色彩検定1級2次の例題を解いてみよう
こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
昨日ご紹介した1級2次の例題、解いてみましょう。
論理的に解ける
色彩の実技問題なのですが、論理的に解けます。
学問なので、みんなが同じ方向見れないといけませんもんね。
例題はこちら。
解答も同じページで見ることができますが、
解答だけ見ても「なんのことやら」と思うので、簡単に解き方をご紹介。
Aの解き方
キーワードから導きだされる「配色イメージ」と「配色傾向」を解く問題。
今回提示されているキーワードは、
「強い」「はっきりした」「派手な」の3つ。
配色イメージ
解答の選択肢は、以下の通り。
キーワードと、それぞれの言葉が指すイメージを合わせるだけなので、ぶっちゃけ色彩の知識は不要です。
まず、カジュアル、クラシック、クリア、ウォーム、ナチュラル、ロマンチック、モダン、シック、フレッシュナチュラルは、言葉の雰囲気から考えて、そもそも対象外。
残るはエレガントかダイナミックですが、
「強い」があって「華やか」というキーワードはないので、
ダイナミック一択になります。
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解答:ダイナミック
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配色傾向
こちらはPCCSのトーンの知識が必要になります。
まずは選択肢一覧。
「強い」「はっきりとした」「派手な」とあるので、
「強い=strong」と「派手な=vivid」を含む高彩度トーンの配色傾向である必要があります。
高彩度トーンは、bright / strong / deepとvivid。(太字部分は略称)
となると、これらを含む配色傾向は2つに絞られます。
この2つを比べると、共通のb / s /vトーンのほかに
⑤にはpとltトーンが、⑦にはBkが含まれています。
今回のキーワードではp(薄い、ぼんやりしたトーン)や、lt(明るいトーン)は使う必要がありませんから、⑤は違うということになります。
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解答: ⑦
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Bの解答
Bは実際に条件に合う色を選んで、カラーカードを貼る問題ですね。
問題を見てみましょう。
まずAの解答から、使うカラーカードは「b / s / v」の3種類。
(一応Bkも選択肢にありますが、グレースケールを使うことは明記されてないので無視します)
①本体の色の解答
「黄みのだいだい」を使うので、色相番号は6番で固定。
問題文に「明清色」とあるのがポイントで、明清色は各彩度の一番上にあるトーン(低彩度のp、中彩度のlt、高彩度のb)を指します。
vとsは明清色ではないので、消去法でもbトーンになります。
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解答:b6
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②ボタン(濃いグレー部分)の色の解答
①本体の色と「補色色相」かつ、「最も高彩度なトーン」の色を選べと言われています。
「補色」は、色相環の対角線上の色になります。
24色相あるPCCSでは、元の色相番号に12(24÷2)を足すだけで簡単に得られます。
6 + 12 = 18。色相番号は18(青)で決定。
続いて「最も高彩度なトーン」なので、vトーン一択。
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解答:v18
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③ボタン(薄いグレー部分)の色の解答
「心理四原色の近似色の中から中性色」とのこと。
心理四原色は、赤・黄・緑・青のことですね。
「中性色」とは緑と紫を指す言葉なので、「緑」一択。
緑の色相番号は12になります。
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解答:v12
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ただ③ボタンについては、ちょっと問題文にひっかけがあると思っていて
・「最も高彩度な色」で中性色
・「本体の色の近似色」で中性色
のどちらなのか、一瞬迷う書き方になってるんですよね。
一応、②ボタン~から一つながりの文章になってるので、前者である認識はできます。
ただ、読点の付け方のせいか「最も高彩度な色は、②ボタンにしか係ってない」ようにも見えちゃって。
これで「b12」と言う答えになっても、不正解には出来ないのでは?と感じますね。
以下なら解答を固定にできますが、
あえて惑わす例題文の書き方にしてるのかな?
ということで、1級2次問題の解き方例でした!
解説できる=論理的に解けるというのが、感じてもらえたら嬉しいです。
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