sweet home nagano
新しい曲を作りました。
もっとも、新曲とはいっても、以前作った「born in nagano city」という曲を下敷きに、構成を変え、歌詞を推敲し、曲想を変えたものなのですが、わりと雰囲気がガラッと変わったように思うので、あえて新曲と言い張ってみます。
タイトルは「sweet home nagano」です。
今年の目標はブルースを研究/勉強/学ぶことなので、この曲は、現時点での研究成果発表といったおもむきもあります。
タイトルはもちろんブルースのスタンダード「sweet home chicago」からのもじりです。
この曲で試みたこと
曲調としてはブルースで、そこにラップを組み合わせるという試みをしています。
いわゆるブラックミュージックというものの歴史を大雑把に辿ると、
黒人霊歌→ブルース→ジャズ→ヒップホップ
という流れがあります。
それぞれ、同じルーツを持っているので親和性が高く、ジャンルを組み合わせた音楽も多いです。
そこで思ったのが、
ブルース×ジャズ
ジャズ×ヒップホップ
という組み合わせの音楽をやっているミュージシャンは多いのですが、
ブルース×ヒップホップ
という組み合わせは、あまりきいたことがないなあ。ということでした。
なら、自分でやってみよう!と思ったのでした。
ブルースとヒップホップの距離
同じブラックミュージックの中でも、ブルースとヒップホップは、歴史的距離や音楽性が「遠い」から、組み合わされてこなかったのかもしれませんが、
両方好きで、よく聴いている私からすると、ブルースとヒップホップは、全く「遠く」なく、むしろ「近い」とすらかんじます。それは、歴史的距離や音楽性の話ではなく、精神性の話です。
ブルースとヒップホップは、歌詞が抽象的か具体的かという大きな違いがあります。
言い換えると、解像度が低いか高いかの違いなだけで、ふたつの音楽は、同じ絵を映しだしています。
それは、いわれのない差別による苦しみや、苛立ち、悲しみからの解放を求める心の絵です。
(もちろん、それだけではなく、単純な喜びや、相手の幸せを願う気持ち、仲間と冗談を言い合う楽しみ、などのポジティブな絵もあります。)
だから、そのふたつを組み合わせることに、自分の中では、矛盾はありませんでした。
歌詞
※作詞者として連名になっているC.Kさんは、私の高校時代の英語の恩師で、英詞部分を創作する上で相談に乗っていただきましたので、クレジットさせていただきました。
何をもってラップとするか?
英語サビのあとの、日本語2バースがラップのつもりです。
ラップではなく、ただの「韻を踏んだ歌」じゃないかと思われるかもしれませんが、昨今は、どんどん「ラップ」と「韻を踏んだ歌」の境目が曖昧になってきているので、一応「ラップ」と言い張ってみます。
ここに書いたようなこと+曲ができるまでの経緯を、より詳しく語っている、補足としての解説動画(音声のみ)も別でアップしましたので、興味のある方はチェックしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
センチメンタル岡田
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?