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# 105_多様性の発明

 本映像は、OTON GLASSを再発明したつくり手である弱視者とエンジニア、その三組のペアがそれぞれの再発明をプレゼンテーションしディスカッションを行った際の記録映像です。
 一組目はエンジニアの野澤幸男さんです。野澤さんは三才で全盲になり十才から音声読み上げソフトなどを使ってプログラミングを始めました。現在も自作のゲームを開発し自身のウェブサイトで公開したり、アクセシビリティに関する開発などを実践されています。本回では、野澤さんが再発明したOTON GLASSの紹介を皮切りに、野澤さんにとってのプログラミング、野澤さんにとっての開発することと自らの生き方をつくることの関係性について伺っています。

 二組目は建築家の馬場正尊さんとエンジニアの飯島祥さんのペアです。馬場さんはR不動産を始めとしたユニークな取り組みを実践されている建築家です。馬場さんは小さな頃から緑内障で、現在その症状が進行し目が見えづらい状態です。しかし、自らの認知や身体の変化に合わせて、様々な支援技術を組み合わせ、自らの新たな知覚を切り開き、独自の方法で自立するとともに、馬場さんの言葉をそのまま使わせていただくなら「対話による建築」を始めとしたマネジメントによって他者と協働し、様々な人々が関わるプロジェクトを動かしていらっしゃいます。本回では、プロトタイピングを得意とする飯島さんと馬場さんで協働していただき、その実践を通じて新たに発見されたことを共有してもらいながら、改めて、モノをつくることを通じたコミュニケーションの意味やそこで立ち現れる関係性の価値について伺っています。

 最後、三組目はパラリンピックのやり投げ選手の若生裕太さん、ガイドヘルパーの高橋昌希さん、そしてエンジニアの鶴岡秀樹さんのチームです。若生さんは甲子園を目指す高校球児でありましたが、レーベル遺伝性視神経症を発症し目が見えづらくなります。そこからやり投げのパラアスリートに転向し、現在もプロのパラアスリートとして活動されています。高橋さんは、若生さんの同行援護、活動の発信など若いアスリートのサポートに力を入れておられるガイドヘルパーです。その二人と主にサーバーサイドの開発を得意とする鶴岡さんが協働しました。本回では、弱視者を取り巻く共同体の中における新たなコミュニケーションの選択肢を増やすテクノロジーの在り方について、開発の過程で思考されたことを伺いました。

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起業家。父の失読症をきっかけに文字を代わりに読み上げるメガネ〈OTON GLASS〉を仲間と共に発明。弱視者とエンジニアが協働して発明を実践し知を流通させるプロジェクト〈FabBiotope〉に取り組む。 https://scrapbox.io/keisukeshimakage/