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まだ浅い秋の夜のこと

2023年10月23日(月)
少しずつ時差ぼけが直ってきたような気がする。昨日の夜はまだ三時過ぎまで眠れなかったけれど、それでも朝明るくなってから眠るようなことはなかった。そして朝も眠いながらも9時過ぎには起きることができた。
午後、じじばばの家から持って行きたい小型の家具や生活用品をスーツケースに詰めて、ついに北鎌倉の家に移動した。駅から家まで坂を登るのだが、真夏ほど大変ではなく、思ったよりもあっという間に着いた。
久しぶりに鎌倉の自分の部屋で過ごす夜。部屋がとても寒かったので、冬のような格好をしていた。家具がまだ揃っていないので、床に座って編集作業をしていた。夏には夜になると、虫の声が窓を閉めても聞こえてくるくらい賑やかだったけれど、今日はとても静かだった。秋になってきたのだなと感じる。
物がまだ少ないからか、とても静かだからか、スッとした気持ちで目の前のことだけに集中できた。生活用品や家具を揃えてからも、このシンプルさは保ちたい。

2023年10月24日(火)
北鎌倉の家で起床。昨日は二時くらいには眠れた。朝部屋が少し明るくなるので、九時ごろには起きられた。ここにいると時差ぼけが直ってくる気がする。
十五時ごろまで編集作業を続け、その後北鎌倉駅付近を一時間ほど散歩した。商店や飲食店の数は本当に少ないけれど、大通りから少し中に入った見つけにくいところにいくつかカフェやレストランがあった。どれもこだわりが強そうで、北鎌倉の雰囲気をとても感じた。近いうちに行ってみたい。
夕方電車に乗って日比谷に向かう。東京国際映画祭で杉田協士監督の最新作「彼方のうた」を観た。前作「春原さんのうた」を観て以来すっかり私は杉田監督の世界が好きになってしまい、今回の作品もありがとうございますという感じだった。でも前作との違いもかなりあった。
映画の後ひかると銀座で合流し、かつお叩き定食を食べた。ビールとハイボールを飲み、映画や今後のことについて話した。これまたとても良い時間。

2023年10月25日(水)
昨日鎌倉に帰る終電を逃し、今日はさくらの家で起床。朝ごはんを一緒に食べられたのでよかった。
今日は鎌倉に帰る予定だったけれど、昼間仕事を始めたら思いのほか集中できて時間が早く経っていたので、明日の予定も考えて東京に残ることにした。夕方にはオンラインでスペインのシルビアさんとフリエタさん、ひかると私の四人でミーティング。作品の行方が一ヶ月前よりは少し明確になってきた。
夜、ダイニングテーブルと椅子、棚を探しに下北沢の家具屋さんを少しだけ見て回った。良さげなものはあるけれど、どストライクなものがなかった。妥協はできない。
さくらと家でハンバーグ、オニオンスープ、ほうれん草と卵の炒め物と白米を食べた。オニオンスープがとても気に入っていて、鎌倉でも作ろうと思った。
今日は父親の誕生日。連絡ができず迷っているうちに、日付が変わってしまった。

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