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趣深い日本の色彩 #31 若草色

こんばんは。グラフィックデザイナー、カラリストの藤田です。
今日は新緑の季節を表す「若草」の色。

みずみずしい生命の色

桜の季節も終わり、鮮やかな緑が芽吹く季節になってきました。
若草の濁りのない黄緑色を切り取った「若草色」は、この季節を表す代表的な色の一種です。
生命力にあふれた、みずみずしい色彩。
その溌剌とした印象は、古来から若い女性を例える代名詞としても使われてきました。
ちなみに「若草色」という色名が使われるようになったのは、明治時代からと比較的新しい色名です。

関連する色も多様

春を彩る植物の緑の色彩は、少しずつ色味を変えながら、多様に存在します。
「萌黄色」「若菜色」「若葉色」「若芽色」「若苗色」「若竹色」「若緑」などなど。
黄みの段階がちょっとずつ異なる、まったく違う色彩ですが、いずれもフレッシュな緑を表していて、色の移ろいに敏感だなぁと感じます。

まだ寒の戻りや、春特有の雨がちな気候で、
明るい気分で散歩に出かけるような日々になっていませんが、
5月の連休あたりは緑を求めて、ちょっとお出かけしたいなと考えています。

今日は手短ですが、これにて。


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