Book080『暗号解読』サイモン・シン

紀元前のカエサルの時代から最新の暗号まで、暗号の発展の歴史を紐解く物語。

暗号そのものの進化も興味深いが、進化の過程の様々な登場人物が全身全霊で暗号作成・解読に挑む人間ドラマが非常に面白い。

初めのカエサル暗号のような単純な暗号から、現代の暗号まで、一人一人が目の前の暗号と向き合い続け、もの凄い遠くまで発展させてきた。このように、時代を超える人間の創意工夫のリレーの様を見るのが歴史の醍醐味だと感じる。

単純なストーリーの面白さに加え、改めて自らはどんなバトンを後世に渡したいと思って生きるのか、意識させてくれる一冊。

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