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山の感動

インプットしたらアウトプットしないといけないのでnoteを書いてみます。

去年ぐらいから思っていたのですが、感動したらその感動を他の人にも伝えなければならないな、と。

僕の22年の人生の中で最大の感動は山の景色でした。

今回は初登山で経験した感動のお話です。

2017年7月、大学一年生の僕は自転車の部活に所属しており、合宿前に先輩から「白馬岳を登山しよう」と誘われました。

白馬岳とは、長野県にある飛騨山脈(北アルプス)の山の1つです。

僕は白馬岳がどんな山かも知らず、登山は兵庫県の六甲山(標高930mぐらい)しか登ったことが無かったのですが何も考えず、「あーいいですよ」と答えました。

その時の先輩との会話
先輩「一回生、白馬岳登山しよう」
友達と僕「あ、はい」
先輩「じゃあ9月6日に新潟の糸魚川集合で」
友達と僕「あ、はい」

こうして9月6日から9月8日までの3日間で登山しようということになったのですが、僕と友達はそこまで自転車で行くことにしました。

当日は大学で友達と集合し、大阪から450km先の新潟県糸魚川市を目指してスタートしました。
4日目の朝に糸魚川に到着し、前泊していた先輩と合流しました。

その日は雨が降っていたのですが、アスファルトが続く限り自転車で登り続けました。
10時間ほど漕ぎ、標高1000mぐらいで日が暮れたのでテントを張って就寝。

次の日は雨が止んでおり、意気揚々と漕ぎ出しました。
すると、標高1200m程のところでアスファルトが終わり、登山道に変わったので自転車を止めて歩き始めました。

山道を歩いて歩いて進んでいきました。
僕は山の景色というと六甲山の景色しか見たことが無かったので、山道はいつまでも森が続くと思っていました。
しかし、標高2400mあたりに到達すると視界がパーーーーーンと開け、そこには壮大な景色が広がっていました。

白馬大池(標高2400m)

森林限界を迎え、膝ぐらいの高さまでしか伸びない高山植物。
川や水が流れていないのに山の窪みに溜まった池。
木々が生えていない剥き出しの岩肌。
かっこよく佇む周りの山脈。

小蓮華山から見た白馬岳

何も考えずOKして行った山だったので景色の写真すら見ていませんでした。
前情報なしでいきなり肉眼で見た壮大な景色は、簡単に綺麗とは言えず、その場で立ち止まり、言葉にならない感動をじっと受け止めていました。

2400m地点でテントを立てて泊まったのですが、夜もとんでもない景色を目にするのでした。
夜空を見上げると、今までに見たことがないような満点の星空が広がっており、天の川がはっきり見えていました。
星座が判別できないほど大量の星は、更に大きな感動を与えてくれました。

僕は18歳から20歳の間に日本国内を自転車で走り回ってきました。それでもやはり18歳の夏に経験したこの感動は中でも最も大きな感動でした。

その2年後、別の山を登山をしている時に感じたことがあります。
ある登山初心者らしき人が登頂した時、一緒に登ってきた人に
「ここまで連れてきてくれてありがとうございます。しんどかったけどこの景色見たら本当に来れて良かったと思いました。ありがとうございます。」
と言っていました。
僕も誰かにこの経験を伝えなくてはと思いました。

誰かを山に連れて行きたいです。

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