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まだまだ間に合う?SBI証券と楽天証券の国内株式売買手数料無料設定方法

少し前に売買手数料無料化のニュースを聞いた時には、「手数料で儲けてる業者がそんなことして大丈夫なん?」って直感的に思いましたが、当人たちがやるって言ってるんだから間違いなく大丈夫なんでしょうね(笑)。特に頻繁に売買している人にとってはこれに乗らない手はないはずです。スタートが目前(実質10月1日から)なので僕もようやく重い腰を上げつつ情報を確認してみました。SBI証券も楽天証券も口座は開設済です。また、そもそも頻繁に売買するわけでもない方は特に急ぐ必要はありません。


先ずはSBI証券から

SBI証券は手数料無料化のことを「ゼロ革命」と謳っていて、ものすごいことだ感を醸し出そうとしているようです。画像を貼って文句言われるのを避けるためリンクしか張ってませんが、女の子の右側のロゴは「ゼ」と「0」との合成でのゼロ革命ですね。ちょっと凝ってますね。

ゼロ革命は口座を持ってれば全員自動的に移行できるというわけではなく、2つだけ条件があって多くの方にとってはどちらもハードルの低い条件だと思います。それらの条件とは、

・インターネットコースまたは、インターネットコース(プランC)のお客さま
・電子交付サービス申込済で当社所定の電子交付設定を行っているお客さま

こちらのリンク先には※印の但し書き等もあるので各自ご確認ください。

自分の口座がこれらの条件を満たしているかどうかの確認をしてみました。もちろん貼り付け画像では個人情報は切り取っているはずですが、忘れていたら至急知らせて頂けると助かります(笑)。
まずは取引コースの確認から。上から順番に、

取引コース確認

口座管理>お客様情報設定・変更>お客様情報
のページの「取引コース」が「インターネット」になっていることが確認できました。ゼロ革命を希望していて条件以外のコースになっている方はまずここを変更する必要があります。

次に電子交付サービスの確認で、上から、
口座管理>電子交付書面
と進むとこちらの画面になりました。

電子交付状況確認

僕の口座の場合は、3項目中真ん中だけが郵送となっていたので、ここを電子交付にする必要がありました。そこで「電子交付に変更」ボタンを押して、遷移したページで交付先を設定済メールアドレスに指定するだけで手続は完了完了しました。かかった時間は大体15秒程度だったので拍子抜けするぐらい簡単でした。メールアドレスを登録していない方は登録したりする手間がかかりそうです。

電子交付設定完了

ちなみに3番めの【米株信用を除く外貨建のお取引】という枠は米株取引の手続きを行っていない方は出てこないらしいので、上の2枠が「電子交付」になっていればOKとのことです。

(10月2日追記)
設定状況の確認はログイン画面上から、
「口座管理」>「お客様情報設定・変更」>「お取引関連・口座情報」
のページに遷移して、「国内株式手数料無料/有料」のところが「無料」と表示されていれば成功です。

「国内株式手数料無料/有料」部分の「無料」を確認

僕の口座のこ場合は「2023年9月29日」に無料化変更手続きが行われたという履歴も表示されていますね。
(追記終了)

以上で全て完了です。あとは9月30日から始まる(当日は土曜日なので実質的には10月に入ってからの)ゼロ革命を待つだけですね。しかも、ゼロ革命にはもう一つあって、新NISAが始まる2024年1月からは米国株式と海外ETFの売買手数料もゼロになるとのことなので、こちらも見逃せないと感じる方は各個人に一つしか持てないNISA口座をSBI証券に設定している必要があります。

楽天証券は「ゼロコース&新ポイントプログラム」という名称

こちらは見ただけでなんとなくは想像が付きそうな感じでしょうか。内容は、「国内株式(現物・信用)取引手数料”0円”の”ゼロコース”」と「取引手数料の1%がポイントバックになるプログラム」です。

こちらにも※印の但し書き等があるので詳しくはリンク先をご確認ください。

手数料を無料にするには、手数料コースを「ゼロコース」に変更する必要があるらしいのですが、手続き自体は10月1日(日)システムメンテナンス後から可能とのことなので、内部事情を知らない我々は予想するしかないので、現状の画面で予習しました。

手数料コースの確認

右上の「マイメニュー」>「お客様情報一覧」>「申込が必要なお取引・各商品に関する設定」>「手数料コース」
と進んで入った所に「ゼロコース」という選択肢があると思われます(あくまで予想)。10月1日のメンテナンス開け直後や翌月曜日の午前中はおそらくアクセスが集中するはずなので、すぐに手続きはしたいけどなかなか進めないというパターンもあるかもしれませんね。

(10月2日追記)
楽天証券は大体予想通りの設定方法になっていると思います。僕の口座の場合は「手数料コース」が現在「超割コース」になっているので、一番右の「確認・変更」ボタンを押して、

手数料コース確認・変更
「ゼロコース」の選択完了

超割コースを変更>「ゼロコース」を選択>「変更する」
と進んでいけば変更完了で、「手数料コース」のページに戻って「ゼロコース」になっていればOKです。

手数料コースが「ゼロコース」に変更されていることを確認

(追記終了)

ところで、但し書きで気になった箇所がありました。
ゼロコースでは、楽天証券のSOR/Rクロスを利用頂くことが必須となります。
お客様のお取引状況により、「ゼロコース」適用のタイミングは異なります。

という部分です。「タイミング云々はなんとなくわかりるけど、SOR/Rクロスはよくわからんし曲者っぽいぞ?」と思いリンクを辿っていくと説明がありました。

SORとは?
SORとは、スマート・オーダー・ルーティング(Smart-Order Routing)の略称で、東京証券取引所やPTS(私設取引システム)など複数の市場から最良価格がある市場を自動的に選び、注文を執行する仕組みのことです。こちらのリンクがわかりやすそうです。

Rクロスとは
Rクロスとはいわゆるダークプールのひとつで、当社が運営している注文のマッチングシステムです。Rクロスは、マーケットメーカーと言われる機関投資家を含む当社お客様同士の売り注文と買い注文がマッチした場合、ToSTNeT市場にて売買を成立させます。

要するに、複数の選択肢の中から自動的に発注者の注文をマッチングするような感じでしょうか。こちらに有利に働いてくれる分には何も問題はないのですが、トラブルなくシステムが実際に滞りなく機能するかどうかは少し気がかりです。また、合ってるかどうかは定かではないですが、ゼロコースを使うならこのシステムを使ってねという事は、入ってこなくなる手数料分をこの辺りで補うんじゃないかと推測されます。

さて、もう一方の新ポイントプログラムの方は取引手数料の1%がポイントバックになるらしく、対象商品は外国株(米国株、中国株、アセアン株)と先物・オプション、金・プラチナ取引で、これらを普段から売買する方にとっては朗報かもしれません。

以上2つの証券会社の取引手数料無料化等の大まかな内容を見てきましたが、個人的には、NISA口座はSBI証券で利用しているのでそのまま継続して基本はSBI証券メインにしつつ、中国株やアセアン株の売買や国内株式売買のオーダーシステムが有利に機能するようであれば楽天証券を使うかもしれません。また、後出しジャンケンで利用者により有利な条件を提示してくる証券会社も出てくるかもしれないので、淡い期待を持って様子を見守りたいと思います。

「儲けたい目線」としての株式投資なら、売買対象銘柄の値動きが損益の本質になると思いますが、現状では売買数や額が増えていくほど支払うコスト(手数料)もバカにならないのが通常なので、今回の手数料無料化が恒久化するのかどうかはわかりませんが、とりあえず使ってみようという投資家たちが集中して他の証券会社の対応にもなにかしらの影響を与えそうな予感がしています。

新NISAの開始を見据えたであろう手数料無料化という野心的な取り組みが、岸田政権の掲げている経済対策5本柱の一つ、「日本国内への投資促進」という項目と相まってみんながハッピーになれれば良いのですが、現実はなかなかそういうわけには行かないはずなので、自分の中での国内への投資熱はそれほど前のめりにはならずに頭は冷やして程々にしておこうかなと考えています。
☆了☆


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