Book076『問いのデザイン 創造的対話のファシリテーション』

ワークショップにおける『問い』をどうのようにデザインするべきか、が記されている本。

後半以降は本の主題のとおりワークショップにおけるファシリテーションがメインの印象だが、冒頭のセットアップもとても参考になる考えが多かった。

・問題とは何かしらの目標があり、それに対して動機づけられているにも関わらず、そこに至るまでの方法がわからない、もしくは試してもうまくいかない状況

問題とは望まれた事柄と認識された事柄の差異、というのは、とても一般的な定義である。だが、その中で『そこに至るまでの方法がわからない』、という問題と『試してもうまくいかない』は大きな差があるように感じた。

大体仕事でスタックする際は、そこに至るまでの方法がイメージできずスタックするが、『試してもうまくいかない』の方がより進んでいる状態だと思う。

話が本の主題から逸れたが、設定する問い次第で、チームも個人もアウトプットの回答が異なることは改めて認識すべき事柄。私もビジネスの経験を通じて、成果を出しているリーダーは、ステークホルダーとも共有できる『シンプルかつ本質的な問い』を作ることに長けていた。例えばある外食系クライアントのCMOの合言葉は「それは美味しさにおちていますか?」だった。

問いのデザイン力はチームに対しても、自分に対しても今後磨きたい。


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