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趣深い日本の色彩 #6 花色

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は「花色」について。

花の色って何色?

花の色というと、赤、オレンジ、黄色、ピンク、青に紫と、様々な色みのものが思い浮かびます。
今、花色という名前だけ聞くと、花屋さんの店先を飾るような暖色系の花を想像する人が多いでしょうか。

露草の花の色

花色は、藍染で出てきた「縹色」「花田色」に通じる名前で、野の花でよく見られた「露草」の花の色を指します。

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明るく少し紫がかったキレイな青です。

露草の青い色素は水に溶けやすいので、蓼藍とあわせて、古くはよく使われた青い染料の1つでした。
水に溶ける、色が流れやすいという性質から、友禅や陶器の柄の下書きに使われていたそうです。

言葉の定義は時代の流れで色々と変わってきそうですが、古くから使われてきた色名や色みは、定義が変わっても「昔はこんな色でした」というので、残っていってほしいなと思います。

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