世界初=世界一

「世界初」は「世界一」である。

これは、植松電機の代表取締役である植松努さんの言葉だ。

いま私はピアノを弾きながらラップするということをやっている。

ピアノを弾きながらラップする人じたいは、世界中にいる。だからそれは世界初じゃない。

日本人でやってる人もいる。なので日本人としても世界初ではない。しかし、ひとりは英語のオリジナル曲で、ひとりは日本語のカバー曲だった。

俳優の池松壮亮さんが、オリジナル曲でピアノ弾きながらラップをする映像があるが、それについての記事を読むと、映像は当て振りで、生演奏ではないらしい。

ということは、日本語で、オリジナル曲で、生演奏で、ピアノを弾きながらラップをしたのは、私が世界初かもしれない。

(知らないだけで、もうやってる人がいたかもしれないけど)

もし世界初だとしたら、「日本語で、オリジナル曲で、生演奏で、ピアノ弾きながらラップする人」としては、世界一だ!

(そして、こう考えてみると、「誰もやったことのないこと」というのは、難しそうに見えて、実は「誰かがやったことのあること」に、ちょっとアレンジを加えるだけで、できるのかもしれない。)


例えば「男性アーティスト最年少で史上最高の売り上げ世界一!!」とかも、もちろん素敵だけど、私には私の世界一がある。それを誇りたい。

だからみんな、たとえ世間に認知されていなくても、自分なりの世界初=世界一なものがあったとしたら、それを誇るべきだ。

「ピアノ弾きながらラップ」にこだわる気もなくて、あくまで色んなことを試したうちのひとつではあるのだけど、

こういうニッチな「世界初=世界一」が小さな自信を生み出すなら、それはいいことだと思う。

そういう意味で、有名な「ギネス記録」は、とても素晴らしい企画だ。

ちなみに「ギネス記録」は、ロバート・リプレーという漫画家による「信じようと信じまいと」という新聞連載が前身である。

それはリプレーが世界中で出会った、「パスタを食べたことのないイタリア人」や、「長期刑期を終えて100歳を越えて出所した囚人」などの、極端な人や物事を取材した連載だった。

話がそれてしまったが、

また色々考えて試してみて、別の小さな「世界初=世界一」が成功したら、また小さな自信になるし、それをはじめのものと組み合わせると、より面白いことができるはず。そうやってどんどん面白くしていって、代わりのきかない存在になりたい。

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