紹介いただきながら、本会議の主題であります「多様性時代のファッションデザインとは?」について、登壇者はもちろんのこと、聴講者の方たちともインタラクティブなツールを使って考えたい、そのような場を立ち上げられればと考えております。

一人目の登壇者はメディアアーティストの落合陽一さんです。多様性と機械学習を主題としたプロジェクトJST CREST xDiversityの研究代表を務めておられます。落合さんとの議論を重ねた末に、私自身のFabBiotopeのプロジェクトも構想されており、xDiversityやそのメンバーからも大きな影響を受けております。落合さんからは現在進行系で進むxDiversityの実践の「今」についてお話を伺う予定です。

二人目の登壇者はファッションデザイナーで教育者の山縣良和さんです。本会議の開催日と同日に公開予定であるドキュメンタリー映像「対話する衣服」-6組の”当事者”との葛藤 –(監督:河合宏樹)についてお話を伺う予定です。山縣さんの私塾「ここのがっこう」の卒業生と在校生から選ばれた6人のデザイナーと6人のモデルが協働して服づくりに挑み、そのドキュメンタリー映像が本作になっております。

三人目はキュレーターの青木彬さんです。青木さんは2019年に片足を切断し義足ユーザーになります。キュレーターとしての振る舞いを用いて自らの義足をつくるプロセスをマネジメントすること。また義足ユーザーになったことで生まれた新しい言葉(知)、福祉と根源的な部分で繋がるアートプロジェクトの実践など、青木さん固有の実践についてお伺いする予定です。

また、デザインリサーチャーの清水淳子さんにグラフィックレコーディングで、本会議における議論を可視化いただきます。加えて、オフィシャル質問者として本会議に関連する領域の有識者の方をお招きし質問を投げかける役割を担っていただきます。と、こうして書いているうちに、さらに緊張してまいりましたが...(笑)つまるところ、私自身がその方の実践を尊敬しており、かつ、その方たちとの議論によって言語化される知が、多様性時代のファッションデザインをこれからつくる人たちにとって意味のあるものになるのではないか。またその共同体の原型のようなものを一時的に、この会議で立ち上げられるのではないかと思っています。参加される全員にとって濃厚な二時間にすべく最善を尽くしたく思っております。もしご興味を持っていただけてかつご都合のつく方は、ぜひ参加登録の方をお願い致します!お会いできることを楽しみにしております。



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起業家。父の失読症をきっかけに文字を代わりに読み上げるメガネ〈OTON GLASS〉を仲間と共に発明。弱視者とエンジニアが協働して発明を実践し知を流通させるプロジェクト〈FabBiotope〉に取り組む。 https://scrapbox.io/keisukeshimakage/