【岡田啓佑のNY日記/22日目】2019/10/15(火)"新曲初演"
昨日は自宅に向かう地下鉄のラインが運休していて、違うラインから帰ったので、帰宅したのは朝方だった。
それから寝て、昼に起きる。
Hさんの家に置かせてもらっていた荷物をとりに向かう。
昨日は、the rootsのリードキーボーディストのひとりであるray angryとcommonに会えた。伝説のふたり。そのジャンルの神さまに会えたようなもの。
こんなことがあるとは。ニューヨークにきて、本当によかった!!!
Hさんの家から荷物を自宅まで運んだ。荷物はすごく重くて、べらぼうに疲れた。
Hさん、荷物を預かっていただき、ありがとうございます!
休憩して、夕方。空腹。
Sさん一家から授かりし食料を食べる。
残り少なくなってきた。
昨日、nuble前のベンチ付近で、ほろ酔いになりながらアカペラで作った"酒 sake"という曲に、何パターンかのコードとリズムをあてはめて、FIXしていく。清書していく。
なんとなく、ひとつの形が出来上がった。
他の曲も繰り返し演奏して、練習。
20時前に出かける。今日はブルックリンのライブへ。
ブルックリンは、敬愛するピアニスト、cecil taylorが住んでいた地だ。
fort greeneというところに家があったらしい。
彼は昨年、その地で亡くなった。
生きていたら、会いたかった。
お墓まいりに行きたかったけど、お墓の情報は見つからなかった。
田中泯さんが彼と仕事をしていた。
田中泯さんに会えたら、彼の話が聞けるかも。
Hさんの家に置かせてもらっていた荷物の中に、爪切りが入っていて、数日ぶりに爪を切る。
身だしなみに無頓着な私だが、爪だけは常に短くしていたい。とてもスッキリした!
7列車のcourt sqの駅からはじめてG列車に乗り換える。クイーンズから、ブルックリンに向かって下っていく。
宿探しでバタバタしていた時とは打って変わって、とても落ち着いた気分になっている。確実に帰れる場所があるというのは、こんなにも気持ちを安定させるものなのか。
ニューヨークで一晩ホームレスをした夜、地下鉄のホームで電車の乗り降りをする人々を眺めながら、「家のある人、うらやましいな」と思ったのを思い出す。
毎日、ひとりで行動し、毎日、友達ができる。
旅をしている。
日常から抜け出して。
素晴らしい旅をさせてくれた妻に感謝。
素晴らしい旅にしてくれた出逢いに感謝。
☆
今日の会場の最寄駅であるcarroll stに到着。
10分ほど歩いて、jalopy theatreにたどり着く。
生ピアノがある。ナイス!建物がかわいい。
セットリスト
1 幾年 how many years
2 適当に take it easy
3 酒 sake
ニューヨークでの19回目の演奏。
https://youtu.be/CKr3MNGEyvk
3曲とも、ニューヨークにきてから作った曲だ。"酒"に至っては、昨日できたばかり。
曲を作ることはひとりでできるけど、曲を育てることは、ひとりではできない。
人前でやって、はじめて曲が成長していく。
"幾年"は、ニューヨークではじめて作った曲。それを、ニューヨークではじめて演奏する。感慨深い。
"適当に"は、こちらにきて2回目の水曜日のライブがぜんぜんダメだった夜に作った曲。
タイトルと歌詞の一部は、いつもtwitterやリアルでお世話になっている、おやじpapaさんからインスピレーションを受けた。感謝。
"酒"は、サビのコード進行を、せっかくなので、J-POPっぽくないというか、アメリカでよく使われてるっぽい進行にした。
今日は3曲だったが、こちらで作った曲はまだあと2つある。
"君は花"と"大切"という曲。
まだ一度も人前で演奏していない。
明日以降、披露しようと思う。
会場で出会った、コロラドとニュージャージーから来ている兄妹の車で駅まで送ってもらえた。ありがたや!
コロラドから来た妹は、masayoshi ishikamaさんという日本人の方にピアノを教わっているという。
調べてみると、なにやらスゴイ人っぽかった。
これもご縁。
日本好きのおじさんと友達になった。
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