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入試までの100日間の受験勉強計画の立て方。

今日(11月7日)で、神奈川の公立入試日までちょうどあと100日となった。

とは言っても、今の時期、県内のほとんどの中3生は受験勉強どころか定期テスト準備に追われていることだろうと思う。うちの塾生だって同じ。来週から始まる実質最後の定期テストの準備のための勉強に忙しく、今日から教室の片隅にこっそりと掲示を始めた「入試まであと100日」カレンダーに誰も気が付いている様子もない。

ただ、今はそれでいい。実質最後の定期テストで内申を1ポイントでも多くとることの方が重要だ。県立の高校入試において、内申は貯金と同じ意味を持つ。貯金は多ければ多い方が良い。とにかく今は内申を1つでも上げて、入試の貯金を増やすことに専念しよう。

定期テストが終わったら

定期テスト終了日から速攻で受験モードに切り換えよう。大切なのは「即」だ。間違っても、これまでのように定期テストが終わった開放感に浸らないように注意しよう。「テストが終わった今日くらい休んでもいいよね。明日から頑張ろう。」と言っている人は、きっと明日になっても頑張れない。定期テストが終わったその日から、受験勉強モードにギアを切り替えること。ギアを切り替えるとは、入試に向けて1つでも良いから具体的なアクションを起こすことだ。

受験勉強、何をやるか問題

では、受験勉強と言っても何をやればいいのか。これまでの勉強と何がどう違うのか。それがイマイチピンとこないから具体的な行動に起こすことができないという人も多いだろう。

で、「受験勉強って何をやるの」問題、何をやれば良いかは当然人それぞれ全く違う。どのレベルの高校を目指しているかによっても、現状の学力レベルによっても、あと100日の間に何を取り組むべきかは違う。違うからこそ、自分の目標・現状に合わせたプランを考えることが重要になる。

特に塾通いをしている中学生は注意して欲しい。塾通いをしている安心感から、塾の宿題だけ、塾の先生に言われたことだけやっている受験生がいるが、先ほども書いたようにあと100日の時間をどう使うべきかは一人ひとり違う。同じ塾に通っていても、同じ高校を目指していてもだ。塾に通っていようが通ってなかろうが、誰かに与えられたことだけやっていてはダメ。自分なりの受験勉強プランを考え、実行していくことが大切だ。

【ポイント①】受験勉強計画は、1週間ごとに立てる。

大事なことだから最初に言っておくが、受験勉強計画は、1週間ごとに立てるのが最も上手くいく。

受験勉強は長期戦だ。短期戦の定期テストのように、とにかくワークをこなしたり、過去問を解いておけば大丈夫というものでもないし、無計画でもなんとかなるというものでもない。長期戦の受験を効率的に戦うには、ある程度の計画性がどうしても必要になる。

しかし、だからといって、今から100日先の計画まで綿密に立てることなんてまず無理だ。1ヶ月先までの計画でも難しい。

でも1週間先なら難易度はぐっと低くなる。1ヶ月先は見通せなくても1週間先なら見通せる分、現実味のある計画を立てることができて、計画倒れにもなりにくい。

では、1週間の勉強計画とはどう立てれば良いだろうか。

受験勉強計画といっても、そんな大それたものを作る必要はない。メモ用紙を用意して、今自分がやるべき課題、やった方がいいことを思いつくままにどんどん箇条書きにしていこう。

【ポイント②】課題を具体化する。

ある程度やるべきことの箇条書きができたところで、次はそれらの課題を具体化をする。

例えば、やるべきことリストに、

・歴史
・英文法
・数学の過去問

と書いたとする。でも、歴史と言っても石器時代から現代まで範囲は膨大だし、英文法と言っても抽象的すぎて何をやればいいか分からない。人は、課題が具体的であればあるほど行動に移しやすい性質を持っている。

なので、「歴史」や「英文法」の中でも特に今週やるべきことを具体化して書き出してみる。

・「歴史(鎌倉時代〜室町時代)◯ページ〜△ページ」
・「助動詞 テキスト◯ページ〜△ページ」
・「関係代名詞 テキスト◯ページ〜△ページ」
・「数学関数入試問題 2021年6年分復習」

こうやって、具体化するときにどの問題集の何ページから何ページまでをやるのかも一緒に箇条書きにすると、より計画を行動に移しやすくなるからオススメ。

ちなみに弊塾では、「合格手帖」という受験生専用のスケジュール帳を一人一人に持たせている。

活用法

合格手帖は1週間を1タームとして計画、実行、振り返りができるようになっていて、右の「今週のToDoリスト」というのが今週の計画にあたる。

計画なんてこんなもんで良い。でも「こんなもん」でも、これを考えてから取り組むのと手当たり次第取り組むのでは、同じ時間勉強したとしてもその成果は雲泥の差になるだろう。

【ポイント③】1週間ごとに振り返る。

リストが完成したら、とりあえずそのリストに基づいて1週間勉強してみよう。ここで大切なのは、リストに書かれたものを全て終わらせることを目的としないことだ。ゴールはあくまでも100日後の入試本番。それに向けて、偏差値を1ポイントでも、得点を1点でも上げるために受験勉強に取り組んでいることを忘れてはいけない。

1週間が終われば、その週のToDoリストの達成度を書き込みながら進捗状況を整理したり、1週間の各科目の勉強時間を計算してみたりしてその週を振り返ることで、来週の週間計画の修正・調整をする。

とにかく1週間やってみれば、計画段階では見えなかった課題がどんどん見えてくるはずだ。その見えてきた課題を、次の週のToDoリストに落とし込むこと。

こうやって1週間ごとに計画・行動・修正をしながら、入試まで繰り返していく。そうすることで、行き当たりばったりの無計画な勉強から脱却でき、しかも計画倒れになることもなく、きちんと学力を積み上げることができるはずだ。

まとめ

受験勉強は、とにかくがむしゃらにやればいいってものじゃない。また、塾から与えられたものを、言われた通りに何も考えずにただこなせばいいというものでもない。

自分に何が必要なのか、この勉強は何のためにやるのかを、いちいち自分の頭で考えながら試行錯誤することが、受験勉強で最も重要なことであると同時に、自分で考えるからこそ受験勉強も面白くなるんだと思う。

さあ、あと100日。

100日を意識するより今日1日自分ができることに集中しよう。それを100回積み重ねた頃に入試がやってくる。学力とは結局のところ、1日1日の積み重ねでしかないから。



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